はじめに
Windows 10大型更新「May 2020 Update」が提供開始という記事が出ていたので、早速、Windows Updateしてみた。お目当てはWSL(Windows Subsystem for Linux)からWSL2へのアップグレード。WSL2では次のようなメリットが得られるが、DockerがWSL2上で稼働するようになる。VirtualBoxの領域が解放されるという、長年の夢がようやく実現されようとしている。
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Docker Desktop WSL 2 backendで得られるメリット
- Hyper-Vが不要
- パフォーマンス向上
- Windows 10 Home EditionでDocker Desktopを使用可能
- パス記法の違いを考慮しなくて済む
- PowerShellの学習コストが不要になる
必須要件
ネットワーク速度、マシンスペック、ディスク領域の空き容量に依存しますが、おおよそ3時間コースでした。SDカードなどの外部記憶装置を事前に用意しておけば、混乱なく、スムーズにアップデート可能だと思います。
- Windows 10 バージョン1909 ビルド18363以降が稼働するPC
- ハードディスクに空きが10GB以上あること
- ハードディスクの空き容量との合計が10GB以上になるくらい空いているSDカード
Windows Updateの手順
- Download Windows 10にアクセスする。
- 今回は1台のPCをアップグレードしたいだけなので、
[Update now]
ボタンをクリックした。 -
Windows10Upgrade9252.exe
ファイルがダウンロードされる。 -
Windows10Upgrade9252.exe
ファイルをダブルクリックして起動する。 - 次の画面が表示されるので、
[今すぐ更新]
ボタンをクリックする。
-
CPU
、メモリ
、ディスク領域
のうち、ディスク領域
が不足すると警告されたので、[やり直す]
ボタンをクリックした。
- 空き領域を12GBまで増やして、再度チャレンジし、今度は条件をクリア。
[次へ]
ボタンをクリックする。
- ダウンロードが開始する。
- 順調かと思いきや、問題が発生!
[やり直す]
ボタンをクリックした。
- どうやら、ディスク領域の空き容量にご不満だったらしく、外部記憶装置を要求された。最初から言ってくれ!途方に暮れて、
[外部記憶装置を使用しません]
リンクをクリックしてみた。
- 急いで32GBのSDカードを空けて、
[代わりに外部記憶装置を使用する]
リンクをクリックした。
- SDカードをPCに挿して、右側のプルダウンから選択し、
[次へ]
ボタンをクリックする。
※筆者の環境では、SDカードの使用量が3.34GBになっていた。空き容量に合わせてSDカードを選んで欲しい。
- ようやく、Windows Updateが開始される。
- 更新完了!
[今すぐ再起動]
ボタンをクリックする。
- 再起動時にもいくつか設定が実行され、Windows10が起動する。
-
winver
コマンドでバージョンを確認する。
-
バージョン1909 ビルド18363
???
- もう一度、最初からやり直す...。
Windows10Upgrade9252.exe
ファイルをダブルクリックして起動するところから...。 - 更新処理を終え、Windowsにログオンすると、次の画面が表示されたので、今度こそ成功を確信!
-
winver
コマンドでバージョンを確認し、めでたく、バージョン2004 ビルド19041
にアップデートされました!
さいごに
この後、WSL2にアップグレードし、Docker Toolboxをアンインストールして、Docker Desktop WSL 2 backendをインストールしよう!
Windows10 HomeのWSLをWSL2にアップグレードしてみたに続く。