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実例から学ぶCDN(Cloudflare障害について)

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2025年11月19日にCloudflareの大規模な障害が起きました
Cloudflareの障害によってX(旧Twitter)やChatGPTが一時的に使えなくなってしまいました
実際のCDNサービスの障害を用いて、CDNについて学びを深めましょう!

何が起こった?

協定世界時の2025年11月18日20時48分ごろにCDNサービスを手がける、Cloudflareに大規模な障害が発生しました。ChatGPT、X、Spotify、Zoom、Microsoft Teams、Canva、VisaなどのサービスでCloudflareが使用されているため、サービスを利用しようとすると使えないという事象が発生しました
私自身もその時間はX(旧Twitter)を使用していたのですが、外部サイトを開こうとすると以下のようなエラー画面が表示されました
l_dy_1534.jpg
引用

Cloudflareについて

Cloudflareは以下のようなサービスです

Cloudflareは「どこでもつながる世界」のためのクラウドです。
今は、すべてがすべてに、どこででも、常につながっていることが必要な時代です。このハイパーコネクティビティはセキュリティ、パフォーマンス、耐障害性、プライバシーの面で新たな問題が生じる要因にもなっています。
Cloudflareは、世界初のコネクティビティクラウドとして、世界中で数百万ものお客様をつなぎ、保護しています。個人から世界最大級の企業まで誰もが、ネットワーキング、セキュリティ、開発者向けサービスを統合した当社の統合プラットフォームを使って、世界各地で成功を収めています。
Cloudflareについて

ウェブサイトやアプリケーションの表示高速化(CDN), 可用性/耐攻撃性の向上(DDoS防御、WAF), DNS・セキュリティ機能, そして エッジで動くアプリ実行基盤(Workers)などをグローバルに提供しています

CDNってなんぞや??

では、このような障害があったということを踏まえながら、CDNについて理解を深めていきましょう!

CDNについて

まずCDNについてです。
CDNとはContent Delivery Networkの略称で、Webの配信を、速く・安定して・安全にするための“分散キャッシュネットワーク”のことを指しています

個人や企業で作成したサイトはオリジンサーバーに保存されています
これはWebコンテンツを提供する元となるサーバーのことです
CDNを使用することで、このオリジンサーバーをキャッシュサーバーに保存し、ユーザーの近くにあるエッジから配信されています

CDNの何が魅力的なの?

CDNを使用することでエッジコンピューティングの恩恵を受けるため、ユーザへのWebコンテンツの提供が高速になります。また、WAF等の機能もCDN側が整備してくれるため可用性も保証してくれます
ユーザーはキャッシュサーバーを通してコンテンツを利用することができるので、オリジンサーバーから直接受け取る形式より可用性が向上してくれるということです

なぜ障害が起こったのか

CloudflareのCTO(デーン・クネヒト)は以下のようなポストを投稿しています

「ボット対策機能を支えるサービス内の潜在的なバグにより、私たちが行ったルーチンの設定変更後にサービスがクラッシュしたことだった」という内容のものです
ユーザからは「DDos攻撃を受けたのでは??」というサイバー攻撃を疑われるような内容が上がっていますが、こちらの内容は否定される内容になっています

まとめ

CDNサービスはエッジコンピューティングを使用するだけではなく、Webコンテンツアクセスへの可用性も向上させることができます
そんな中、発生してしまった大規模障害。障害が発生することをゼロにすることはできず「障害が発生した時にどうするのか」「障害が発生しても被害を最小限に留める」というような設計をすることが必要不可欠だと思っています
サイバー攻撃を受けたことが原因ではないと思いますが、この事象を分析し、再発防止にどのような体制をとるのか、今後の対応についても追っていきたいと思います

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