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Amazon AuroraでR4インスタンスを試してみる

Last updated at Posted at 2017-10-31

つい最近、Amazon AuroraでR4インスタンスが使えるようになりました。

以前、R3インスタンスでデータ暗号化時のパフォーマンスを確認しましたが、同じ条件でmysqlslapを使い、R3インスタンスと性能比較してみます。

※上のほう(新たに加わった16xlargeとか)はさすがに試しません…クライアント側もそれ相応の性能が必要そうですし…。

1. ベンチマークテストの内容

以前と同じ、mysqlslapコマンドを使い、

  • 暗号化なし/あり
  • バイナリログあり/なし
  • インスタンスタイプは db.r3.large/db.r4.large、db.r3.xlarge/db.r4.xlarge

の組み合わせで試してみます。

mysqlslapコマンドのパラメータは前回と同じで、読み書き混在モードで試しています。

mysqlslap
$ mysqlslap --auto-generate-sql --auto-generate-sql-guid-primary --engine=innodb --number-int-cols=20 --number-char-cols=20 --concurrency=150 --auto-generate-sql-write-number=2000 --auto-generate-sql-execute-number=2000 --auto-generate-sql-load-type=mixed -u 【ユーザ名】 -h 【クラスタエンドポイント】 -p

2. 結果

単位は秒。3回実行して平均を取りました。

  • largeインスタンス
インスタンスタイプ 暗号化なし・バイナリログなし 暗号化なし・バイナリログあり 暗号化あり・バイナリログなし 暗号化あり・バイナリログあり
db.r3.large 57.252 66.970 57.360 68.003
db.r4.large 51.293 62.091 48.860 57.737
性能UP率 11.6% 7.9% 17.4% 17.8%
  • xlargeインスタンス
インスタンスタイプ 暗号化なし・バイナリログなし 暗号化なし・バイナリログあり 暗号化あり・バイナリログなし 暗号化あり・バイナリログあり
db.r3.xlarge 35.226 39.076 34.680 40.271
db.r4.xlarge 32.046 35.797 33.133 37.857
性能UP率 9.9% 9.2% 4.7% 6.4%

3. 考察(というほどのものでもない)

程度の差はありますが、R4インスタンスはR3インスタンス比で性能向上していました。

但し、暗号化の有無については、以前試したR3もR4も、誤差の範囲でしかありませんでした。
前回同様、「あり」のときの性能が「なし」を上回るケースもありましたが、db.r4.largeでは前回のR3とは違って、バイナリログがあっても「あり」が「なし」を上回りました。

インスタンスが割り当てられたホストや、利用しているストレージの負荷状況が影響したのかもしれません。

結果として、暗号化の有無と性能のUP率がlargeインスタンスとxlargeインスタンスで逆転していますが、これは偶然の可能性が高いと思います(3回繰り返した結果のばらつきはいずれも小さかった)。

また、今回のR3インスタンスとR4インスタンスの結果の差を考えると、割り当てられるホストやストレージによっては結果が逆転する可能性もあります。

2018/01/08追記:

2018/01/08になって、もう一度試してみたら…。


【おまけ】
Amazon Aurora関連投稿記事へのリンクを集めました。

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