はじめに
2025年10月7日のアップデートにて、Service Quotasに含まれる機能として、AWSのサービスクォータを自動管理する機能が追加されました。
難しいことはありません。Service Quotasから簡単に設定できます。
本記事では、自動管理設定を有効化し、どのような設定が可能なのか、サービス上限に達した際にどのような挙動が起きるのかを確認していきたいと思います。
設定方法
Service Quotasの画面にいくと、「自動管理設定」という項目が追加されています。

「自動管理設定」を選択すると、「自動管理モード」という項目が存在し、現在は「通知のみ」が選択可能です。
「通知と自動調整」は近日公開となっており、クォータ使用率に達すると、AWSが代わりに自動的にクォータ引き上げリクエストを行って通知してくれます。

今回は、「通知のみ」で作成していきます。
この機能は、AWS User Notificationsが使われており、通知されるようです。
この画面から、通知設定が可能です。

通知先として選択できるのは、以下の3種類となっています。
今回は「Eメール」を選択しました。
1.Eメール
2.AWSコンソールモバイルアプリケーション
3.チャットチャネル

ステップ3では、通知の例外設定ができ、サービス毎、クォータ毎に例外設定が可能です。
今回は例外設定は行いません。

作成後、AWS User Notificationsの画面では、画像のとおりに通知設定がされていました。

設定したEメールからもメール承認が飛んできているので承認しておきましょう。

通知の確認
この自動管理機能の仕様は、以下のドキュメントに記載の通りで以下となっています。
■クォータ使用量が次のしきい値に達したときに通知する。
・80%の利用率
・95%の利用率
今回は、動作確認をするために、VPCを上限まで作成してみます。
※本環境ではVPCの作成が35個まで許可されています。

タイムラグがあるのか、数時間経過してもEメールから通知はされませんでした。
通知が確認できたら本記事を更新したいと思います!
まとめ
今回はService Quotasに追加された「自動管理設定」機能を使ってみました。
設定がとても簡単だったり、例外設定等もあり良いなと思いました。
また、将来的には通知だけではなく、自動的にクォータを自動調整してくれるようなので期待です。
割とタイムラグがあるように思ったので、上限に達してからの通知が早くなると、AWS環境を運用していく上でとても助かるなと思いました。
