#記事概要
先日、AWS SAP(ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)試験を受験し合格する事が出来ました。
平日まとまった学習時間が取れず、勉強法を工夫してみましたので、同じ状況の方の参考になればと思い、記事を書いています。個人的に分かりづらかった項目や、試験当日の感想なども記載しています。
※この情報は2021年3月時点の情報となります。今後試験問題の改訂など状況が変わった場合、参考にならない可能性もありますので、ご承知置きください。
#今までに取得したAWS資格
コード | 資格名称 | 受験日 | スコア |
---|---|---|---|
SAA-C02 | Solutions Architect - Associate | 2020/12/6 | 753 |
SAP-C01 | Solutions Architect - Professional | 2021/3/7 | 761 |
両方とも結構ギリギリめです。
#筆者情報・AWSサービス使用歴
- Webエンジニア
- AWS実務利用1年半程度
- よく使用するサービス
- EC2, RDS, ALB, S3, CloudWatch, Lambda, CloudFormation, SNSなど
- 利用経験のあるサービス
- API GateWay, DynamoDB, SCT, DMS, Kinesis Data Firehose, SESなど
- よく使用するサービス
使用教材等
目新しさは無いですが、以下3つを使用しました。
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試験対策本: 『AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル 試験特性から導き出した演習問題と詳細解説』
2020年6月初版の書籍です。解説が詳細で分かりやすく、分かりにくいサービスや概念などを図示している箇所もあり、大変参考になりました。
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Udemy教材: AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)
問題範囲が広く、恐らく実際に出題された問題に近い問題を揃えていると思われます。こちらをこなす事で色々なサービスに関する知識を身につけられます。また、スマホアプリもありますので、手軽に空き時間で問題を解く事も可能です。
まれに、正解や解説が若干怪しい部分がありますので、公式サイトなども併せて確認すると効果的だと思います。セール時の購入がおすすめです。 -
AWS公式ドキュメント
できればこちらで全てのサービスに関する情報を確認したいところですが、英語であったり、分かりづらい箇所もありますので時間効率を考えて、概要は分かりやすい2次情報などで理解→詳細や正確な情報の理解は公式を利用など上手に使うのが望ましいと個人的には考えています。
学習方法概要
- 試験対策本をざっと1週する
- Udemy教材で問題を繰り返し解く
- 足りない知識は公式サイトなどで適宜インプット
学習方法については、以下サイト等を参考にさせていただきました。
具体的な学習方法
###30分を1コマとして学習内容を分割する
平日は仕事等でまとまった時間が取れない方も多いと思います。
Udemyの問題などは、1回分(75問)を全て一度にやろうとすると2時間以上はかかる事になり、間違えた問題の見直しや解説内容の理解などに要する時間を含めると時間の確保が難しいです。また、75問の内容を一度に記憶するのは私の場合不可能でした。
そのため、問題を解くのであれば15問を1セットにする等で、1回の学習時間を30分程に抑えます。
この方法で、通勤の電車内などの時間で学習を行います。
###同じ内容を1日の中で繰り返し学習する
よほど能力の高い方以外は、一度学習した事を全て記憶しておくのはなかなか難しいと思います。ですので、1日の中で同じ事を繰り返し学習する事で脳に記憶を定着させます。
具体的に私の場合、朝の移動時間に解いた問題を帰りの移動時間で再度解くなどしていました。個人差がありますが、1日に数回繰り返すと効果的な様です。
##試験会場
今まで2回程受験していますが、2回とも試験会場で受験しています。自宅でのオンライン受験も可能なようですが、通信状態が悪くなる可能性等を考えて会場受験としています。
##受験中の感想
SAPは長丁場です。180分間で75問を回答しますが、問題文が長めで終盤は集中力が切れてきます。時間配分について、1問2分で解く事にすると、30分の見直し時間が確保できる計算になります。15問終了時点で30分以内を目安とするなどして時間管理をしながらの受験をおすすめします。
試験当日は問題をガンガン解いてから本番に臨むなどはやめて、軽く参考書やサイトを眺めるぐらいにとどめた方が吉です。(受験前に疲れてしまうため)
また、試験のセオリーかもですが、分からない問題は飛ばして分かりやすい問題から回答し、余った時間で飛ばした問題を解く方法は有効だと思います。既に解けている問題が多いと精神的にも余裕が出てきます。
##個人的に分かりづらかったポイント
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ハイブリッド環境におけるユーザー認証
- SAMLアサーションやWeb Identity Federation, SSOを使用する場合など、パターンが豊富で全体的な理解が難しい
- 参考サイト
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オンプレとAWSの接続
- VPN, DirectConnect, DirectConnect Gateway, LAG, CloudHub, etc..など登場するサービスが多く使用する機会もなかったため、イメージがしづらい
- 参考サイト
- 顧客拠点から Amazon VPCへの接続パターンまとめ
- AWS Direct Connect とは
- [VPN CloudHub を使用して安全なサイト間通信を提供する
](VPN CloudHub を使用して安全なサイト間通信を提供する
)
##まとめ・最後に
SAPの学習方法として、問題を解く -> 足りない知識を補う -> 問題を解くの繰り返しが効果的だと思います。
また、1日の中で繰り返し同じ事を学習し、長期記憶に定着させましょう。
私自身は学習期間約3ヶ月間、受験前の問題正答率は8割程でした。
これから受験される方の参考に少しでもなれば幸いです。