REXXプログラミング入門①
REXXは、特にIBMのメインフレームで広く使用されているプログラミング言語です。その簡潔さと柔軟性により、多くの自動化タスクに利用されています。この入門記事では、REXXプログラミングの基本を学び、最初の簡単なスクリプトを作成する方法を説明します。
演習1: パラメータの出力
この演習では、プログラムに渡されたパラメータを出力するREXXスクリプトを作成します。もしパラメータが渡されなかった場合は、特定のメッセージを表示します。
スクリプトの内容
以下は、パラメータをチェックし、それに応じてメッセージを出力するREXXスクリプトの例です。
/* REXX */
OPTIONS EXMODE
TRACE R
ADDRESS TSO "ADDRESS NETVASIS"
ARG param
IF param = "" THEN
SAY '*** ST MYPROG1 PARAMETER NOT FOUND ***'
ELSE
SAY '*** ST MYPROG1 ' param '***'
EXIT
スクリプトの解説
- OPTIONS EXMODE と TRACE R: スクリプトの実行モードとトレースレベルを設定します。トレースレベルRは、スクリプトの実行中に実行される命令を表示します。
- ADDRESS TSO "ADDRESS NETVASIS": スクリプトがNETVASIS環境で実行されることを指定します。これはメインフレームの特定の環境に依存するコマンドです。
- ARG param: スクリプトに渡された最初のパラメータを変数paramに格納します。
- IFステートメント: 渡されたパラメータが空文字列("")かどうかをチェックし、条件に応じて異なるアクションを実行します。パラメータがない場合は、エラーメッセージを表示し、そうでない場合はパラメータを出力します。
実行方法
このスクリプトをREXXプログラムとして保存し、メインフレーム上で実行します。コマンドラインからパラメータを渡して実行することで、スクリプトがパラメータを適切に処理し、出力する様子を確認できます。
まとめ
この演習は、REXXプログラミングの基礎的なコンセプトを理解し、簡単なスクリプトを作成する良い出発点です。パラメータの処理は、多くのスクリプトで共通するタスクであり、この基本をマスターすることは、より複雑なプログラムを作成する上で役立ちます。