概要
2019年から検定試験・資格試験の結果をまとめてきた前記事「IT系検定試験・資格試験の比較」が4年を経過し、試験対策の記述量も増えて長くなって来ましたので、2023年度から新たに別記事としてまとめます。それぞれの試験の難易度の比較、試験勉強による得点の変化の一例として参考になれば幸いです。
2023年度
受験日 | 試験名 | 試験方式 | 得点/評価点 | 合格基準点 | 合否通知 | 主な試験対策 | 受験内容 | 試験の特徴 | 事前知識ほか |
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2023/4/16 | 情報処理安全確保支援士試験(SC)令和5年度春季 | マークシート四肢択一(午前Ⅱ) 記述式(午後Ⅰ、Ⅱ) |
96.00(午前Ⅱ) 71(午後Ⅰ) 51(午後Ⅱ) |
60/60/60 | マイページ | 支援士R4 午後Ⅰ、Ⅱの過去問1回分(2022春) 午後問題の重点対策2020(演習問題除く) 書籍数冊(一部のみ) 午前Ⅱ過去問13回分(2周目) |
午後Ⅰは問2,3、午後Ⅱは問2を選択 | 前回受験 | |
2023/10/8 | 情報処理安全確保支援士試験(SC)令和5年度秋季 | マークシート四肢択一(午前Ⅱ) 記述式(午後) |
得点80.00(午前Ⅱ) 得点65(午後) |
60/60 | マイページ | 書籍数冊(前回の残り部分) テキスト1冊と過去問解説本1冊を再読 テキスト2冊の演習問題 午前Ⅱ過去問16回分(3周目) |
午後は問2,4を選択 | 2回受験済 | |
2023/10/16 | 情報セキュリティマネジメント試験(SG) | 科目A、科目B (CBT) | 総合評価点(IRT) 880/1000 |
600/1000 | マイページ | 公式のサンプル問題を半分ほど | 旧試験合格(2021年) |
情報処理安全確保支援士試験(SC) 令和5年度春季
午前Ⅱ対策
午前Ⅱ対策は受験前日にドットコムサイトの過去問道場で、前回とほぼ同様の2015年〜2021年13回分をランダムに並べて集中して解き直し。解説も読み直していたため、時間切れで結局250問程度のみ。試験本番では5問ほど迷ったが、実際に間違ったのは1問のみだった。
午後対策
午後対策として、まず出版されたばかりの『支援士R4』を精読。それに合わせて、2022年(令和4年)春季の過去問を実施。問題と回答用紙を印刷してきちんと回答を記入し、支援士R4の配点に基づく自己採点では午後Ⅰが約51%、午後Ⅱが約46%の得点率であった。今回、新たに解いた午後問題はこの1回分のみに終わった。
一方、幾つかの書籍で知識の底上げと専門用語の定着を図った。
以前買ったまま放置していた『情報処理安全確保支援士 専門知識+午後問題の重点対策2020』(三好本)を読んで知識を習得し直し(なお、演習問題は除く)。
『情報処理教科書 うかる! 情報処理安全確保支援士 2023年版』(上原本)を新たに購入し、2019年版から追加された幾つかの節のみ確認。これは大した量では無かった。
IPAサイトの『情報セキュリティ10大脅威』にざっと目を通す。
その他、セキュリティに関連した書籍を幾つか読み始めたが、いずれも途中まで読んだのみで時間切れ。
「マルウェアの教科書」
「ホワイトハッカー入門」(これのみ読了)
「Software Design別冊 暗号技術&認証・認可」
「IoTハッキング」
「入門セキュリティコンテスト」(第0章のみ)
なお上記の本は、試験終了後から合格発表までの間に一通り全て読み終えた。
試験当日
午後Ⅰ試験は、問1から解き始めたが思ったほど解けそうに無いので中止。10分近くロスしたが残り時間で問2と問3を回答。午後Ⅱ試験は手を付け易そうだった問2を最初から回答。2時間しっかり費やしたが、結局幾つかの設問は適当に記述を埋めて終了。午後Ⅰ、Ⅱともに、全然ダメという感じではないが、よくできたという感触もなし。
結果
結果発表では、午後Ⅰと午後Ⅱで大きく点差が開いていた。正解を見る限り、選択問題と用語記入問題にはⅠとⅡの出来にそれほどの差異は無さそうだが、やはり午後Ⅱの記述問題が不出来だったと思われる。基本知識はそれなりに得ているつもりであるが、午後問題の過去問をあまり解いていない(前回の受験も含めて4回分を一周程度)せいか、長い回答文を適切に記述できていない模様。未選択問題も試験直後にざっと解いていたが、正解率は選択した問題と概ね同じレベルだった。
その後、「支援士R5」の配点を参考に自己採点。受験から1年近く経過して、長文の回答はほとんど記録も記憶も無いので誤差が大きいが、午後Ⅰ問2と問3は6割超、午後Ⅱ問2は約5割といった推定値。午後Ⅱは後半の記述問題の配点が大きいので、やはり実感ほど得点が取れていない。
情報処理安全確保支援士試験(SC) 令和5年度秋季
基本対策
『情報処理教科書 うかる! 情報処理安全確保支援士 2019年版』(上原本)
午後問題で穴埋め時の技術用語が正しく頭に浮かぶようにとの目的で復習。3年ほど前に一通り読んで以降は、他の試験前などに時々パラパラめくる程度であったが、今回また最初から全てを丁寧に読み返した。自分で下線を引いてあっても初見に思える用語が幾つも出現。『2023年版』で追加された幾つかの節も読み返したが、それでもID連携の認証・認可については内容が全く不足しているので、『Software Design別冊 暗号技術&認証・認可』の第4章・第5章を再読して補足した。
『情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2023年版」
少し高度な知識を得るため、第4章アプリケーションと第8章セキュリティのみ目を通す。ネットワーク寄りの話は記載内容がやはり細か過ぎる感じなので、斜め読みで読み飛ばした部分も多い。
午前Ⅱ対策
午前Ⅱ専用の対策は前回同様、受験前日にドットコムサイトの過去問道場で順番に解いて行き、解説文にも目を通す。2015年以降の16回・400問を一通り全て解き直した。サイト利用の通しではこれで3周目。見慣れて来たので、問題文と解説はかなり読み飛ばしあり。素早く解いてクリックし間違いなども多くあまり当てにならないが、正解率は92%前後となっていた。
当日は、確信を持って答えた設問は半分ほどしかなく、残った二択で迷うものが結構多かった。特に最後の5問は結局3問も間違っていた。
午後対策
基本知識の補充と定着を終えた後で、今まで不十分だった午後問題の対策を実施。
『支援士R4』
前回一通り読んでいたが、今回もう一度丁寧に読み直し。2回目になると、ようやく問題の全体像が分かって来る気がする。
『情報処理安全確保支援士 専門知識+午後問題の重点対策2020』(三好本)
前回受験時には飛ばしていた演習問題を全て実施。制限時間を設けて、本の中の回答欄に回答を一通り記入。予想配点によりざっくり自己採点して、午後Ⅰが平均54%、午後Ⅱが平均49%の正解率だった。この本は解説はしっかり書かれているが、問題文などをそのまま抜き書きしている部分が混在しており、それらを分りやすく区別して表示してくれると有り難い。
『徹底攻略 情報処理安全確保支援士教科書 令和4年度』
この本も、前々回受験時には飛ばしていた演習問題を全て実施。一応、時間も測って解いているが、長文の回答は本の余白にポイントのみ書いて済ませる。付録の令和3年度春季の午後問題は前々回に済ませていたが、今回、問題文と解説を再度読み直し。この本は、テキスト部分は過去問の出題テーマを中心に厳選している印象なので、この本だけで勉強していると過去問はよく解けるが、別の分野の問題に対しては知識が不足するということになりそうである。
それぞれの書籍のサイトからその他の過去問の解答・解説を全部ダウンロードしているものの、どれも読むことなく時間切れ。一応これまでの累計で、午後問題の過去問は、3回分を2周、(1回分を5問と数えて)4回分を1周という換算になる。結局、前回よりも午後問題が解けるようになったという実感は、期待したほどには得られなかった。
試験当日
当日の午後試験は、一通り見て知らない用語が無さそうな問2と問4を選択。問2はそれなりには出来た感触。問4は解きやすそうに見えていたが、いざ回答しようとすると厄介だった。設問2は他の項目の記述内容と重複しているようになってしまい、上手く記述することができなかったが、無理やり埋めておいた。表2からの項番の選択も、その列の内容が全て隠されているので何を基準に考えるべきか判断が付かず、適当に記入するに止まった。
結果
問2は選択問題や用語回答はほぼ正解していたが、記述問題はメモ書きも記憶も殆ど残って無いので出来は不明。問4も記述内容を全然覚えてないので自己採点も出来ないが、表2の項番の選択には完全正解は一つも無かった。受験時の感触は問4が全然ダメというものだったが、幸い合格点には達していた。未選択の問1,問3も試験の後にざっと解いてみたが、自分自身の出来としては 問2>問1=問3>問4 という感じになっただろうと予想する。
後に『支援士R5』で自己採点してみると、問2でようやく6割程度、問1、問3は予想外に間違いが多く5割も取れていなかった。相変わらず、記述回答が長くなるほど得点が取れない傾向にある。
CTF
同時期にセキュリティコンテストに初参加してみた。令和4年午後Ⅱ問1についての「支援士R4」の説明の中にCTF(Capture The Flag)という単語が載っていて興味を持ったため。
・SECCON beginners CTF 2023 (2023/6/3,4)
完全に初見の状態だったが、beginnerレベルの2問は簡単に正解。その後、『入門セキュリティコンテスト』を見ながらツールをインストールしたりして、さらにbeginnerレベルを1問、easyレベルを1問正解。もう少し時間があれば、あと1、2問は解けそうな感じ。
・SECCON CTF 2023 (2023/9/16,17)
5カテゴリーから1問ずつ選んで問題とソースコードなどを眺めたものの、どれも具体的な解法を考えるまでに至らず。SECCON beginners CTFとはかなり難易度に差異が有る模様。
セキュリティコンテストに対してはSC試験とはまた別の知識やスキルが必要だが、CTFに慣れていれば今回の問1は楽に解けただろうと思う。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)
今年度より新しい試験形式に変わっており、SC試験と難易度を比較してみるために受験。秘密保持誓約のため書けることは殆ど無い。一通り解いた後、見直しフラグを付けていた4割程度を見直して、10分前に回答を終了。試験中の感触としては正解率8割5分程度。
2024年度
受験日 | 試験名 | 試験方式 | 得点/評価点 | 合格基準点 | 合否通知 | 主な試験対策 | 受験内容 | 試験の特徴 | 事前知識ほか |
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2024/4/21 | ネットワークスペシャリスト試験(NW) | マークシート/記述 | 80.00(午前Ⅱ) 68(午後Ⅰ) 53(午後Ⅱ) |
60/60/60 | マイページ | テキスト2冊 午前Ⅱ:過去問14回分1周半 午後:過去問4回分1周 |
午後Ⅰ問1,問3 午後Ⅱ問2を選択 |
かなり前に職場のネットワーク係をしたことがあるくらいで業務経験は一切なし | |
2024/8/25 | 医療情報技師能力検定試験 | マークシート | 医学82/100 情報82/100 医情88/120 |
医学68/100 情報64/100 医情74/120 |
結果通知郵送(合否・得点) | 医療情報技師能力検定試験過去問題・解説集2024 Webで頻出用語のチェック |
医療関係の業務経験無し | ||
2024/10/13 | 情報処理安全確保支援士試験(SC) | マークシート/記述 | 84(午前Ⅱ) 52(午後) |
60/60 | マイページ | 支援士R5 関連書籍数冊 過去問と解説読みなど |
午後は問1,問2を選択 | 令和5年秋に合格 | |
2025/1/31 | LinuC Level3 Security(303) | CBT(テスト会場) | 573 | 520 | 改定新板 LPIC Level3 303 Version2.0対応 教科書+問題集など | Linux PCを私用で使っているがセキュリティ関連は特に無し | |||
2025/3/14 | HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2 | CBT(テスト会場) | 70 | 70 | 対策テキスト&問題集ver2.5 スピードマスター問題集Ver2.0 |
2020年3月にレベル1合格 |
ネットワークスペシャリスト試験(NW) 令和6年度春季
基本対策
『情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト2023年度版』
昨年購入していたテキストで基本知識を習得。昨年読み流していた第4章・第8章も今回は丁寧に読み直し。
この段階で、本書収録の令和4年度春期本試験を実施して設問内容や難易度、時間配分を確認。
『マスタリングTCP/IP入門編第2版』
定番の書籍だが、重要事項がよくまとまっていてやはり良書である。
午前Ⅱ対策
ネットワークスペシャリストドットコムの過去問題解説を令和5年から過去に遡って順次実施。20分〜25分ほどで回答してから解説を読むことの繰り返し。随時、Webでも専門用語をチェック。試験の1ヶ月前頃には全14回分の一周目を終える。正解率は概ね8割を超えていた。試験の前日に直近6年分を過去問道場でざっと見直した。
午後対策
ネスペシリーズを4回分。1問ずつ時間制限して回答した後、正解と解説を精読。
『ネスペR4』(情報処理教科書掲載で回答済み)
『ネスペR5』
『ネスペR3』
『ネスペR1』
今回は、回答用紙を印刷して、長文の回答も文字数を合わせてきちんと作成。
自己採点で最初の方は2割〜3割程度だったが、後ろの方は4割を超えて来る。しかし、6割に近いことは一度も無し。
R1,R3,R4については、翔泳社(情報処理教科書)Webサイトの過去問アーカイブからダウンロードした解説もじっくり読む。
『ネットワークスペシャリストSE娘の剣』
ルーティング、冗長化などを中心にネスペ特有の項目をチェック。
その他のWebページに幾つか目を通したり、情報処理教科書ネットワークスペシャリストを部分的に再読したりして、知識の整理を図る。
受験当日
午前Ⅱは迷った設問が9問あったものの無難に回答。但し、迷ってない設問で不正解もあったので要注意。
午後Ⅰは問2のSD-WAN、午後Ⅱは問1のVXLANという用語を見て直感的に苦手と感じたので、すぐに選択から外した。選択した問題はいずれもSC寄りで比較的解き易く感じたが、おそらく他の受験生もそうだろうという印象。午後Ⅰと午後Ⅱは同じくらいの出来に感じたが、何とか午後Ⅰを通過して午後Ⅱの得点だけは確認したいと思っていたので、それだけはクリアできた。
結果
SCの時もそうであったが、午後Ⅰは得点が意外と高めで、午後Ⅱは予想より低めであった。長文の回答記述がやはり課題。
2024年度 医療情報技師能力検定試験
試験対策
初受検のため、医学・医療系、情報処理技術系、医療情報システム系の3科目を全て受検。
基本的に「過去問題・解説集2024」により試験対策を実施。2023年度分から順次遡り、回答して解説を精読するのを繰り返す。回答時は見直すこともなく、答えを問題集にチェックするだけなので、大体20〜30分ほど時間に余裕あり。
全く初見の状態で2023年度分の正解率が医学49%・情報92%・医情45%であったが、次の2022年分では医学68%・情報92%・医情63%に大きく上昇。情報処理については元々専門領域であるし、医療情報システム系においても情報システム全般に当てはまる部分はそれなりに正答できる。合格圏には届きそうなので一安心して一ヶ月ほど放置。医療とか介護とかの話を色々と見聞きする年齢になっているためか、医療関連の問題についてもかなり山勘ではあるものの意外と点は取れている。20代、30代だったら全く分からない言葉だらけだったと思う。
その後、2021年度分、2019年度分と過去問を続けるが、正解率はなぜか少しずつ低下。4年分の回答&解説を終えた後で、頻出の用語をWebでチェックしながら再度解説を読み直した。試験の数日前に最後の2018年度分を回答して、正解率は医学70%・情報90%・医情70%。期待したほど伸びなかったが、一応、合格を見込めるとの手応えを得る。試験直前の2〜3日間は、専門用語などをWebで調べながらメモ書きとして整理し、重要事項や略語の暗記を行った。
試験当日
情報処理技術系は選択肢を迷う設問が意外と多く、逆に、医学・医療系は自信を持って回答できた設問が多かった。医療情報システム系はかなり難しい印象で、迷わずに回答した設問は全体の約1/3のみ。選択肢に迷った設問の中には全く自信無く回答したものも多かった。情報処理技術系は10分ほど余らせて見直しを終えたが、残りの2科目は試験終了時間ギリギリまで回答の見直しを続けていた。
結果
自己採点などは全くせずに合否結果を待っていたが、3科目とも無事に合格。正解率は医学82%・情報82%・医情73%となり、心配していた医療情報システム系も予想より好成績だった。情報処理技術系は残りの二択で少し迷っていた設問をほとんど誤答していて、過去問5年分を下回る低い正解率に終わった。また、医学・医療系と医療情報システム系に関しては、消去法で消していたものが正解だった設問も多かったのは反省点である。
試験日程の概略:試験日(2024/8/25)、結果発表(10/3)、結果通知書受取(10/7)、認定証・認定カード受取(10/30)、会員ページログイン(11/1)
情報処理安全確保支援士試験(SC) 令和5年度秋季
基本対策
来年度のNW再受験の準備、および、CTF向けのスキル向上の勉強の過程として、SCを再び受験した。また、普段の午後過去問対策では、20字を超えるような回答文をきちんと書き切るのは面倒でなかなか難しいが、本番試験では時間ぎりぎりまで頑張るので良い練習になる。
4月のNW試験の受験後から、知識の底上げのため下記の書籍をSC試験までに順次読む。
『マスタリングTCP/IP 情報セキュリティ編 第2版』
全体を精読。他のテキスト・書籍を補完する内容も多い印象。
『体験しながら学ぶネットワーク技術入門』
ほとんど体験は実行せずに、とりあえず一通り目を通す
『詳細セキュリティコンテスト CTFで学ぶ脆弱性攻略の技術』
4つのカテゴリの前半の各章を一通り読む(サンプルプログラムはほぼ動かさず)
残りの章もSCの試験後に一通り目を通し終えた。
『安全なウェブサイトの作り方 改訂第7版』
『情報セキュリティ10大脅威 2024 解説書』
『情報セキュリティ10大脅威 2024 簡易説明資料 組織編・個人編』
上記3つはIPAサイトの定番資料。きちんと読んだのは今回が初めて。
『日経BPムック ゼロトラスト大全』
技術解説である第1部と第2部のみ読了。
第3部以降は事例解説や製品解説であり、SC試験の受験後に読了。業務や実務では全く無関係の人間にとっては予想外に面白く有益であった。
午前Ⅱ対策
試験の1ヶ月ほど前に解いた令和6年春期の過去問で正解率80%を取れたためひとまず安心。幾つか本を読んだこともあり、昨年の知識は残っている模様。試験の前日に令和4年秋以降の過去問(直近4回分)に軽く目を通す。令和5年秋と令和6年春については初めてなので、情報処理安全確保支援士ドットコムの解説をきちんと読んだ。
午後対策
去年までの午後対策で漏れていた過去問を実施。2021年秋の全問、および、重点対策2020(三好本)と徹底攻略令和4年版には非掲載だった問題(合わせて2回分ほど)を時間内でざっと解き、書籍のサイトからダウンロードしていた解説(重複する年は両方)を読む。前年の受験までに解いていた過去問に関しては、再度の見直しなどは行わなかった。令和6年春はざっと解いてみて公式の正解だけ確認。令和5年度分だけは『支援士R5』を読んでしっかり復習。
上記の作業により、2019年以降の10回分の午後過去問全てを1周以上こなしたことになった。
試験直前に、APの問1セキュリティの過去問(直近6回分)を応用情報技術者試験ドットコムの「過去問題解説」サイトでチェック。どれも15分ほどで8割〜9割以上は取れる感じで、APを受験した頃に比べると確かに成長しているようである。
試験当日
午前Ⅱは、今回は直近4回分しか見ていなかったにも関わらず、その中から同じあるいは類似した問題が5,6問ほど出ていた印象あり。「ゼロトラスト大全」で見たような内容も1問出ていた。8割くらいは出来た感触であった。
午後問題は本来、問3・問4のような問題を解きたいところであったが、結局、取り組み易そうな問1・問2を選択した。文字数制限が無くなって結構な長文を回答欄に書くこととなり、全く書き慣れていないがとりあえず埋めておいた。問2のメールセキュリティに関しては、春のNW試験で似たような問題を解いていたが、ネスペの本が出たら勉強しようと思っていてIPA公式の正解すらチェックしていなかったことが悔やまれた。
結果
午前Ⅱは自己採点通りのスコアで通過。
午後試験は、昨年のスコアを大きく下回り、合格基準にも遥かに達しないという残念な結果に終わった。試験直後の実感としては、昨年と概ね同じような出来かなと思っていたのだが。
試験後に問3・問4も軽く解いてみたが、やはり問1・問2よりも少し難しい印象である。
LinuCレベル3 303 Security 試験
レベル2の有意性が切れるので、レベル3に合格することで更新を図る。
試験対策
『徹底攻略 改定新板 LPIC Level3 303 Version2.0対応 教科書+問題集』
5年前に購入していた本だが、303試験用の書籍は他に無いようなので本書を中心に試験対策を行った。
LinuC公式サイトの「LinuCレベル3 303試験 出題範囲」の重要なファイル・用語と照らし合わせて、新たに追加されている技術用語(数個のみ)を確認。
1周目で一通り読んで出題項目の全体像を把握し、2周目で細かいオプションや例として載っている入出力結果などを、ある程度記憶する感じで丁寧に再読した。主なツールを手元のUbuntu 22.04にインストールしてみてディレクトリ構成や設定ファイルの中身を簡単にチェック。テキストと異なるディレクトリ構成も幾つか存在するが、記憶するのはテキストを優先とした。ツールのコマンド自体は、情報表示などを少し試したほかは殆ど動かしたりはしなかった。
2周目の終了後には、下記のサイトや本による対策を行った。
下記の試験対策を終えた後、試験の3日前に本書の総仕上げ問題①、②を解いたところ、いずれも回答時間約35分で正解率60%であった。
試験直前には本書の重要度5と4の節のみを読み直して主なオプションなどを最終チェック。
LinuC公式サイトの学習コンテンツ『例題解説 303試験(103個)』
LinuCのサイトにある303試験の例題と解説をしっかりと読んだ。
『LinuCレベル2 スピードマスター問題集 Version10.0対応』
レベル2の知識もほぼ消えているので、現行バージョンの問題集を新たに購入してレベル3の関連箇所のみ復習した。全体の1/4程度のページ数が対象となった。
そのほか、幾つかの項目についてはWebで調査して説明を読んだりした。「LPIC303技術解説無料セミナー(スキルブレイン社 2017)」の資料も分り易かった。有名なPing-tについては、合格体験記のみ幾つか目を通して試験対策の参考にした。
試験当日&結果
テストセンターに行ってCBT試験を受験。一通り解いて見直しフラグが約2/3。その後、2周見直して、まだ1/4ほど見直しフラグが残っていたが、残り5分になったので提出。オプションとかパラメータとか、覚えたはずのものが全く思い出せないのは困りものだが、何とか合格基準点には達していた。
HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2
レベル1の有意性が期限切れを迎えるので、レベル2の合格によって有意性の延長を図る。試験範囲を見る限り、ほぼJavaScriptの試験と考えて良さそう。HTMLとJavaScriptについては25年前〜20年前くらいに少し使っていた経験があるが、それ以降は特にプログラミングの経験は無い。
試験対策
『HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2 Ver2.0対応版 対策テキスト&問題集』
5年前に受験しようと思って一通り読んだ本。コロナ禍が始まったので中止。殆ど記憶に残っていないので読み返し始めたが、Ver2.5の出題範囲であるES6(ECMAScript2015)とのJavaScript文法の違いが色々と大きいようなので、古い内容を覚え込まないように中止。
『HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2 Ver2.5対応版 対策テキスト&問題集』
1ヶ月ほど前に購入して、本格的に試験勉強を開始。最終的には、丁寧に2回読んだことになる。テキストでは説明不足と思われる幾つかの項目(クロージャなど)についてはWebで調べて知識を補充。ダウンロードしたサンプルプログラムについては、幾つか動作を確認した程度。
『HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2 Ver2.0対応 スピードマスター問題集』
5年前に購入済みで読んでいなかった本だが、新しいVer2.5用は発行されていないので主な問題集として使用。これも最終的には丁寧に2回読んだ。
『LPI-Japan公式サイト レベル2 例題解説』 (全121問)
上記の「対策テキスト&問題集」と「スピードマスター問題集」に載っていない内容も多く難しい。例題出題日もかなり古いので、一通り読んだだけで深入りせず。
上述の対策をいずれも一周終えた時点で「スピードマスター問題集」の模擬試験2回分を解いて、正解率は0.65と0.625であった。所要時間は35分ほど。
その後の一週間で、「対策テキスト&問題集Ver2.5」と「スピードマスター問題集」の2周目を読みながら、各項目の暗記を心掛ける。もし上記の模擬試験を初めて解いた場合、正解率が8割後半となるレベルには達したと思われる。
受験当日
テストセンターに行ってCBT試験を受験。40分ほどで一通り解いて、見直しフラグを付けた問いが半分以上。一通り見直しを行ったが、まだフラグが10問ほど残る。最後にもう一度、フラグありの設問をじっくり見直して行った。かなり迷っているものがまだ数問あったが、残り時間が5分を切ったので提出した。
結果
本当のギリギリで無事合格。残りの2択で迷っていた3〜4問で逆を選んでいたら不合格だったので、最後まで粘らずに提出して良かった。結果から判断する限り、スピードマスター問題集の問題レベルより難しいと言える。
今後の予定
受験日 | 試験名 | 試験方式 | 得点/評価点 | 合格基準点 | 合否通知 | 主な試験対策 | 受験内容 | 試験の特徴 | 事前知識ほか |
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2025/4/20 | ネットワークスペシャリスト試験(NW) | ||||||||
統計検定準1級 |