謎のアドベントカレンダー、第 12 話です。
以前、
で出てきた中国の拠点の話です。
(2) と (3) の間、(2) からしばらく経った頃の話です。
例の如く
中国拠点のネットワーク接続が切れたときの話です。
原因を調べていると、
- 日本から中国拠点の VPN ルーターまでは普通につながっている
- その先の中国拠点のサーバー、パソコン等の機器には一切接続できない
ということで、
- 拠点のメインスイッチ
- メインスイッチの先の LAN ケーブル
- VPN ルーター
の順に、状態の確認と予備への交換を試すように中国側に伝えました。
ほどなく、 「全部やってみたけど直らない」 との回答が。
そんなに早く全部試せるはずはないので、 「全部確実にやり直してほしい」 と告げましたが…
「きちんと試した」「なんとかしろ」
まあ、ありがちな展開ですね。
そう言われてもどうしようもないので、しばらくこう着状態に。
最後は中国側が折れて、こちらが伝えたとおりの内容を中国側で試した結果 LAN ケーブルが断線していた ことが分かりました。
(というか、そのあたりの作業が理解できるメンバーが不在だった→拠点に戻ってきて伝えたとおりのことをしただけだったようで)
後日、日本のメンバーが現地視察をすると
オフィス内の状況がわかりました。
当時は、
- 食事やおやつの食べかすをカジュアルに床に捨てていた
- そしてそれが隙間から OA フロアの下に落ちて蓄積
- それを目当てに夜な夜なネズミがオフィス内に侵入
- 食べかすとともに床(OA フロアの下)の LAN ケーブルも齧っていった→断線
という状況だったそうです。
(いまの日本では「ありえない」という感覚でしょうが、当時の中国では割と普通だったらしいです。本当か?)
まあ、そんな状況なら LAN ケーブルが切れてもおかしくないでしょうねー(棒)。
日本とは違う、(当時の)中国の LAN 配線事情
また、これは中国のほうが特殊なのか、逆に日本のほうが特殊なのかは意見が分かれるところですが(?)。
有線 LAN が中心だった当時、日本では
- フロアのメインスイッチから一旦「島ハブ」に配線
- 島ハブからそれぞれの席に配線
という文化(?)が割と優勢だったのに対して、中国では
- フロアのメインスイッチから、可能な限り直接それぞれの席に配線
という設計のほうが優勢だった(そしてそれに並々ならぬ強いこだわりがあった)ようで、配線上、LAN ケーブルを交換しようとするとかなり大変な作業になり、それもあって(たくさんのケーブルが刺さっている)メインスイッチの予備機交換や LAN ケーブルの交換を躊躇した面もありました。
その後は日本側と中国側で対応のルールをあらためて話し合って、出入りしている保守サービス業者さんへの依頼も含めて中国側である程度対応できるようにしてもらいました。
うん、あとは任せた。
13 日目の記事に続きます。