はじめに
文系卒でIT初学者だった新卒2年目の私が、約1年半かけてAWS認定資格12冠を取得することができたので、振り返ってみました。
目次
12冠を目指すに至った経緯
12冠を目指そうと思ったきっかけは以下の2つです。
- 勉強のペースメーカーとしてIT関連の試験を定期的に受けたかったため
- 若手社員で12冠を保有している人が社内ではいなかったため
元々は、初学者だからITの自信がなく定期的に何か勉強したいなと思い、報奨金キャンペーンからAWSの資格に目を付けてペースメーカー的に資格取得に励んでいました。
しかし、取得するにつれてAWSが分かるようになってきて面白くなってきたのはもちろん、社内では12冠保有者がマネージャークラスの人たちしかいなかったため、「なんでもないただの新卒2年目が12冠したら面白いのでは?」と思い、SCSを取得したあたりから目指し始めました。
あとは、合格したらCredlyのバッジをもらえるので、元々収集癖があったことも自分の中の要因として結構大きいなと思っています。(笑)
受験結果一覧
初回であるSAA受験前のステータスとしては、こちらの記事にも載せていますが、CLFの問題集400/1000点程度で、サービスはEC2とS3、DynamoDBしか知らなかったレベルでした。
また、機械学習関連の知識ももちろんゼロだったので、1カ月G検定の勉強をしてからAIF、MLA、MLSの取得を行いました。
以下が受験結果一覧です。
試験名 | コード | 受験日 | スコア | 合否 |
---|---|---|---|---|
AWS Certified Solutions Architect - Associate | SAA-C03 | 2023/10/29 | 738 | 合格 |
AWS Certified Developer - Associate | DVA-C02 | 2023/12/02 | 801 | 合格 |
AWS Certified SysOps Administrator - Associate | SOA-C02 | 2023/12/27 | 695 | 不合格 |
AWS Certified SysOps Administrator - Associate | SOA-C02 | 2024/01/13 | 724 | 合格 |
AWS Certified Cloud Practitioner | CLF-C02 | 2024/02/18 | 793 | 合格 |
AWS Certified DevOps Engineer - Professional | DOP-C02 | 2024/03/11 | 735 | 不合格 |
AWS Certified DevOps Engineer - Professional | DOP-C02 | 2024/06/16 | 798 | 合格 |
AWS Certified Security - Specialty | SCS-C02 | 2024/08/10 | 792 | 合格 |
AWS Certified Solutions Architect - Professional | SAP-C02 | 2024/11/30 | 828 | 合格 |
AWS Certified Data Engineer - Associate | DEA-C01 | 2024/12/12 | 930 | 合格 |
AWS Certified Advanced Networking - Specialty | ANS-C01 | 2025/01/22 | 819 | 合格 |
AWS Certified AI Practitioner | AIF-C01 | 2025/02/14 | 863 | 合格 |
AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate | MLA-C01 | 2025/02/22 | 874 | 合格 |
AWS Certified Machine Learning - Specialty | MLS-C01 | 2025/03/08 | 849 | 合格 |
SOAとDOPは一度落ちています。SOAのしくじり記録もあげているのでよろしければご覧ください。
後半は個人的に好きなDBやネットワーク、機械学習で点数を取れた印象でした。
個人的難易度ランキング
上位ほど個人的に難しいと感じた資格になります。
人によって得意・不得意な分野は異なると思うので、参考程度にご覧ください。
順位 | 試験名 |
---|---|
1 | AWS Certified Advanced Networking - Specialty |
2 | AWS Certified Solutions Architect - Professional |
3 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional |
4 | AWS Certified Machine Learning - Specialty |
5 | AWS Certified Security - Specialty |
6 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate |
7 | AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate |
8 | AWS Certified Solutions Architect - Associate |
9 | AWS Certified AI Practitioner |
10 | AWS Certified Data Engineer - Associate |
11 | AWS Certified Developer - Associate |
12 | AWS Certified Cloud Practitioner |
個人的にはANSが一番難しい試験だと感じました。ネットワーク自体は好きですが、文字で問題を出される(というか問題を読み解く)のが厳しかったです。正直「ネットワークがつながっていないから繋がるようにハンズオンで解いてみてね!」という形式の方が良いのでは?と思うぐらいでした。
AIFは機械学習の基礎知識を知らないと解けない問題が多かったので、DVAやDEAより難しいと感じました。
12冠したメリット・デメリット
メリット
サービス選定の幅が広がった
資格を勉強していると、実務で使わないサービスを必然的に知ることになるため、アーキテクチャを考えたり新しくサービスを選定したりする際に、「たしかこんなサービスもあったよな」と知識の幅が広がりました。また、なぜ別のサービスの候補もあるのにそのサービスを選んでいるのかが気になるきっかけが増え、より自製品の理解が進む&改善したいところが出てくるので勉強していて良かったなと思いました。
興味のある分野の幅が広がった
AWS12冠を目指していく中で、今まで学んだことのなかった機械学習の楽しさに気づくことができました。
私は機械学習関連の知識がゼロだったため、基礎から勉強を始めましたが、12冠取得を目指さなければ、機械学習の知識が大事だと言われていても学習を今より後回しにしていただろうし、何よりその面白さに気づけていなかったと思うので、思わぬ楽しい分野に出会えるというところもメリットを感じました。
AWS関連の話にだいたいついていけるようになった
実務で今まで触ったことのないサービスの話が上がっても、過去に比べてリアルタイムでついていけるようになりました。
今までは、そもそもサービスの名前を知らないから調べながらサービスの中身を理解して、話を聞いて、とかなりついていくのに苦戦していましたが、自分のグループでこうしたサービスを取り入れたいという話はもちろん、他のグループは○○というサービスを取り入れているといった話までわかるようになってきてミーティングが楽しくなりました。
デメリット
デメリットというほどのものはないのですが、強いていうならというところで1つ上げました。
座学と実践のスキル差が目立つ
前提として、資格勉強はあくまでも知識が増えるだけで実装ができることの証明にはならないと私は思っています。そのため、世の中に出て資格と同等のスキルを求められると、今の自分の実装レベルだとその差が目立つので、今後は座学で学んだことを実際に実装できるのか試したり、応用させたりしてその差を埋めていきたいと思います。(本来であれば実装できる→その証明として資格を取る、が望ましいのかもしれないですが)
おわりに
私の場合は、社内初の若手All Certsになりたい!という目標やペースメーカーとして勉強したいという目的があったので、12冠取得してよかったなと振り返って思います。ただ、実務で即戦力としてAWSを使えるスキルを身に付けたい!という方は、全冠するよりSAAや実務に近い資格を取ってあとはひたすらハンズオンの方が近道であるため、とりあえず12冠取りたいなと考えている方は、何のために資格を取得したいのかを自分の中で言語化するのが大事だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!