はじめに
以前、Zedに乗り換えてみた話という記事を書きました。
そしてひっそり自社ブログで Gemma4 を利用した Inline Assistant の記事も書いてました。
Zed の紹介では、ACP(Agent Client Protocol)でエージェントを自由に選べる、マルチバッファで編集できる、Edit Predictionが面白い、みたいな話を書いてみました。嬉しいアプデがあったので、またまた Zed ネタ投稿したいと思います。今回書いてたときにたまたま気づいた地味に嬉しい機能もそっと添えてあります。
大きく変わったこと
あれから Zed がさらに進化してまして。
2026年4月29日、Zed 1.0 が正式リリースされました(リリースノート)。
個人的に一番テンション上がったのが、ちょっと前のParallel Agents(2026/4/22 先行リリース)という機能です。
まぁ「複数の AI エージェントを ACP で同時に走らせられるようになった」っていうだけなんですけど、ターミナルとどっちがより使うか今のとことわかってないですが、使いやすい感じはあるので、どんなものか書いていきます。
Parallel Agentsって何?
これまでの Zed の ACP のエージェントは、基本的に1つのスレッドで動いていました。
一個の会話・一個のエージェント・一個の作業、という感じ。
それが、複数のスレッドを同時に走らせられるようになりました。
しかも各スレッドで使うエージェントをバラバラに選べます。
スレッドAは Claude Agent、スレッドBは Gemini CLI、みたいな感じ。
管理するのが新しく追加された Threads Sidebar です。
ちなみに Zed 1.0 のタイミングで、ACP(Agent Client Protocol)が正式に安定版として扱われるようになりました。
Claude Agent、Gemini CLI、Codex CLI とかとかなんでも来いって感じです。
実際に使ってみた
Threads Sidebar で新しいスレッドをたてて、両方でエージェントを走らせてみました。こんな感じで、マルチで動いてることが確認できます。
スレッドの切り替えは Ctrl+Tab。タブのように行き来できます。
並行して複数の作業を走らせておいて、Sidebar でざっと眺めながら、止まっているか稼働中かを把握できます。
スレッドの整理:Archive と Delete は別物
終わったスレッドにホバーすると Archive Thread(Shift+Backspace)が出てきます。
これはアーカイブなので消えたわけではなく、Cmd+G で Thread History を開くと全部残っています。クリックすればいつでも復活できます。
仮に Claude でやり取りしようと Gemini CLI でやり取りしようと、Thread History から全部確認できます。これ、ウィンドウ1つで全部管理できるのが地味にいいですよね。
一方 Delete Thread(Cmd+Shift+Backspace)は完全削除で戻せません。基本は Archive で十分ですが、履歴をここに残さない人は消してもいいと思いました。
あ、今ターミナルで複数 Claude Code とか Gemini CLI 起動しとけば?って思ったと思いますが、まさにそうなんです、、チャット欄を複数スレッド分並べて表示できたら最高なんですが、それは現状まだできなくて。issue は上がっているので期待はしています。
→ Open parallel agent threads in split panes · Discussion #54911
じゃあ現状、どういうときに ACP 経由でやると意味があるか?も考えてみました。
ACP 経由の意味があるのはどこか
たとえば、平均けっこうな時間走ることがわかってる処理をスレッドAで投げておいて、Bでは壁打ちや議論を続けていく。
ターミナルだったら鬱陶しく流れていくターミナルを開いておく必要がありますが、それが不要です。別タブでやったりすれば視界には入らないので同じかもしれませんが、、
※なお、予想もしない挙動はすることはあるので、ちゃんと制限を行い担保されていることが前提ですのでご注意を。
あと地味に嬉しいのが、エージェントの処理が終わると右上に通知が出てくること。別スレッドで作業してたり、他のアプリに切り替えてても「あ、終わった」ってわかるので、ずっと見張らなくていいのが楽です。agent.notify_when_agent_waiting や agent.play_sound_when_agent_done で設定も変えられます。
あとは、スレッド参照の機能が Zed Agent では使えまして、それが他でもできたらいいなと思うのと、リアルタイム連携ができるわけではないので、これが並列でリアルタイムに連携できたら最高じゃないか、と思っています。
たとえばAが走りながらBにも情報が流れて、Aでやっていることに対して別スレッドで、Bが改善案を出し続ける、みたいなサブエージェント的な動きが、スレッド参照だけで組めたら面白いかなと思いました。
そしてこの「並列リアルタイム連携」への道、実はもう議論が始まっています。
実はもう議論されてる
「リアルタイム連携できたら……」と書いたんですが、実は Zed のコミュニティでもう議論されています。
Cross-thread messaging for Parallel Agents · zed-industries/zed · Discussion #55122
提案されている内容はこんな感じです:
-
@→<thread>で別スレッドにメッセージを送信する -
wait_for_peer_repliesで相手スレッドの返信を同期的に待つ - スレッドAの結果をスレッドBにリアルタイムでパイプする
要するに、今は「Aが終わったらBで参照する」というシーケンシャルな流れなのが、
「AとBが並走しながら互いに通信する」 という形に進化する可能性を探っているようなやり取りがされています。
そのうち実装されるんじゃないかなと、かなり楽しみにしています。
まとめ
前回の記事でも書いたんですが、Zed って発展途上感があって、今回の変化は大きいかなと思いました。
- ACP が安定版として正式化
- Parallel Agents で複数エージェントを同時実行
ターミナル経由ではなく、Chat 欄から複数使いたかったって人にとっては今回の進化大きいかなと思います。
その発展した形として、リアルタイムのクロススレッド通信きたらもっとアツイですし、Thread 参照も ACP 経由の Zed Agent 以外でもやりたいし、まだまだ進化しそう。何度も言いますが、 Zed Agent 以外でも差がなくできたらいいなぁ、と思います。
引き続き使いやすさを探していきたいと思います。誰目線かわかりませんが、個人的に進化は嬉しいので、1.0リリースと、ACP 安定版ありがとうございます。これからもいっぱい使います。



