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この戦いが終わったら結婚するんだ 〜世間とエンジニアのフラグの違い〜

Last updated at Posted at 2025-11-30

はじめに:最近聞く「フラグ」って、なんか違くない?

日常の会話やSNSで 「フラグ立ったわ」「それ死○フラグじゃん」
といった表現をよく耳にするようになったけど、、、

なんかちがうくない??

この記事では、まずこの**“違和感”** を整理して、エンジニア初心者にとって、
フラグを理解しやすいものとする。(エンタメ寄り)

このズレを整理すると、プログラミングにおける
「本来のフラグ」の役割がより理解しやすくなるはずだ!!

1. 世間のフラグは「予兆」

世間で使われるフラグとは、簡単にいうと “これから何か起きそう” という
気配のことだ。物語の演出、アニメの伏線、SNS上の空気……
そういった曖昧なもので構成されている。

もっとも有名なのが、このセリフ。

この戦いが終わったら結婚するんだ

このセリフは、誰もが「うわ、それ死〇フラグだわ」と感じる。

だけど他の場合だと、よく考えると条件が曖昧すぎる。
例えばこんなのも、物語上フラグだろう

(普段ミス連発の人)「今日こそはミスない気がする!!」 → ミスする
(普段遅刻する人)「明日絶対遅刻しないから!!」 → 遅刻する
(黒猫が前を横切った人)「今日絶対ツイてないわ~」 → 災難にあう

→ しかし、人によって “フラグっぽさ” の基準が丸ごと違う。
明確なルールなんて存在しない。だいたい〇%くらい起こりそう みたいな感覚に近い


2. この「予兆」をコードにするとどうなる?

曖昧で人によって判断の異なる“世間のフラグ”を、そのままコードにしてみるとこうなる。

例:(普段遅刻する人)「明日絶対遅刻しないから!!」 → 遅刻する

// きっとこうだろう.java
// フラグ回収のフラグを管理する実験コード(?)

import java.util.Random;

public class AnoChikokuCheck {
    public static void main(String[] args) {

        boolean chikokuFlag = false;   // 遅刻フラグ(予兆)
        int chikokuPercent = 0;        // 遅刻する確率(曖昧さの象徴)
        Random rnd = new Random();

        // Aの発言:予兆フラグが立つ瞬間
        String A_Speech = "明日絶対遅刻しないから";
        if (A_Speech.equals("明日絶対遅刻しないから")) {
            chikokuFlag = true;
            chikokuPercent = rnd.nextInt(100);  // 0〜99%のどれか
        }

        // フラグ回収の判定 
        if (chikokuFlag && chikokuPercent > 60) {
            System.out.println("ごめんごめん、昨日アニメ見始めたら止まらなくてさ…");
        } else {
            System.out.println("ほら言ったでしょ〜!ちゃんと起きれたし!");
        }
    }
}

一見フラグっぽいけれど、実はぜんぜんダメだ。

【遅刻パーセント】を 60% 超えたらという判定基準を仮で設定したけど、
【遅刻パーセント】って、じゃあ実際 何パーセント になるかは
確定しない。

システム的には困るポイント

  • 条件が曖昧すぎて判定不能
  • 人によって基準が変わる
  • 無数の例外が生まれる
  • 正解を証明できない

つまり世間の“予兆フラグ”は、フラグというよりも
予測モデルの領域に近い。真偽の世界では扱いきれないのだ。

→ 確定しない・・・予兆・予測

→ 確定できる・・・フラグ


3. エンジニアが使うフラグは「真偽」だけ

一方で、プログラミングにおけるフラグは非常にシンプルだ。

  • true / false
  • 1 / 0
  • ON / OFF

これ以上の状態は持たない。曖昧さは一切ない。「」 か 「×」なのだ

// 死〇フラグ(言ったら即〇バージョン)

public class ShibouFlag {
    public static void main(String[] args) {

        // 言ったかどうかだけで決まる世界
        boolean saidTheLine = false;

        // セリフ(変えると助かる)
        String speech = "この戦いが終わったら結婚するんだ";

        // 言ったら死〇フラグON
        if (speech.equals("この戦いが終わったら結婚するんだ")) {
            saidTheLine = true;
        }

        // 判定
        if (saidTheLine) {
            System.out.println("――その後姿を見た者はいなかった――");
        } else {
            System.out.println("A「(セリフを言わなかったので普通に生還)」");
        }
    }
}

エンジニアにとってのフラグとは、
「現在の状態がこうである」という確定情報を示す印
であり、確定演出なのだ!!。


4. まとめ:同じ“フラグ”でも文化が違う

  • 世間のフラグ → 予兆、気配、物語の流れ
  • エンジニアのフラグ → 真偽の状態

元の語源はどちらも“旗(flag)=印”だが、そこから分岐して別の文化へ成長した。

曖昧なものはフラグにしない。これがエンジニアの世界の鉄則だ。

あとがき

ここまで読んでくれて、本当にありがとうございました。

「プログラミングって難しい...」って思ってた人も、
「ちょっと楽しいかも...!」って思ってもらえたらうれしいな。

次の投稿も、よろしくおねがいします。

💬 コメント・フィードバック歓迎!

「この章わかりやすかった!」
「これ表現まちがってない?」
「次は○○をやってほしい!」などなど、
お気軽にコメントで教えてくださいね!


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