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GitHub Sparkを試してみた

Last updated at Posted at 2025-10-25

はじめに

GitHubが提供する、自然言語によるアイデアからWebアプリケーションを生成し、デプロイまでを一気通貫に実行する「GitHub Spark」のpublic previewが、2025/10/1にGitHub Enterprise利用者向けに開放されましたので試してみました。

アプリの作成

当記事ではモンティ・ホール問題のシミュレーションアプリを作成してみます。
GitHub Sparkにアクセスし、以下のプロンプトを送信します。

モンティホール問題のWebアプリを作成してください。

2025-10-26 at 00.31.44@2x.png

すると処理が開始されます。以下の画面のように、まずはPRD(Product Requirements Document, プロダクト要件定義書)の作成を行います。

image.png

次に、作成されたPRDに基づいてWebアプリケーションの実装を開始します。

image.png

実装の過程は完全に全自動です。エラーが発生しても自動的に認識し、自動で修正していきます。以下ではTypeScript関連のエラーが発生しているようですが、自律的に修正しています。

image.png

最終的に以下のような画面を持つWebアプリケーションが生成されました。

2025-10-26 at 00.41.11@2x.png

作成されたWebアプリケーションを実際に操作・テストすることが可能です。モンティ・ホール問題の扉を選択する操作が正常に実行でき、かつ、選択肢(扉を選び直す・選び直さない)ごとの正答率が表示されています。

2025-10-26 at 00.43.09@2x.png

アプリの変更

作成したアプリケーションの変更を行うこともできます。ここでは以下のプロンプトを与えてみます。

モンティ・ホール問題を直感的に理解できるように、
ゲーム開始時に、扉の数を 3、5、10、20、100から選択できるようにしてください。
image.png

変更も全自動で実行されます。指示した通り、ゲーム開始時に扉の数を選択できるようになりました。

2025-10-26 at 00.56.34@2x.png

扉の数として20を選択してゲームを開始した画面です。表示が少しおかしいのはまあ、仕方ないですね。

2025-10-26 at 00.57.21@2x.png

変更内容が意図から外れている場合、前の状態に戻すことも可能です。以下のスクリーンショットの「Restore」ボタンを押すことで、そのプロンプトを与えたときの状態に戻ります。

image.png

無事に元の状態(扉が3つのみ)に戻りました。

2025-10-26 at 01.00.32@2x.png

画面のカラースキームや、角丸・スペースの大きさなどは「Theme」タブから変更可能です。

2025-10-26 at 01.01.05@2x.png

データの永続化

アプリにデータの永続化を組み込むことも自動で可能です。以下のプロンプトを与えます。

Statisticsのデータを日別に永続化できるようにしてください。

画面上、指示どおり、日別のStatisticsが表示されるようになりました。

2025-10-26 at 01.06.58@2x.png

格納されているデータを確認してみます。「Data」タブに「monty-hall-daily-stats」というデータ・ストレージが追加されています。

image.png

中身を見ると以下のようなデータが格納されています。

2025-10-26 at 01.17.32@2x.png

なお、このデータはユーザ個別のデータではなく、公開範囲内で共有されるデータになります。

公開

作成したWebアプリケーションをデプロイし、公開することが可能です。公開範囲は以下の3つから選択できます。

  • 自分のみ
  • 選択したGitHub Organization
  • 全てのGitHubユーザ

また、公開したアプリケーションを「Read-Only」(他者はアクセスはできるが更新は不可)とするか、「Write-Access」(編集可能)とするかを選択できます。

では実際に公開してみます。画面右上の「Publish」ボタンをクリックします。

2025-10-26 at 01.25.16@2x.png

公開後、公開範囲を選択できます。デフォルトは自分のみです。

image.png

公開時に作成されたURLにアクセスすると、以下のように公開されています。

2025-10-26 at 01.35.30@2x.png

公開範囲が自分のみのため、他のGitHubアカウントにログインした状態でアクセスすると404 Not Foundが返ります。GitHubに未ログインの場合はGitHubの認証ページが表示されます。

2025-10-26 at 01.36.34@2x.png

以上のように、コードを全く書かずにアプリケーションを作成し、公開することができました。

GitHubアカウントでの認証機能を付けることができ、Organization限定で公開することができるので、チーム内のちょっとしたアプリを作成・共有するといった使い道が考えられます。

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