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【TECHCAMP】建設業メーカーの営業が100%自社開発企業のエンジニアに転職するまでの記録

Last updated at Posted at 2021-11-08

概要

私大文系→メーカー営業の男が、エンジニアへの転職を決意してから実現するまで、何を考えどんなことをしたのか、記録に残します。メーカー退職後にテックキャンプを受講した為、その感想なども書いています。転職がゴールではなく、まだ何も成し遂げてはいませんが、1つの区切りとして、これまでの活動を記録しています。

投稿理由

この記事を投稿する理由は2つです。

  • 後に、私自身が当時を振り返る事ができるようにしたい。
  • 未経験からのエンジニア転職・テックキャンプ受講に迷っている方に向けて、参考になるような情報を残したい。

記憶には限界があります。転職を決意してから実現するまで私の人生の中でもかなり濃い時間を過ごしたので、いつか振り返りたくなった時に、それができるように記録に残したいと考えました。

また、巷には未経験のエンジニア転職やテックキャンプについて様々な情報があると思います。実際に、TECHCAMPを利用して、未経験からエンジニア転職を実現した内の1人が見解や感想を残すことで、決断に迷っている方の参考になれば幸いだと考えました。

経歴

  • 私大文系出身
    • 楽単ばかり受けて、ろくに勉強してませんでした。
    • サークルやバイトに打ち込む、あまり真面目じゃないタイプの文系大学生。
    • 特に目立った経験は無し。
  • 建設資材メーカーに新卒入社。営業職。
    • ルート営業
    • 2年勤めて退職。
  • TECHCAMP受講後、自社開発1社・受託開発1社から内定を頂き、納得の形で就活終了。

異業種からエンジニア転職を目指した理由

「夢中になれる仕事をしたい」と思ったからです。
詳しく書くと長くなるので、流れだけ要約すると

  1. 今まで何となく生きてきた
  2. あるきっかけで人生について本気で考えた
  3. 自分が幸せに生きる為に、「夢中になれる仕事」をしたい、と気づく。
  4. 【夢中になれる仕事 = 好きな事 ✖️ 得意な事】だと考える。
  5. ↑を基に考えた結果、私の「夢中になれる仕事」はITエンジニアでは?と辿り着く。
  6. 自分の性格についてある気付きを得た結果、今の環境では幸せになれないと知った事も決断の後押しになった。

というような経緯です。
本気で人生を変える為にチャレンジしたい、と思ったので生半可な覚悟ではありませんでした。


(振り返りに来た将来の自分へ: この記事の投稿日に書いた"日記"に理由を詳しく書いてます。)

TECHCAMPを選んだ理由

結論

未経験からエンジニアに転職する為に、体系的なスキルを短期間で確実に身につけるには、ベストだと考えたからです。そう結論付けた根拠を3つ挙げています。

体系的に理解する為のカリキュラム

独学では、「何を学習するべきなのか」を知ることは難しいと思います。テックキャンプのカリキュラムは、基礎の基礎から学び始めて、実践に近い内容まで網羅しているので、魅力的でした。

このことは、これまでの転職実績などで証明されている、と考えていました。実際に受講した感覚としても、少しずつレベルを上げていきながら、体系的に学ぶことができたと感じています。

受講中のサポート体制

テックキャンプのカリキュラムはハードです。たった10週間で、未経験から転職できるだけのスキルを身につける事は簡単ではありません。ですが、そのハードな学習をやりきらせる為の体制が、テックキャンプにはあると感じました。

具体的には、

  • すぐ対応してくれるメンター
  • モチベーションを維持してくれるライフコーチ
  • お互いに刺激し合う同期メンバー

というような事です。それぞれ具体的な感想は、後述しています。

転職サポート

これがある事も重要でした。スキルを身につけるだけでは無く、転職することが目的だったからです。

受講前にやった事

ハードな学習をやり切る為に、スムーズに納得感のある転職をする為に、カリキュラムの受講が始まる前にやっていた事を書きました。

progateでの学習

カリキュラムをスムーズに進める為に、内容を先取りしました。
具体的には、

  • HTML/CSS
  • Ruby
  • Ruby on Rails

を学習しました。JavaScriptもこのタイミングでやっておけば良かったなと少し後悔しています。

ただ、事前にprogateをやって良かったことが2つあります。

  • カリキュラムでの理解が早く・深くなった。
  • 学習に対する集中力を高めることができた。

1つ目は分かりやすいと思います。予習したから授業が簡単だった、みたいな事です。

2つ目は、少し解説します。
テックキャンプは最低でも週60時間の学習が求められます。そして、その60時間は高い集中力を維持した方が、効率的に学習を進められます。だから、学習する集中力が重要です。

私はそれがかなり不足していました。大学時代はまともに勉強していなかったし、社会人になってからも仕事しながら勉強する事はありませんでした。

カリキュラム受講前に、progateの学習を通して集中力を高められた事は、結果的に良かったなと思っています。

就職活動に向けた情報収集

これは、私自身が本当に何も知らなかったから行いました。自社開発・受託開発・SESの違いもイマイチ分かっていませんでした。それぞれにメリット・デメリットがあるかと思いますが、受講前に自分なりに理解しておく事は大事だと思います。
個人的にしっくり来た解説がYoutubeにありますのでリンクを貼っておきます。

タイピング練習

プログラミング学習と直接関係はありませんが、これも重要だと思います。学習を進める上で、コードを書く事は必須なので、タイピングが早い事は学習の効率化に直結します。

具体的には、寿司打の高級(1万円コース)で1万円を超える事を目標にしていました。
ちなみに練習を始める前は、お勧め(5千円コース)で5千円を超えられないほど下手でした。が、カリキュラム受講前には高級で1万点を超えることができました。

寿司打以外にも、タッチタイピングを上達させる為に、マイタイピングというサイトも利用していました。

ポートフォリオの原案を考える。

上記のprogateなどと並行して、この事も頭に入れていました。原案を思いついたら概要や付けたい機能をメモして、また思いついたらメモを書き足して、という事をやっていました。最終的に5つほど思いついた原案から1つを採用し、制作しています。

ここで言うポートフォリオとは、企業に自分の現在の能力をアピールする為の制作物です。その原案を受講前に作っておく事は、大事だと思っています。理由は、「カリキュラム受講中は余裕が無いから」です。この余裕は、時間的な余裕や落ち着いて考える余裕を指しています。

私が思う、ポートフォリオで最も大事な事は「何故それを作ったか」「何故その機能を付けたか」に対する理由がしっかりある事です。こんな機能を実装できる、こんな技術を使うことができる、というような技術力はあるに越した事はありませんが、そこまで重要ではありません。企業側もスクール卒業生に「技術力」を求めている事はあまり無いと思います。
実際に面接でも、制作物に対して、「方法」ではなく「理由」を聞く質問が多かったです。

そして、この理由をしっかりさせる為には、冷静にじっくり考えることが大事だと思います。そしてじっくり考える時間をハードなカリキュラム受講中に作る事は難しいと思います。もちろん、カリキュラムを早く進めることができれば、時間的な余裕は生まれます。それでも事前にある程度、考えをまとめていれば、より充実したポートフォリオを制作することができるはずです。

TECHCAMPのサポート・仕組みについて

カウンセラー

受講を申し込む前に、無料で面談をしてくれる人です。不安なこと・疑問なことがあれば、納得できるまで突っ込んで聞くことができます。ネットで言われている良くない噂なんかを聞いても、答えていただきました。

私は2回カウンセリングを受けましたが、2回とも全ての不安・疑問に対して、真摯に回答していただきました。その対応の良さが、受講を決めた理由の1つでもあります。

ちなみに、テックキャンプ以外にDMMのカウンセリングを受けましたが、個人的には、テックキャンプの方が対応が良かったなと感じています。

ライフコーチ

学習期間中、進捗やモチベーションのサポートをしていただく方です。個人的には、ハードな10週間をやり切る上でとても重要な存在でした。

毎日、学習で大事な事やポートフォリオの事、就職活動の事など多岐に渡って有益な情報を提供していただいたり、週に一回程度の1対1の面談では、進捗や就職活動などの悩み・不安を解決していただいたり、と、この方が居なければ、10週間やり切れていなかったかもしれない、と思っています。

特に、学習中盤で進捗に遅れが出て焦っていた時の面談で、焦りの原因を分からせていただきペースを取り戻せた事や、終盤でポートフォリオの設計に悩んでいた時に、的確なアドバイスで助けていただいた事は、とても印象に残っています。

キャリアアドバイザー

卒業後の就活をサポートしてくれる方です。キャリアプランに合わせた企業紹介や、週一回の面談でモチベーション管理などをしていただけます。私にとって、キャリアアドバイザーさんは就活中の心の支えでした。

最初からずっと、「○○さんなら大丈夫です。何人も受講生を見てきましたが、○○さんは上手くいくと思います」と言い続けてくださいました。途中、就活が上手く行かない時期もこの言葉に支えられて踏ん張ることができました。

人と人のコミュニケーションなので、合わないこともあるとは思います。希望すれば入れ替えることも可能かと思いますが、私はあの方についていただいて良かったな、と思っています。

同時期に学習を開始するチームメンバー

彼らの存在は、転職を実現させる上で、かなり心強いです。

学習期間中は、毎日顔を合わせ、互いに刺激し合う事や情報を共有することができます。様々な背景を持つ人が同じ目標に向かって頑張る、という事は社会人になってからそう多くは経験できないかと思いますので、貴重な経験でした。

また、卒業後も連絡を取り合って、話を聞くことでモチベーションになっていました。就活はある意味、孤独で先の見えない戦いでもあると思うので、同じ立ち位置の人とのコミュニケーションは心の支えになっていました。

受講中意識した事

学習効率を最大化させる為に、受講期間中に意識していた事を書いています。

アウトプットの為のインプット

新しい事を学ぶ時に、最も大事な事はアウトプットです。学んだ事を誰かに話したり、書き起こしたりする為には、淡々とインプットするのではなく、全体像をイメージしながら、アウトプットのためのインプットである事を強く意識していました。

暗記より理解

プログラミング学習において、暗記は意味無いと言われています。エンジニアの仕事はいくらでもカンニングできるからです。大事な事は、全体像をイメージしながらそれぞれがどう動いて結果的にどうなるのか、を理解する事だと思っています。
同じ理由で、ノートを取ることもあまり意味ないです。何か書く事は、記録ではなく「思考の整理」の為のメモとして使っていました。

周りと比べない

これは、個人的にとても難しくとても大事な事でした。どういうことかというと、学習を進めていて同期と進捗に差が出てきたとしても、それを気にせず、自分の学習に集中することが大事だ、ということです。人と比べると焦ります。焦ると学習に集中できません。効率が落ちます。比べる対象は、人ではなく昨日の自分だと、強く意識することが重要です。

体調管理

風邪を引かないなどは大前提として、学習中に頭をクリアにして集中力を高める為の1日の過ごし方を試行錯誤していました。朝起きたら何をしたら良い、通学中はどうだ、教室についたらまず何をするべきか、家に帰ってからのルーティンは何がベストか。そんな事を考えて工夫しながら、学習期間を過ごす事で、ハードなカリキュラムを高い集中力で効率的に進めることができたと思っています。

受講によって向上した点

カリキュラムの受講によって、向上した点を書いています。どれもエンジニアとして働く上でも大事な能力ではないかなと考えています。

イメージ力

実際に目にする事のできない考え方や概念を、自分なりのイメージに落とし込んで理解する力です。カリキュラムでは、これまでの生活で考えた事も無かった、インターネットの裏側の構造などを理解する必要がありました。効果的だったのは、実在する物に当てはめて考えたり、全体像を思い描きながら今学んでいる部分がどの辺りなのかイメージしたり、といった方法でした。

ググリ力

検索によって自分の欲しい情報を見つける力です。自力で解決できないエラーが発生した時、実装したい機能の実装方法が分からない時に役立ちます。そして、そういう時は頻発します。大事な事は、①自分が欲しい情報が何なのか出来るだけ具体化する事、②欲しい情報を得る為の検索ワードを工夫する事、③欲しい情報が見つかるまで探し続ける根気です。

また、複雑なエラーだと、複数のサイトから得られる情報を組み合わせると解決できる、という事もよくあります。ですので、何となく検索するのではなく④思考し続けることも大事かなと思います。

アウトプット力・質問力

ある単語・現象などに対して、相手が理解できるように伝える力がアウトプット力。不明点を明確にして、相手が答えやすいように質問する力が質問力。私はそれぞれをこういう様に捉えています。どちらも現状の理解度を正確に把握する事が重要だと思うので、同じ項目にまとめました。

相手に伝える為には、"何となく分かっている"ではなく、自分の言葉で伝えられる段階まで理解する必要があります。答えやすい質問をするには、現状どこまで分かっていてどこが分からないのか具体的にする必要があります。

カリキュラムの中で、アウトプットの機会はかなり多く設定されているので、しっかりと取り組む事ができればかなり鍛えられる力だと思います。そして、アウトプット力が向上すれば自然と質問力も上がるのではないかなと感じています。

スケジュール管理力

テックキャンプのカリキュラムは、この時間はこれをやってください、と決まっているわけではありません。自分のペースで学習を進めることができます。一方で予備知識があまり無い状態でスタートすると、10週間でカリキュラムをやり切る事はかなりハードだと思います。

その為、限られた時間で自分のペースでやり切る為に、スケジュール管理力は鍛えられると思います。私は、ゴールから逆算していつまでにどこまで進めれば良いのか、という事を具体化して、今何をするべきなのかを明確にする力が向上したなと感じています。

就活において大事だった事

私にとって転職活動は初めての経験で、最初は慣れない事ばかりでした。ですが、振り返ると、やっていて良かったなと思う事が幾つかあるので紹介します。

ブレない軸を持つ

転職活動の軸をしっかり考えて決める事です。企業選びをする上で、これだけは外せないというポイントを抑える事は、大事だと思います。私は、軸をしっかり定めた事で、企業とのミスマッチを明確にしたり納得感のある最終的な意思決定ができました。

私が軸を決める時に重視したポイントは2つです。

  • 将来どんなエンジニアになりたいか
  • どんな環境なら日々幸せを感じられるか

1つ目が決まれば、企業に求める内容が見えてくるはずです。例えば、扱う技術だったり、仕事の進め方だったり、経験できる領域だったり、という項目です。2つ目は、個人的に日々幸せに生きたいと思っているので大事にしていた軸です。前職で、合わなかった働き方や環境を具体化して、同じ失敗をしない様に考えました。

入念な準備

自己分析や企業研究、面接練習を指しています。選考の通過率を上げる為に、大事にしていました。
"選考の通過率を上げる"とは、いかに企業側に「この人と働きたい」と思ってもらうかだと考えています。その為には、最大限自分を理解した上で、自信を持って自己アピールをしたり、企業にどれだけ合っているかを伝えたりすることが重要です。

自己分析がしっかりできていれば、自分の強みや弱みなどを具体化して自信を持って伝えることができます。その上で、企業研究がしっかりできていれば、具体的な志望動機や逆質問を作ったり、企業にどれだけ合っているかを伝えたりできます。さらにその上で、面接練習がしっかりできていれば、面接の場で、自分の思いを、自分の言葉で伝えることができます。

場数を踏む

たくさん面接を経験して、面接に慣れることです。入念な準備をして、本番を経験して反省して、また準備して本番をやって、と繰り返す事で、どんどん面接での話し方が上手くなる筈です。

私は、最初は全く面接を通過できませんでしたが、何度も面接を経験した事が、内定を獲得した一因だと思っています。

頼れる人には頼る

辛い時は、抱え込まず人を頼ろう、という話です。私の場合、中々面接を通過できず、いつ就活を終えられるのかという不安からモチベーションが落ちてしまう時期がありました。この時は、キャリアアドバイザーや同期のメンバーに話を聞いてもらう事で気持ちが楽になりました。

転職活動は、孤独や不安を感じがちだと思います。でもそんな時は、誰かに相談して気持ちを吐き出しましょう。"誰か"は、私の様にキャリアアドバイザーや同期でも、あるいは家族でも親友でも恋人でも良いと思います。

転職やTECHCAMP受講を迷っている方へ

「覚悟」は必要です。

「何となく面白そうだからやってみるか」では駄目だと思います。未経験から専門的なスキルが必要なITエンジニアへの転職は簡単ではありません。そして、転職が決まったとしても学び続けなければいけない業界です。そういった事から、厳しい道に飛び込む覚悟は必要だと思っています。

TECHCAMP受講は正解だったと思っています。

テックキャンプを卒業しても、即一人前のエンジニアになる事はできません。それでも、エンジニアとして転職するスタートラインには立つ事ができます。また、苦しい時間を共有し、同じ目標に向かって努力した同期は今後も関わっていたい大事な存在になりました。世間で悪評も目立つテックキャンプですが、個人的には受講して本当に良かったと思っています。

終わりに

最後まで目を通していただき、ありがとうございます。
1つの区切りとして、この記事を書きましたが、勿論これで終わりではありません。
まだまだ成長していきたいし、幸せであり続けたいと思っています。

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