カラム自体を選ぶには
PowerBIで開発したレポート画面では、作成者が作ったスライサーをユーザーがいじることで、特定の値でフィルタリングするといったことが可能となります。
が、それはあくまでも特定のカラム中の値に対して使えるものとなっています。そうではなく、 カラム自体を変更することはできないのか? と言うのが今回の主題となります。
(会社で PowerBIの有識者の方にいろいろと教えてもらいました。マジ感謝。)
問題意識
- ユーザー側でカラム自体を選択したい
解決策
フィールドパラメーターという機能が存在します。
というわけで実際に使っていきます。サンプルデータは公式配布のこちら
step0:基本となるレポート
以下のようなテーブルを作成しました。
やってることは大したことではなく、サンプルデータをそのまま載せただけです。
例えばここで、01Segmentと02Countryを切り替えたいな、ということになった場合に、フィールドパラメーターを利用します。
step1:フィールドパラメーターの作成
まずは、モデリングタブから、新しいパラメーター>フィールドを選択します。
すると、以下のようなパラメーター画面が立ち上がるので、名前を適当に決め、切り替えたいカラムを「フィールドの追加と並べ替え」部分に追加します。
作成を押すと、以下のようなスライサーとDAX式が立ち上がります。これによってフィールドパラメーター作成は完了です。
今は、"01Segment"を選択すると01Segmentが設定されるようになっていますが、表示名については切り替えることが出来ます。
表示名のみならず、その配列の順番すら入れ替えることが出来ます。なので、フィールドパラメーターに限っては、スライサーに表示される値自体も変更することが出来ます。
step2:フィールドパラメーターの導入
上記で作成したフィールドパラメーターをビジュアルに入れることで、ユーザーの選択に応じてカラムが切り替わる、という設定にできます。
まずは、どちらも選んでいない場合です。両方とも表示されています。

次に、02Countryのみ選択している場合です。02Countryだけ表示されています。

最後にせぐめんとのみ選択している場合です。せぐめんとだけ表示されています。

このようにすることで、ビジュアル中のデータ自体をユーザーが選べるようになるわけです。
想定ユースケース
では、これらの機能は実際問題どのようなときに使うのでしょうか?
分析軸を変更したいとき
シンプルに、ユーザーが分析軸を変更したいときに活用できます。
例えば、マトリックスビジュアルにおいて、カラム要素を選択できるようにすることで、好きに分析を行うことが出来ます。
pivotテーブルみたいですね。
集計方法を変更したいとき
フィールドパラメーターの構成要素には、 メジャーも含めることが出来ます。
例えば、マトリックスビジュアルにおいて、集計方法を変更したい(合計だけでなく、累積度数を見たい、など)場合にモ対応することが出来ます。(作るのは大変ですが・・・)
まとめ
今回は、フィールドパラメーターを紹介しました。
この機能を活用することで、ユーザーがカラムを変更できるようになり、レポートの自由度が向上します。便利ではあるので、おすすめです。




