前提
テストフライトとは
アプリのAPPStore公開前にユーザーに使用感をテストできる仕組みです
テストフライトの種類は2種類
・内部テスト と
・外部テスト(以下、βテスト)
がありますが、
βテストの方が参加メンバーも多く、事前にAppleに審査してもらえるので
こちらの説明をします
βテスト仕様
βテスト登録可能人数
2,000人(2015年から+1,000人追加になりました)
βテスト期間
60日間。
ただ、期限はバージョン単位で管理されているため、アップデートを利用すると60日以上テスト期間を延ばすことも可能。
テストできる内容
- アプリの操作すべて
- 課金(制限あり。実際には課金されないので、直前の動作まで)
テスト期間中のアプリアップデートが可能
これができるので、テスト期間中に受けたFBをもとにアプリのブラッシュアップして
再度テストしてもらうことでリリース前にアプリの改善ができる
(アップデートはテスターに自動で通知が行くためスムーズ)
複数バージョンを並列で申請
できない。アップデート時、上書きされる
複数バージョンごとに配布可能数(テスター)は管理されているか
バージョン単位ではなく、アプリ単位で管理されている(最大テスター数は2,000人)
複数バージョンをテスターのiPhoneに別々なアプリとしてインストールできるか(上書きされないか?)
できない。アップデート時、上書きされる
前のバージョンでローカルに保存したデータはアップデート時、保存されたままか
▼検証結果
保存したもの | アップデート後 |
---|---|
/Documentsディレクトリに保存した画像 | 保存されたまま |
NSUserDefaultsに保存したString | 保存されたまま |
βテスト申請の流れ
※Xcodeからアプリをビルド〜iTunes ConnectでマイAPPを登録 まで作業は終わっている前提
iTunes Connectの操作手順
- マイAPPでテストしたいアプリを選択 > アクティビティ からiOSビルドを選択
- TestFlightベータ版情報を書く
- 暗号化輸出規制のチェックをして申請
- 申請待ちステータスになる
- テスターを追加
- ベータ版アプリ配布
【解説】2. TestFlightベータ版情報を書く
必須項目は下記です。
- テスト対象
- Appの説明
- フィードバックメールアドレス
- マーケティングURL
- ベータ版Appレビュー情報内連絡先情報
申請時Appleに確認される他、テストフライト時のアプリ情報としてもユーザーに見られるため
適切な内容を書きましょう。
iTunes Connect TestFlight申請画面
【解説】5. テスターを追加
外部テスター(n)の右横にある+ボタンから追加できます。
CSVデータをインポートしてユーザーを追加することも可能です
(事前にCSVから読み込むボタンからCSVテンプレートをDLすること)
βテスト管理画面。テスターのダウンロード状況も把握できる
CSVからテスターを追加することも可能
【解説】6. ベータ版アプリの配布
いよいよベータ版のアプリを登録したテスターに配布します。
配布手順
配布手順は以下です。
- テスターに事前にTestFlight.appをダウンロードしてもらう
- TestFlight管理画面のテスト開始ボタンを押す
- テスターにメールが届く
- メールを参考にテスターがテスト用アプリをインストール
- 無事インストール完了した場合、管理画面のテスターのステータスが"インストール済み"になる
テスト開始ボタンを押すと、ユーザーに下記のようなメールが届く
メールの[Start Testing]ボタンを押すと、TestFlight.appが起動し、ベータ版アプリがテスターの端末にインストールされます。
こんな感じでメールがテスターに届きます
注意事項
TestFlight.appをインストールしていない状態で、メールの[Start Testing]ボタンを押すと、
英語表記のテストフライトインストール案内に遷移してしまうので、先にテストフライトアプリをインストールしてもらうこと
MMSアプリでテストフライトメールにアクセスすると、インストールできない
β版アプリのアップデート
アップデート手順
- バージョンを変えて修正したアプリをビルド
- TestFlight画面で、[テスト対象ビルドを追加]ボタンを押し、テスト対象を選択し[追加]を押す (下図)
- テスト対象の項目を更新する
- Appleの審査が始まるので、審査を待つ
- 審査が通ったら、TestFlight画面でバージョンを選択し、[保存]を押すと、登録済みのテスターにアップデートメールが届きます
- メールを参考にアプリをアップデートしてもらえるとアップデート完了
2.TestFlight画面で、[テスト対象ビルドを追加]ボタンを押し、テスト対象を選択し[追加]を押す
以上です。すごい簡単で審査も早いので、便利ですね。