はじめに
『Delphi 13 Florence』 についての概要です。
概要
製品概要です。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 製品名 | Delphi 13 Florence |
| コードネーム | Ganymede (13.0) |
| 発売年 | 2025 |
| 発売元 | Embarcadero Technologies |
| ビルドバージョン | 37.0 |
| コンパイラバージョン | 37.0 |
| BDS バージョン | 37.0 |
| サポートプラットフォーム |
Windows: Intel 32 bit, Intel 64 bit Windows on Arm: Arm 64bit (EC) macOS: Intel 64 bit, Arm 64 bit iOS デバイス: Arm 64 bit iOS シミュレータ: Arm 64 bit Android: Arm 32bit, Arm 64 bit Linux: Intel 64 bit |
前バージョンとの違い
- 64bit IDE がフル機能版になった (現状ターゲットプラットフォームとして選択できるのは Windows 64bit のみ)
- [GetIt] パッケージがバージョン管理されるようになった
- [GetIt] インストール済パッケージをエクスポートできるようになった
- if 条件演算子 (三項演算子) が追加された (if then else が値を返すようになった)
- is not 演算子が追加された
- not in 演算子が追加された
- noreturn 指令が追加された
- コンパイラ指令
{$PUSHOPT}と{$POPOPT}が追加された - ジェネリック型に、制約 interface、unmanaged、nonnull が追加された
- SmartCore AI コンポーネントパックが追加された (GetIt から入手可能)
- FireMonkey に MaskEdit が追加された
- FireMonkey のアニメーションがタイマーベースから VSync (垂直同期) ベースへと変更された
- WebBroker が FastCGI をサポートするようになった
- WebBroker に認証サポートのための新しいコンポーネントが追加された
- WebStencils が機能強化された
- HttpClient が HTTP/3 プロトコルをサポートするようになった
- Windows on Arm 用 Arm64EC コンパイラ
dccarm64ec.exeが追加された (Release 1) - Parnassus『Bookmarks』が統合された (Release 1)
- 一部のプロパティはオブジェクトインスペクタで計算が行えるようになった (Release 1) 1
- 言語サーバープロトコル(LSP)エンジンがアップデートされ、言語サーバーインデックスフォーマット(LSIF)のサポートが追加された (Release 1)
- Android API レベル 36.1 のサポート (Release 1)
- iOS 26 の公式サポート (Release 1)
Android API レベル 36 は、2026 年 8 月以降に Google Play ストアでアプリを公開するための必須要件です。
See also:
その他
- 内部バージョン番号が統一された (コンパイラバージョンに統一された 2)
- Windows SDK が前提条件となり、自動インストールされなくなった
- (Borland) Together 由来の機能が削除された (モデリング、検査、測定など)
- [リファクタリング] メニューにあった機能が無効になった
- [ソースの整形] (ビルトインソースコードフォーマッタ) が無効になった
- Formatter.exe (スタンドアロンソースコードフォーマッタ) が添付されなくなった
- 支援機能として
クラシック支援機能が一時的に利用可能になった - 製品登録ダイアログボックスやライセンスマネージャが刷新された (Release 1)
おわりに
言語が拡張された関係か 64bit IDE の関係か、あるいはその両方かは不明ですが、リファクタリングやソースコードフォーマッタが無効にされています。
IDE の機能ではありませんが、RAD AI Companion が利用可能になっています。これは RAD Studio / Delphi / C++Builder に特化した AI チャット bot です (ログイン不要)。
13.1 Florence (Release 1) において、Windows プラットフォーム用の Delphi コンパイラが 5 種類になりました。Arm64EC は 64bit IDE からのみ利用可能です。
| Intel 32bit | Intel 64bit | Arm 64bit EC | |
|---|---|---|---|
| 32bit EXE | DCC32.EXE | DCC64.EXE | - |
| 64bit EXE | DCC32.EXE | DCC64.EXE | DCCARM64EC.EXE |
DocWiki の日本語ページには新機能が反映されていないものがあります。「あれ?載ってないな?」と感じたら英語版のページを開いてみてください。
Delphi 13 Florence は最新版なので、今後のアップデートによって記事に何かしらの追記があるかもしれません。
See also:
- Delphi / C++Builder の新機能 (2007 以降) (Qiita)
- RAD Studio / Delphi / C++Builder 13 Florence スタートアップ FAQ (Qiita)
- 【Delphi】WebBroker の概要 (Qiita)
- Delphi コードのクリーンアップ (Qiita)
- Delphi のソースコードフォーマッタ (Qiita)
- 三項演算子が (ちょっと) 羨ましい Delphi ユーザーの集い (posfie)
- MMX Code Explorer (MMX)
- RAD Studio 13で導入予定の新機能:WebStencils はさらに強力になります (Embarcadero Blog)
- 式(Delphi)(DocWiki)
- 宣言と文(Delphi)(DocWiki)
- Delphi コンパイラ指令のリスト:インデックス (DocWiki)
- ジェネリックスの制約 (DocWiki)
- オフラインインストール用に登録コードを取得する(RAD Studio/Delphi/C++Builder XE6以降、InterBase XE7以降、ER/Studio 10以降)(Support Wiki)
- 手動アンインストール手順(RAD Studio 13) (Supprt Wiki)
索引
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-
拙作 Value Calc プロパティエディタ みたいな事ができるようになった。TControl (VCL) の Left, Top, Width, Height プロパティで有効。 ↩


