謎のアドベントカレンダー、第 19 話です。
これは、確か Windows Server 2003 が出た頃の話だったと思います。
NT ドメインから Active Directory へ移行することにした
筆者の職場では、それまで Windows NT のドメインを使っていました。
当初、ドメインにログオンする全端末が同じユーザー名・パスワード無し という、
「なぜドメインにしたし??」
という不思議な状態でしたが(当然ファイルサーバーに置いたファイルは、たとえ個人的なものであっても他人から見放題・改ざんし放題・移動し放題・削除し放題)、それも解消し、Windows XP のパソコンも増えて「さすがにそろそろマズいな」と思って移行を計画しました。
テスト環境を構築したところまでは順調だった
書籍を参考に、ドメインコントローラーの移行先を Windows 2000 Server(Service Pack 3)に決めました。
(一旦 Windows 2003 ドメインは見送り)
Windows NT 4.0 Server のドメインコントローラーからの移行手順も確認しながら実際にテスト環境で移行してみたところまでは良かったのです。
何の問題もなく移行でき、移行後の Active Directory 参加サーバーもクライアントも問題なく動作していました。
そして、社内の NT ドメインを Windows 2000 の Active Directory へ移行
移行直後も何の問題もなく動いているように見えました。
が、それは、移行当日が日曜日で社内にいる人が少なかったから、 でした。
翌日、事件発生
朝のうちは良かったのですが、昼→午後→夕方、と時間の経過につれて、ネットワークが重くなり、ファイルサーバーなどの通信ができないケースが増えてきました。
ドメインコントローラーを再起動すると一旦は収まりましたが、しばらく経つとまた同じ状況になりました。
年末が近く、税理士法人としてはピークではないものの繁忙期、社労士法人も同じように忙しい時期でした。
(非常にマズいです)
その週の週末は社員旅行兼忘年会でしたが、上司を道連れに、前々日にキャンセルして復旧にあたることを決めました。
(非常に申し訳ないです)
社員旅行兼忘年会の前日
社員旅行兼忘年会をキャンセルしたその日の夜、すぐに原因に思い当たって、翌日には設定を修正。
直りました。
Active Directory に DNS を統合するのを漏らしていた のでした。
…さすがに社員旅行兼忘年会はキャンセル→ドタ参というわけにはいかず、当日はただの休みになりました。
個人的には美術館に出掛けて気晴らしできたから良かったのですが、上司をキャンセルの道連れにしてしまったのが悔やまれます。
o……rz
20 日目の記事に続きます。