はじめに

次世代 Web カンファレンス 2023のPrivacyセッションに登壇させていただく機会がありましたので、登壇するにあたって考えていた内容や登壇しての感想をまとめていきます。

次世代 Web カンファレンス 2023は「テーマ毎に今 Web がどうなっていて、これからどうなっていくのかをひたすら議論するセッションのみのカンファレンス」です。

「今起こっていること」や「これからのこと」を登壇者が90分間議論し続けるカンファレンスとなっています。
カンファレンスは特定の技術などをメインに開催されることが多いと思いますが、このカンファレンスはWebという広い分野をテーマにしているので、そこで話される内容も多種多様です。

1日で色々な技術要素に触れることのできる非常に面白いカンファレンスです。

登壇前日までについて

めったに見ないLinkedinでメッセージが来ており、いつものスパム系メッセージかと思ったら@k-o-taさんからでした。
面識も繋がりもなかったのですが、内容を見てみると会社で書いていたPrivacySandbox関係のブログをみて、スピーカー参加しないかとのとのお誘いでした。

プライバシーという議題で自分が登壇者としていいのかと悩んだのですが、前回2019年のadセッションでの自由な雰囲気をみて、難しく考えずに楽しく参加できるんじゃないかと思いお受けさせていただきました。

90分台本無し、打ち合わせもなしのディスカッションで、最初の議題はITPというのだけが決まってました。

ネタ切れになるのはつらいと思ったので、社内の何人かに、「広告観点でのプライバシーだとどんなことが聞きたいか」や「PrivacySandboxについてどう思うか」などを聞いたりしてネタ集めだけはして臨みました。

いつもとは違う視点で話すことができたので、これはこれで楽しかったです。

当日について

聞きたいセッションもあったのですが、担当のセッションに集中するために、15時すぎに会場入りしました。
登壇者向けのストラップ受け取りやWifiの接続などでギリギリまでバタバタしてしまい、もう少し早く来ていればと後悔しました。

セッションでは、せっかくのディスカッション形式なのでファシリテータの方と１対１での会話にならないようにしたいなと考えていました。

始まると@kyotonioさんと@tana3939さんがいい感じで喋ってくれてていたので、話している内容に対して自分の考えなども伝えていくようにしてました。
ただ、全体の流れとかはあまり意識せずに喋っていたので、ファシリテータをしていた太田さんは大変だったんだろうなと思います。

議論はいい感じに盛り上がりもしましたし、話したいことも話せたので、自分としては割りと満足でした。

ただ、PrivacySandboxの実装やプライバシー技術についてなど技術的な深掘りができなかったことに終わってから気が付きました。

あとは、自分の意見をいうだけでなくて、そこから話を振ったりとかがもっとできたら良い議論ができたんじゃないかなと反省してます。

最後に、当日は時間がなくて2025年のWebがどうなっているのかについて言えなかったのでこちらで書いておこうと思います。

自分としては2年くらいではそこまで変わらないんじゃないかと少し楽観的に考えてます。
ですが、メディアも徐々に収益が下がって行く状況で、収益を確保するために、ユーザ体験は徐々に悪くなっていくとは思っています。
インタースティシャルなどの広告が増えたり、ログインしないと見れないページが増えたりはしていくんじゃないかなと思います。

また、一般的な広告は単価が下がっていくので、広告が必要ないアフェリエイトサイトが増えていくような気はしています。
きちんと専門家による製品レビューをしている質の高い？アフェリエイトサイトが増えるのであればユーザにとっても歓迎すべきだとおもいますが、、、

2年では変わらないと予想してますが、IP保護やPrivacyBudgetが実装されていくと本当に厳しくなっていくと思います。

こちらはまだ実装時期は明示されていませんが、IP保護については開発中ステータスに進んだので24年以降に動きがあるのではないかと思ってます。

最後に

このようなカンファレンスに呼んでいただきありがとうございました。
非常に勉強になりましたし、楽しく議論することができました。
始まる前は90分は長いのかなと思っていましたが、始まってからはあっという間でした。

主催をしていただいたJxckさん、一緒に登壇していただいた@k-o-taさん、@kyotonioさん、@tana3939さん、本当にありがとうございました。

最後にこのエントリーでGMOアドマーケティング Advent Calendar 2023 は最後となります。
お楽しみいただきありがとうございました！

ちなみに、会社のアドベントカレンダーではありますが、内容については、「所属する組織とは関係なく、個人の発言である」とご理解ください。