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NotebookLMに入門してみた

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はじめに

NotebookLMというサービス名は以前から耳にしていましたが、最近になって「エンジニアの学習効率化にも活用できるらしい」という噂を聞き、実際に使ってみました。

「いろいろなドキュメントやファイルを放り込むと要約してくれるツールかな?」という程度の認識でしたが、出力内容をもとにやり取りできたり、音声要約もあったりして便利そうでした!

Googleアカウントがあれば、何も登録しなくても使い始められました。

NotebookLMとは

機能の概要

公式サイトでは、NotebookLMは「あなた専用のAIリサーチアシスタント」と説明されています。主な機能は以下の通りです。

  • アップロードしたソース間の関連性を分析し、要約を生成
  • 対応ソースはPDF、Webサイト、YouTube、音声ファイル、Googleドキュメントなど
  • 使用しているAIモデルはGemini
  • 最初に要約が生成され、その後チャット形式で深掘りが可能
  • チャットで得た内容をメモに保存し、自分専用の学習ノートを作成
  • 学習ガイド、よくある質問、タイムラインなどのテンプレートも利用可能

プランと制限

個人の学習用途であれば、無料プランでも十分に使えると感じました。

NotebookLMでは最大100のノートブックを作成でき、それぞれに最大50のソース(1ソースあたり最大50万語)を登録可能です。チャットクエリは1日50件、音声生成は1日3回まで利用できます。

より高度な利用を希望する場合は、Google AI Pro、Google Cloud、Google Workspaceなどの有料サービスと連携してアップグレードできます。
また、有料プランでは「アップロードされたデータがモデルのトレーニングに使用されない」と書かれているので、業務で使う場合は有料プランが必須ですね。

image.png

よかった点

音声出力のクオリティがめちゃ高い

音声解説の生成ボタンを押すと、概要を男女2人の掛け合い形式で音声として出力してくれます。このクオリティが非常に高く、そこらへんのポッドキャスターが解説していると言われてもほとんど違和感ないと思います。

日本語話者がよく使う「あの〜」「えっと」「そうですね」みたいな言葉も絶妙に含まれていて、人間臭さを感じられます。(情報量としてはちょっと冗長になってしまうかもですが)

マルチモーダルな入力に対応

システム開発では複数の言語やフレームワークを組み合わせるのが一般的ですが、そのような複雑な構成でも、ドキュメントをまとめて放り込めことができます。

またその内容に関して色々と質問できるのがいいなと思いました。

根拠を多めに付けてくれる

出力内容には、根拠となるリンクが豊富に含まれており、だいたい1パラグラフに1つ程度の頻度で示されます。ハルシネーション対策としても有効で、RAG的に使うにしても構築が楽過ぎますね。

微妙だった点

ソースコードの出力には対応していない

「このフレームワークでこういう実装をしたいので、サンプルコードを見せてください」みたいなプロンプトに対して、コードを直接提示することはありません。

あくまで、「実装に関する記述がある資料はこちらにあります」といった案内のみなので、コードレベルでの具体的な学習には向いていないかもしれません。

音声出力は概要のみ

音声解説のクオリティには感動しましたが、現時点では概要説明のみでした。詳細な手順や長文の解説には対応しておらず、あくまで「最初のとっかかり」として使うイメージです。

まとめ

NotebookLMは、ドキュメントやWeb情報を読み込んで要約し、さらにチャット形式で掘り下げられる便利なツールです。
ただし、ソースコードの出力には対応していないため、エンジニアがプログラミング言語やフレームワークを学ぶ目的で使うには、物足りない場面はあるかもしれません。

資格試験の勉強や、自然言語でのインプットを行う際に利用してみようと思いました。

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