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Ateam Hikkoshi Samurai Inc. & Ateam Connect Inc. Advent Calendar 2019 7日目は、19新卒@hinoraがお送りいたします。

みなさんはアニメジョジョ5部、見ましたでしょうか?
僕は今更ながら最近になって見終えました。(めちゃ面白かった)

物語の最後の敵、ディアボロのスタンド「キング・クリムゾン」の能力、とても強力ですよね...!

本人の説明によると...

『読める』…… 動きの『軌跡』が読める……
『未来への動きの軌跡』が…

『キング・クリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び……
そして全ての人間はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!

要するに
1. 👁‍🗨 未来への動きを読む
2. ⌛️ 時間を消し飛ばす

という二つの能力を持っているのですが、
今回はそれと大体同じ事ができるGuess.jsをNuxt.jsに導入してみます。

※Nuxtはv2.4以降、画面内のnuxt-linkのリンク先にPrefetchがかかるのでコンポーネントの先読みだけだとほぼ無意味です;;

Guess.jsとは?

Guess.js(GitHub)

分析モデルや機械学習モデル、GoogleAnalyticsなどのデータを利用してユーザーがアクセスするページを予測して、プリレンダリング / プリフェッチしてくれます。
つまりは、「アクセスしたユーザーの未来への動きを先読みして、(読み込み)時間を消しとばす👊」事ができるのです!

👁‍🗨 未来への動きを読む

ユーザーがアクセスするページを予測します。
今回の予測データにはGoogleAnalyticsのデータを利用していきます。

パッケージ追加

package
yarn add -D guess-webpack

設定

~/nuxt.config.js
import { readFileSync } from 'fs';
import { GuessPlugin } from 'guess-webpack';

export default {
// ...省略
  build: {
    extend(config, { isClient }) {
      if (isClient) {
        const guessOptions = {};
        if (GA) {
          guessOptions.GA = 'xxxxx'; // GAのビューID
        } else {
          guessOptions.reportProvider = () =>
            // Fallback
            Promise.resolve(JSON.parse(readFileSync('./routes.json')));
        }
        config.plugins.push(new GuessPlugin(guessOptions));
      }
    },
  },
}

GAから読み込めなかったときのフォールバック用JSON

~/routes.json
{
  "/": {
    "/dog": 80,
    "/cat": 20
  },
  "/dog": {
    "/": 20,
    "/cat": 80
  },
  "/cat": {
    "/": 80,
    "/dog": 20
  }
}

GuessPluginのオプションにGoogleAnalyticsのビューIDをセットします。
フォールバックとして手動でprobabilitiesを設定したroutes.jsonを読み込みます。

設定が終わったら1度yarn buildします。
そうするとGAデータ読み出しの為にGoogleアカウントの認証が走るので、内容を確認して承認します。

ここで試しに

index.vue
<template lang="pug">
  ul.list
    li
      nuxt-link(to='/dog') Dog
    li
      nuxt-link(to='/cat') Cat
</template>
<script>
  import { guess } from 'guess-webpack/api';

  export default {
    computed: {
      probabilities() {
        return guess();
      },
  },
};
</script>

上記のようにしてVue.jsDevToolsなどでprobabilitiesを見てみると、ユーザーの遷移先予測データをみる事ができます。
ss.png

『読める』…… 動きの『軌跡』が読める……

⌛️ (読み込み)時間を消しとばす

plugins配下に新しくファイルを作ります。

プラグイン

~/plugins/guess.js
import Vue from 'vue';
import { guess } from 'guess-webpack/api';

export default ({ app: { router } }) => {
  router.afterEach(to => {
    Vue.nextTick(() => {
      const predictions = Object.keys(guess()).sort(
        (a, b) => a.probability - b.probability
      );
      predictions.forEach(path => {
        router.getMatchedComponents(path).forEach(Component => {
          if (typeof Component === 'function') {
            try {
              Component(); // ⏳ -> ⌛️
              //Other
            } catch (e) {}
          }
        });
      });
    });
  });
};

guess()でGAのデータから遷移先を予測して、遷移確率の高い順にComponent()で該当ページのコンポーネントを読み出しています。
また他のイベントも実行する余地があるので、遷移予想先に対して何かする場合に有効そうです。

DevToolsのNetworkタブで確認すると、遷移予想先のindex.jsが読み出されている事が確認できます。1

これが我が『キング・クリムゾン』の能力!
『(読み込み)時間を消し去って』飛び越えさせた・・・!!(親切)

一応デモも作ったので置いておきます

みなさんもGuess.jsで素敵なディアボロ体験を!

🚩参考サイト

公式ドキュメントには他にも静的ページ、Reactなどへの導入方法も紹介されています。


明日は同期の@wakky_404です。
何書くのか全く聞いてないので、僕も楽しみです


  1. nuxt-linkにno-prefetch付けないとGuess.jsによるものか確認できないです 

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