はじめに
『Delphi XE7』 についての概要です。
概要
製品概要です。
項目 | 説明 |
---|---|
製品名 | Delphi XE7 / Appmethod 1.15 |
コードネーム | Carpathia |
発売年 | 2014 |
発売元 | Embarcadero Technologies |
ビルドバージョン | 21.0 |
コンパイラバージョン | 28.0 |
BDS バージョン | 15.0 |
サポートプラットフォーム | Windows (32/64 bit) / macOS (32bit) / iOS デバイス (32 bit) / iOS シミュレータ (32bit) / Android (32bit) |
前バージョンとの違い
- FireMonkey 用のフォームデザイナが FireUI となった
- BDE が標準でインストールされなくなった
- macOS および iOS 向けアプリケーションの開発に SDK が必要となった (Mac 実機が必要)
- Bluetooth API (BLE 含む) が利用可能になった
- 並列プログラミングライブラリ (
System.Threading
) が追加された - HTML / URL のエンコード/デコード用に
System.NetEncoding
ユニットが追加された - 配列定数式など、動的配列に対する文字列風の操作がサポートされた
- マルチモニタサポートが追加された (VCL / FireMonkey)
- VCL にジャンプリストコンポーネントが追加された
- Android で、ダイアログ ボックスメソッド(InputBox、InputQuery、MessageDlg、ShowMessage)の呼び出しが非ブロッキングになった (閉じた時に無名メソッドを実行可能)
- iOS で一部ネイティブコントロールが使えるようになった
- Mac 用に PAServer マネージャが追加された
- バージョン管理システムとして
Git
が使えるようになった
その他
- FireMonkey のユニットスコープのリファクタリングが行われている
- 再配布可能な IBLite の Windows / macOS 版が付属するようになった
- ボーナスパックとして『Castalia』が貰える
おわりに
FireMonkey の改良はまだ続きますが、XE7 で一段落した印象です。
XE2~XE7 にかけて FireMonkey へのドラスティックな変更が行われており、機能の統廃合も行われたため XE7 よりも前の FireMonkey は忘れていいかと思います。FireMonkey 由来の汎用的な型やルーチンはユニットスコープが変更になったものも多いですし。
古い Delphi の DocWiki が削除された理由の一つは、互換性のない FireMonkey の情報が Google 検索等の上位に来てしまうからだと思っています。
リチャージプランが破棄されて、アップデートサブスクリプションが開始されました。アップデートサブスクリプションへの加入は任意でした。
See also:
- Delphi / C++Builder の新機能 (2007 以降) (Qiita)
- 「MS Help 2.x ランタイムがインストールされていない」というエラーを解消する (Qiita)
- Delphi でコントロール配列 [小ネタ] (Qiita)
- 動的配列に対する文字列風の操作をサポート - Delphi XE7 の新機能 (DocWiki)
- オフラインインストール用に登録コードを取得する(RAD Studio/Delphi/C++Builder XE6以降、InterBase XE7以降、ER/Studio 10以降)(Support Wiki)
- 手動アンインストール手順(RAD Studio XE7)(Supprt Wiki)