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地方の中小企業の人が起業するためジーズアカデミーに通ってみて感じたこと

Last updated at Posted at 2016-12-10

#0.はじめに
こんにちは!諸岡と言います。スタートアップしたくて日々色んなアイデアを考えている人に向けてこの記事を書いています。特にアイデアの良し悪しや、ユーザーヒアリングについて書こうと思います。

基本的には、『成功した人が言っていることでもっと早く知っておけばよかったこと』を書いてます。自分が成し遂げたわけでないので・・・。

少し前に同期の岡野くんが書いたこちらの記事もプログラミング面ですごく参考になると思いますので、リンクを貼っときます。プログラミングスクールに通って分かったこと

#1.ジーズアカデミー入学前
まず、何故プログラミングをやろうと思ったのかってところですね。
キッカケは、今から1年くらい前に仕事でITベンダーにウェブサイト製作を外注したことです。新規事業でどうしても簡単なWebアプリケーションが必要で、見積もりを取ってお願いしたんですが、1000万取られたんです。

いや、それでも安いくらいだろうけど、

『これはアレか?この後新しいことやろうとすると、必ず毎回けっこうな額を支払うことになるのか???』

と思ったわけです。ITを一切使わないサービスなんで存在しない時代ですから。これは駄目だと。

起業とか考える前にまずはプログラミング出来るようにならなきゃいけないんじゃないか?そう思ってからは、世の中のプログラミングブームも手伝って、ソッコーでジーズアカデミーに申し込んでいました。

何故この学校を選んだの?ってことですが、それは**週末コースの1期生の卒業発表がメチャクチャすごかったから。**これを週末通って半年くらいで創ったんだ・・・ならば俺はフルタイムのプロコースで学んだら、ヤバイことになるんじゃ・・・?

この考え方自体が相当ヤバイ誤りなんだけどw。当時は浮かれてしまったわけです。
入学までの約2週間位で、htmlやcssなんかを予習しました。これはProgateやドットインストールが役に立ちました。

プログラミングについては、php(fule),ruby(rails),swift,なんかをやりましたが、最初に決めた1つを、ある程度徹底的に習熟するほうがいいと思いました。楽しいんで色々手を出してしまうし、PHPでわからなかったことが、Rubyで分かるみたいな事はあるので、利点もありますが。。。

1つに決められない理由は、創りたいプロダクトが定まってないからってのが一番大きかったです。

#2.良いアイデアッってなんだ?
いよいよ入学式!そして0回目の授業となりました。
この時は、スマートHRの創業者の宮田さんが創業までのストーリーを語ってくれました。今思えば超豪華・・・。

当時のメモが残っていますが、

7つの質問
1、誰の
2、どんな課題を?
3、どうやって解決するの?
4、既存の代替品は何?
5、市場規模はどれくらい?
6、あなたがやる意味は?
7、なんで今なの?

これに答えられるアイデアは成功する確率が高いってお話でした。
とにかく課題が命。課題が全て。それは金を払ってでも解決したいものなのか?
あったらいいな〜の課題はダメ。

1,2,3をまず考えて、人に話して意見を聞くのがいいと思います。

でも、、、サラッと言われたけど、これってちょーーーーーー難しい!
試しに、あなたのアイデアを当てはめてみて下さい。キレイに答えられれば大分イケてます!
自信を持って進めましょう!

自分はこの問いに耐えられるアイデアを導き出すまでに、
150個くらいのアイデアと7ヶ月位の時間がかかってしまいました。
全然できなかったです。

その間に良いと思ったアイデアの例は、

『誰でも使えるその業界のプロに依頼できるコンシェルジュサービス』
『人材派遣業界のコミュニケーションツール』
『子供の習い事体験が自動で毎月1回送られてくるマッチングサービス』

どうでしょうか?聞いただけだとよく分からないサービスたちですよね笑!
良いサービスはとにかくシンプルで、それでいて力強い気がします。

alt
エアビー のピッチ資料なんてシンプル過ぎってくらいサッパリしてますもんね。骨太って感じw.
エアビーのピッチ資料

ピッチ資料は5分で最大15枚まで、1スライド1メッセージって言いますが、
そのお手本のような資料です。

Youtubeもある意味すごいです。「男のプレゼン!」って感じします。文字文字文字!
これを見ると、自分のスライドに自信が持てるので弱気な時に見てみましょう:v_tone1:
Youtubeのピッチ資料

これなら30秒、3行程度で説明できちゃいますね。これくらいで伝えられるようになると人に話すのが楽になるので、色んな人にアイデアを話すようになります。それが、また協力してくれる人に繋がったり。

説明に5分かかると流石に話すのに気がひけますもんね。

#3.どの業界や分野でやるのか?
初めて書いていますが、結構大変ですねw。
もう少しなので頑張ります!

もともと、自分のいた労働集約的な業界が嫌いで、新しい領域で起業したいと思っていた僕。それこそ、自分には3歳になる娘がいるので、子育てのサービスをやろうと思っていました。当事者なので、自分がやる理由があると思ったんです。

でも、これはヤメた方がいいです。

まず、先程の質問にまともに答えられません。
あの問いにうまく答えるコツというか鍵は、

『自分しか気づいていない業界や分野の何かしらのヒ・ミ・ツ』

これがあると驚くほど簡単なんですが、業界に関わってないと手に入らない気がします。スマートHRの例で行けば、社会保険の手続きは何十年も変わってなくて、複雑怪奇な事務処理が必要・・・しかし、誰も疑問に思ってない。みたいな。

一方で、鉄鋼業にいるけど、猫をのべ100匹飼ってきた人が猫スタートアップするのは上手くいきそうですよね笑!多分、猫マスターにしか分からない課題とか分かってそうだし。

僕の場合は、ずっと機内食業界という死ぬほどニッチなところに関わってきたんですが、その自分だけ知ってるヒミツってのは食品製造業界にありました。逃げようとしても、逃げられなかったんですね。

そうなると、おのずと起業するとなると、仕事でいた業界 OR 誰にも負けない趣味の世界とかになってくるのかなと思います。後は、アカデミックな領域とかでしょうか。

その業界が好きでも嫌いでも、つーか大嫌いくらいのほうが課題を発見しやすいかもしれませんね。嫌いな仕事、面倒な慣習とか知ってれば断然有利ですからね。なので、まずは自分のいる業界で考えるのが絶対におすすめだと思った次第です。

#4.ユーザーヒアリング
そろそろ終わります。

いきなりプロダクトを作り出す前に、ちゃんと検証しろって言われてますよね。

alt
Yコンビネーターのポールさんも、
『スタートアップのやることは顧客の意見を聞くか、コードを書くかのどっちかだけだ!クソども!』って言ってるらしいじゃないですか。

うるせー!!!俺は天才だから大丈夫!って思って、
朝から晩まで、家のPCの前でネット上にある情報を使ってアイデアを構築していた時期もありました。

でも、こんなの間違ってました。。。1,2,3の質問に答えられるようになったら、すぐに電話でターゲットになる人達にアポとりましょう!

今から1週間で10人にヒアリング出来るか?

これが出来れば自分自身が、そのマーケットにフィットしていると言えると思います。これがファウンダーマーケットフィットってやつですかね?多分そうなんでしょう。

逆に、
「ヒアリング出来る人が周りにいなくて・・・」

これはそもそも、その人がやるべきじゃないのかもしれません。この話はある人から言われたのですが、とても腑に落ちました。

医療業界をやりたいのに、話を聞ける医者や看護師が周りにいないなら、確実に業界出身者に負けるからです。こんなものを指標にしてもいいかもしれません。

自分がコンシェルジュサービスを考えた時は、知り合いにそんな人いないので、お金を払ってホテルを予約してコンシェルジュサービスを利用していました。1人ヒアリングするのに5万円くらい払った計算ですが、絶対にうまく行くわけないw。今になって思えばアホだったと思います。

もし、今自分の周りにヒアリングできる人がいくらでもいる!って人は最高な環境です!もう突き進みましょう!

#5.全部1人でやらなくてもいい
自分はずっと、1人でコードも書いて、ヒアリングもして、営業もして、資金繰りもして、デザインもして・・・・と考えてました。でも、やりたかったんだけど、ムリ笑!!!

自分がコードを書いて、パートナーにマーケティングと営業をやらせるのが一番スピード出るのか?その逆なのか?とにかく目的があって、それを達成するための手段を考えた時に、全部自分1人でやるというのは結構遠回りなことが多いんじゃないかと、最近になってようやく分かった訳です。

起業するってことは色んな人のお世話になり、迷惑をかけることだと思うので図々しさはあった方が楽だと思います。あ、でも僕自身は本当は心の中では申し訳なさすぎて涙流してますから。

ここ数ヶ月苦しみ、最近ちょっとだけ分かってきたことを好きに書いてきました。
お付き合い頂きありがとうございました!

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