先日、IPAのデータベーススペシャリストを受験してきたので、勉強内容や試験の備忘録を兼ねた振り返りです。
はじめに
業務でデータベースに触るのはSQL書いてデータを抽出するくらいで、設計とか何もわからない人間です。前回の春季でセキスペを取得したので、流れで次に取れそうな資格(失礼)として受けてみるかーくらいのテンションで受けています。なので、普段の業務で全く触ってないけど、資格取るの好きな人向けに少しでも参考になれば幸いです。
試験対策
概要
8月頃からスタートして、平日は業務に追われたり、仕事にメンタルやられそうだったりでそんな状況ではなかったので、土日の調子の良いときに勉強をちょこちょことしていました。
セキスペのときもですが、全体感を把握するために網羅的にカバーしてそうな参考書で対策して、ある程度全体感や聞かれていることが分かってきたら、午後対策用の参考書で対策をしています。試験一ヶ月前の9月中盤から午後対策に急いで着手して、参考書には論理設計が年度に依存せずおすすめ!、と記載されていたので論理設計に挑み、ER図が見事に書けなくて撃沈。解説を読んでも全然理解できなかったので、、、諦めました笑。すでに時間的な余裕もなくて、物理設計ならまだなんとかついて行けたので、午後問題は物理設計一本で対策しました。
網羅してそうな参考書
正直、これは午前午後両方とも載ってそうな参考書であれば何でもいいので、大きな本屋さんで自分と合いそうな参考書で選択してきました。過去問の解説が充実しているので、これ一本でいけるかと最初は踏んでいたのですが、解説が動画で少し見るのが億劫になってしまったので、全然活用できていないです。。。何週か読んでたら午前Ⅱでは落ちない程度の知識はみにつき、午後問題は省略化された形で載っているので、最初のつかみのレベル感を抑えられたのは良かったです。いきなり大問に挑んでも、何を言っているのかわからないので、要点を押さえた形で、解説も充実していたので初手の本としてはうってつけです。
午後対策用の参考書
2025-2026 データベーススペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策
とても細かい粒度の解説記載があるのでデータベースを知らない自分には助かります。概要で記載した通り、こちらの参考書では論理設計は全く解いていないです。物理設計の対策のみ実施してました。データベースの表面上のことしか分かっていないので、索引とかデータバッファとかの意味が最初分からず、ページで格納されていることが腹落ちするまでは腑に落ちない日々が続いていました。。。物理設計は論理設計よりは具体的な処理なのでイメージがしやすい分、なんとか勝ち目があるかな、という感じで問題パターンを押さえられた気がします。
過去問
網羅的な参考書が終わった段階で午前Ⅱだけは解いて、合格点超えることだけは確かめました。またIPAは過去問の使いまわしを割としているので、前日に過去5年分の午前Ⅱは解いておきました。間違えたところは解説読みつつ、選択肢丸覚えしています汗。午後問題は参考書でつまみ食いしていたのと、通しで解く時間や気力が無かったため、試験当日に倣って解く、というようなことは一切しませんでした。私の試験傾向として短絡的な性格なのか結構時間余りがちなのであまり時間は気にしていなかったのも大きいです。
試験
午前Ⅰ
免除期間なので、余裕を持って起床&試験会場へ
午前Ⅱ
過去問の過学習により、当日も過去に間違えていたなら問題1行読むだけで選択肢が分かる程度にはなってましたし、それで2〜3問は救われていた気がします。速報結果すぐ見てしまう派なので、お昼休みに自己採点して20点で無事通過です。
なお、間違えたところは大体所見の論理設計的な内容だったので、ここでも論理設計無理だったな、というのをうっすら記憶してます。
午後Ⅰ
例年、論理設計1問・物理設計2問、らしいのですが、去年は傾向が変わり、論理設計2問・物理設計1問だったらしいです。・・・で、今年も論理設計2問・物理設計1問ですでに雲行きが怪しかったですが、論理設計のうち1問はそこまでガチガチな内容でなかったので苦し紛れで記述しました。物理設計はある程度手応えがあったものの計算問題なくて悲しみ、という感じでモヤモヤした感じで試験終了です。この時点で受かってなさそうな感触がありつつも帰る理由もないので、気持ち切り替えが大事です。
午後Ⅱ
解答用紙から読み取れるほぼ記述問題笑。結局、計算問題はないし、ページの概念理解して、設計や索引何でも来いや!と意気揚々としていたのに肩透かしを食らった気分です。とはいえ、論理設計は無理ゲーすぎるので、大人しく物理設計(というより今回はデータベースの運用に近い?)を黙々と解いていました。セキスペみたいな感じでセキュリティより国語の問題では?というような感じでデータベースの処理をうまく汲み取ったつもりで解答をしました。書ききった!!という感触だけで、手応えはそれほどないです。採点者の心に響いてくれれば嬉しいなぁ。
総括
試験に合格するかはさておき、データベーススペシャリストの勉強を通して、データベースの裏側の理解が深まった気がします。SQLの問題がったので、あまり使わないので理解の怪しいrankやcursorの構文やDDLといった普段は使わないけどちょっと気になる内容は親近感湧くようになりました。繰り返しですが、論理設計はほぼ何もしていないので、要件からスキーマとかER図を書き起こせるの本当に尊敬します。
世の中のデータベースってこんな複雑怪奇なのが後ろに動いていることを実感しました。午後問題全般を通して、コンビニとか金融システムとかそんな裏側のDB周りでどんなふうにデータが連動しているかが気持ち理解できた気がするし、世の中のデータベース技術者はすごいと尊敬の念しかないです。