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エンジニアなら読んでおきたい、技術書じゃないエンジニア本 5選

Last updated at Posted at 2025-12-02

エンジニアの皆様は仕事柄、日々スキルアップされていることと思いますが、そのスキルをうまく生かすことはできておりますでしょうか?

ここでいう「生かす」というのは、思考や伝え方、登壇やブログなどのアウトプット、コミュニティ活動などです。

これらは単に仕事をしているだけではなかなか身につきにくい能力です。ですが近年、これらを学ぶことができるエンジニア向けの本がとても増えてきました。

この記事ではこれらの能力を磨き上げることができる、厳選したエンジニア本を5冊紹介します。本は、思考法→話し方→プレゼン→ライティング(ブログ)→コミュニティ という流れで紹介しているので、この5冊を読み終えた頃には、スーパーエンジニアになっていること間違いなしです🦸‍♂️

💰 Amazon リンクにアソシエイトはないので、安心してご購入ください
💰 本はすべて私自身も購入し、実際に読んだ上で本記事を記述しています

本一覧

内容 おすすめ度
1 世界一流エンジニアの思考法 ★★★★☆
2 最強のエンジニアになるための話し方の教科書 ★☆☆☆☆
3 技術者のためのプレゼンテーション実践術 ★★★☆☆
4 超ライティング大全 ★★☆☆☆
5 優れたエンジニアがコミュニティの中でしていること ★★★☆☆

🤔 世界一流エンジニアの思考法

おすすめ度:★★★★☆

目次

内容
1 世界一流エンジニアは何が違うのだろう?
2 アメリカで見つけたマインドセット
3 脳に余裕を生む情報整理・記憶術
4 コミュニケーションの極意
5 生産性を高めるチームビルディング
6 仕事と人生の質を高める生活習慣術
7 AI 時代をどう生き残るか?

概要

驚異の売り上げ10万部という実績から、このカテゴリの代表格です。

思考法とありますが、これは日本のエンジニアだった著者が米Microsoftで働き、そこで感じた足りなかったものを言語化してくれています。つまり、これが実践できれば米Microsoftのエンジニアのような思考が得られるということです。

本なのでいろいろ書いてありますが、要はどんなにすごいエンジニアでもシステムに対して紐解く時間をかけているし、そのすごさというのは、単純にそのかけた時間分で成り立っているということです。逆にいえば、わからないまま触ってもわからないままだし、まずはしっかり向き合ってシステムをじっくり紐解こうということです。急がば回れみたいなものですね。

あと個人的には日本の批判ばっかりする文化やめい、っていうところもよかったですね。これはXとかみてるとすごく感じるので。

この本に関して私自身で要約したものもあるので、よかったら読んでみてください。

🗣️ 最強のエンジニアになるための話し方の教科書

おすすめ度:★☆☆☆☆

目次

内容
1 なかなか理解されないエンジニアの話し方「7つの特徴」
2 話し方改革「7つの準備」
3 話すための「聞く」
4 話し方改革の戦略化
5 エンジニアの話し方はこう変わる!

概要

2冊目は話し方の本です。

エンジニアたるものコーディングだけしてればいいのだ!...というわけにはいきません。やはりお仕事にコミュニケーションはつきものですし、優秀なエンジニアというのは相対的にお話も上手だったりします。

というわけでこの本では、その話し方=いかにうまく伝えるか を体系的に学ぶことができます。うまく伝えるには「準備」と「聞き方」という土台があって、その上で「どうやって話すか」で内容が展開されています。

内容のレベルとしてはそれほど高くなく、社会人経験が浅い方向けかなと感じました。もしくは経験はあるけど、極端にコミュニケーションが苦手な方向けでしょうか。あとは、極端に話している相手に癖があるパターンの対処としても使えるかもしれません。それなりにコミュニケーションが取れる人で、より高い次元を望むような人にあまり学びはないかもしれないです。

キーワードとして「ラポール」というものがありますが、これは出会って30秒で仲間のように話せる手法のことのようです。良し悪しはおいといて、筆者はこれを推しているようでした。

※ 補足本:「わかったと思わせる」説明の技術

本の内容に煮え切らない部分があったので、こちらの本も紹介しておきます。

おすすめ度:★★★☆☆

あの「わわわ」の方が書いている本です。明確にエンジニア向けという本ではなかったので、今回は先述の本を選ばせていただきましたが、個人的にはこちらの本の方が学びがありました。

先述の本で少し物足りなかった、どう伝えるとうまく伝わるのかという点に焦点が絞られて書かれています。聞き手への理解と、それを踏まえた上でどう適切に説明を展開するのかという内容です。

具体的には以下のようなことが書かれています。

💡 わかりやすい説明を、聞き手の負担が少ない説明と定義する
💡 わかりやすい説明をしたければ、聞き手を楽にさせるのが重要
💡 聞き手を楽にさせるには、おもてなしの視点(相手の目線で考える)が大事

🎤 技術者のためのプレゼンテーション実践術

おすすめ度:★★★☆☆

目次

内容
1 技術プレゼンテーションとは何か
2 技術プレゼンテーションに必要なこと
3 技術プレゼンを成功させる事前準備
4 技術を伝えるためのキーポイント
5 技術・論理が伝わる構成と伝え方のテクニック
6 技術・論理が伝わるスライドテクニック
7 不安と緊張の克服
8 技術プレゼンに必要なコミュニケーション
9 技術者の論理と想いを伝える話し方・パフォーマンス
10 技術ディスカッションとしての質疑対応
11 ケーススタディー① ストーリー構成
12 ケーススタディー② 質疑

概要

3冊目はプレゼン本です。

上司や顧客への説明でプレゼンすることはよくあることだと思います。むしろ避けて通れない道のような気がします。さらにいうとエンジニアやっていると、気づいたら登壇やらLTしている自分がいることに気が付きます。つまり、自分を高みへ導くためには避けて通れない道なのです。

この本の中で筆者から一番強く感じたメッセージは、見た目だけじゃなくて中身にもこだわれやということでした。私はこういう人をあまりみたことないのですが、筆者界隈ではけっこういるのかもしれないですね。

個人的にとても共感できたのでは、「伝えたいことと内容はできるだけ絞る」というところでした。

💡 プレゼンを構成する段階から、必要なこと、絶対に伝えたいことだけを伝えるということを意識する
💡 具体化によって部分に入り込んでしまい、全体が見えなくなってしまう危険がある
💡 ひとつのスライドで言いたいことはひとつに絞る
💡 スライドの文は5行以内を目指す。(Five line rule)
💡 スライドは3秒以内に伝わるものを目指す。(Three second rule)

エンジニア界隈だと伝えたいことがありすぎて、スライドへの詰め込みすぎや話の発散がよくみられます。これは簡単に改善できることなので注意したいポイントですね。とくに1枚のスライドに文字をぶわーっと書くのはやめたほうがいいと思います。ほんとに。

✏️ 超ライティング大全 バズる記事にはこの1冊さえあればいい

おすすめ度:★★☆☆☆

目次

内容
第1章 失敗なし!バズる記事が書ける定番テーマ10選
第2章 バズる記事が速く、うまく書ける!「6つの下準備」
第3章 真似するだけで「いいね!」激増!バズる記事フォーマット7選
第4章 これさえ守ればOK!「バズる書き方のルール」
第5章 手っ取り早く「バズる文章」に変わる!5分でできる「推敲のコツ」
第6章 PV数がケタ違いに上がる!「バズるタイトル」の作り方
第7章 バズる記事を量産!売れっ子ライターになるための必須条件

概要

4冊目はブログ本です。

私の知る限りではエンジニア向けのブログ本がなく、4冊目のみ例外としてこの本をピックアップさせていただきました

エンジニアのアウトプットとしてプレゼンと対をなすのがブログです。ブログは自分の魂に従って書くというのも悪くはないのですが、やはりある程度の法則に則って書くといいかなとは思います。

ざっとまとめるとこんな感じです。

💡 重要なのは記事の選定(旬であるほどよい)
💡 タイトルのつけ方、まとめやランキング式にする、書き出しも大事
💡 文章の正しい書き方とかも掲載

実際私もこの本の内容を実践して、そこそこバズ記事をだすことができました。ちなみにバズ記事は往々にしてはてブに行きますが、タイトルでやりすぎるとそこで叩かれます。SNSとかで炎上して叩かれる芸能人の気分とかが味わえると思います。

※ 個人的に参考にしていた記事

本ではないですが、ライティングというところで個人的に参考にしていた記事を紹介しておきます

🌍 優れたエンジニアがコミュニティの中でしていること

おすすめ度:★★★☆☆

目次

内容
1 「キャリア設計のお手本」を見つけよう
2 「アウトプット活動の拠点」にしよう
3 「ここだけの話」を聞いてみよう
4 「コラボレーションの種」を見つけよう
5 「技術の師匠」を見つけよう
6 「変革マインド」を鍛えよう
7 「第三の居場所」を作ろう
8 「友だちと仲間のいいとこ取り」をしよう
9 「リーダーの練習」をしよう
10 普段の世界線に「チャレンジ」を持ち帰ろう

概要

最後の5冊目はコミュニティ本です。

もしここまでの本の内容を実践された方がいれば、既にコミュニティに参加されているかもしれません。とくに3冊目のプレゼンとは結びつきが強いです。

コミュニティってこんなもので、こうするといいよっていう内容が書かれているのですが、個人的にコミュニティ初心者の気持ちを忘れてない著者の気持ちにしびれました。

💡 「アウトプット」は必要ないが、「アクション」は必要
💡 運営に回っても参加者マインドは忘れずに

コミュニティ参加のハードルとして、既に成熟していて、雰囲気が形成されてしまっているというものがあると思います。度が過ぎると内輪ノリにはじまり、謎の思想が生まれて、宗教ちっくになったりもします。コミュニティの方向性としてファミリー感、ドライ感のどっちでもいいと思うのですが、これが運営側と参加側で平等になっているコミュニティこそが、本当にいいコミュニティだと思います。

おまけ

おすすめ度MAX(★★★★★)の本がなかったので、エンジニア本の枠を超えて、エンジニアにおすすめ度MAXの本をおまけで一冊紹介しておきます!

NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX


おすすめ度:★★★★★

大好きなNETFLIX社の本です。

NO RULES、社員にはコントロールではなくコンテキストを伝える。つまり、とにかく好きに自由にやらせようっていう文化です。エンジニアなら多くの人が憧れる文化だと思います。日本の企業は大きくなればなるほど、ルールの増える会社が多いです。それをこの企業レベルで思想として保てているのはすごいことだし、このあたりが生み出すコンテンツのパワーに直結しているのだと思いました。

先述の5選のようにエンジニアとしての手段を学ぶことはもちろん重要ですが、それよりも自身の指針にヒントをくれるような本を読むと、より高みを目指していけるのかなと思います:runner:

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