謎のアドベントカレンダー、第 2 話です。
1 日目の ビル間接続に困った話 (1) の続きです。
高層な方のビルとの接続用の赤外線通信装置を更新して、メンテナンスしなくて良くなった…と思いきや、またしても冬の寒い日に事件が発生しました。
それは、雪が降り積もる寒い日のことでした
またしてもビル間接続が切れました。
「雪が激しくて装置の前に積もっちゃったかな?」と思いながら、情シスの先輩に付いて現地に行ってみましたが、そんなことはなく。
が、何か様子がおかしいです。
「・・・」
やたらと静かです。
雪が降る日なので静かなのかな?と思いましたが、原因はほどなく判明。
クソ寒い日にもかかわらず、エアコンの室外機が息をしていません。
誰一人(?)として。
ブレーカーが落ちてました
そして、その道連れとなって、ビル間の赤外線通信装置も電源が切れていました。
なんと、赤外線通信装置がエアコン用の電源回路に接続されていたのでした。
…いや、 通信設備の電源を空調設備の電源回路から取ったらアカン やろ。
(まだ会社に LAN を引くのが珍しい時代に工事したはずなので、会社としてはそのあたりの配慮が必要なことを分かっていなかったでしょうし、業者さんも事前にアドバイスできなかったのかもしれません)
その後、電源回路を増設して分離した気がします(記憶が曖昧で間違っているかもしれません)。
さらに、その後
ただ、赤外線通信装置はビルの屋上にあり、確認やメンテナンスには危険が伴います。
台風の日にも通信断が発生したことがあり、ずぶ濡れになりながら屋上で作業する情シスの先輩の姿を見ながら「これはまずいな」と思ったのを覚えています。
(装置の設置場所はビルの下の道路がよく見渡せる場所でした。怖いです)
また、その頃には従業員も増え、さらには文字だけではなく画像などのやり取りも増え、10Mbps 半二重の通信では社内 LAN もキツくなってきていました。
一方、サーバー室のあるビルでは、すでに Fast Ethernet 化とともにスイッチも導入され、100Mbps 全二重で通信可能になっていました。
(技術の進化、特に「普通の会社の手が届く価格で性能の上がった機器がどんどん買えるようになる」サイクルが速い時代でしたので、(会計処理は大変ですが)耐用年数の意識なくどんどん機器を更新していた気がします)
そして、
- ビルのある地域内で、ダークファイバーを利用した心線貸しサービスが始まったこと
- 安価な 1 芯 100Mbps タイプのメディアコンバータが発売されたこと
などを機に、ビル間の接続を光ファイバーに移行しました。
やったね。
3 日目の記事に続きます。