1. はじめに
目的: Windows環境でTerraformを使ってAWSリソースを操作できる状態にする。
対象者: WindowsでTerraform×AWSの開発環境を作りたい方。
2. 環境構築全体の流れ
-
AWS側の設定
- AWS CLIのインストール
- IAMユーザーの作成と認証情報(プロファイル)の設定
-
PCへ各種ツールのインストール
- Git Bash、AWS CLI、tfenv、Terraform
- 動作確認
3. AWS側のセットアップ
AWS CLIのインストール
インストーラー(MSI)をダウンロードして実行します。
AWS CLI のインストール手順(公式ドキュメント)
IAMユーザー作成と認証情報の設定
| 用途 | 必要ポリシー | 備考 |
|---|---|---|
| AWS CLI管理用 | AdministratorAccess | 管理作業用 |
| Terraform用 | AdministratorAccess | 構築自動化用 |
※ 検証用として管理者権限(AdministratorAccess)を設定しています。運用に応じて最小権限を設定してください。
■ プロファイル設定手順
PowerShellまたはコマンドプロンプトを開き、作成したアクセスキー情報を登録します。
# 1. CLI管理用ユーザー(デフォルトプロファイル)
aws configure
# Access Key / Secret Key / Region(ap-northeast-1等) を入力
# 2. Terraform用ユーザー(プロファイル指定)
aws configure --profile terraform-user
# Access Key / Secret Key / Region を入力
■ 確認手順
- ホームディレクトリ(
C:\Users\<ユーザー名>\.aws\)にcredentialsとconfigファイルが作成されているか確認します。 - ファイルを開き、登録したキー情報やプロファイル名(
[default]、[profile terraform-user])が正しく設定されているか確認します。
4. ローカル環境のセットアップ
Git Bashのインストールと初期設定
■ 手順
- Git for Windows 公式サイト からインストーラーをダウンロードし、画面の指示に従ってインストールします。
- Git Bashを起動し、初期設定を行います。
git config --global user.email "自分のメールアドレス"
git config --global user.name "ユーザー名"
# 設定内容の確認
git config --global --list
Terraform関連ツールのインストール(tfenv)
Windows上でTerraformのバージョン管理を行うため、tfenv の設定を行います。
■ tfenvのクローンとパスの通し込み
- ホームディレクトリ配下(
C:\Users\ユーザー名)にリポジトリをクローンします。
GitBash
cd c/Users/<USER_NAME>
git clone https://github.com/tfutils/tfenv.git .tfenv
2. .bashrc ファイルを作成・編集し、パスを通します。
GitBash
# ~/.bashrc にパスの設定を追加
echo 'export PATH="$PATH:$HOME/.tfenv/bin"' >> ~/.bashrc
# Git Bash起動時に .bashrc を自動読み込みさせるための設定
echo 'source ~/.bashrc' >> ~/.bash_profile
# 設定の反映
source ~/.bashrc
3. tfenv の動作確認を行います。
tfenv --version
# 正常にパスが通っていればバージョンが表示されます
Terraformのインストール
- 使用したいTerraformのバージョンを指定してインストールします。
GitBash
# 利用可能なバージョン一覧を確認
tfenv list-remote
# バージョンのインストールと有効化(例: 1.6.0 の場合)
tfenv install 1.6.0
tfenv use 1.6.0
2. 動作確認を行います。
GitBash
terraform version
# 以下のように指定したバージョンが表示されれば構築完了です
# Terraform v1.6.0
# on windows_amd64