免責事項: 本記事は、2026/02/08時点の公開情報に基づき作成された、Google Cloudの最新アップデートを紹介するものです。公式ドキュメントの補足としてお読みください。情報の正確性には努めていますが、その内容を保証するものではありません。
はじめに
2026年1月31日から2月7日にかけての、データ分析その周辺(BigQuery, Looker, Looker Studio など)の注目アップデートをご紹介します。
今週は特に LookerのAI機能(Conversational Analytics) の透明性向上や、BigQueryのガバナンス機能 の強化、そして Looker Studioの使い勝手向上 が目立ちました。
データ基盤の「信頼性」と「管理しやすさ」がまた一歩前進した印象ですね🚀
1. Looker: 会話型分析の「推論プロセス」が可視化 (2/2)
Lookerの「Conversational Analytics(会話型分析)」機能において、AIがどのようにその回答を導き出したかという 「推論(Reasoning)」 が表示されるようになりました。
📅 アップデート概要
- 機能: Conversational Analytics
- 内容: ユーザーの自然言語での質問に対し、AIが回答を生成する際の「思考プロセス」や「使用したフィルタ条件」を確認できるようになりました。
- リリース日: 2026年2月2日
💡 Expert's Insight
生成AIをBI(ビジネスインテリジェンス)に組み込む際、最大の課題は「ハルシネーション(もっともらしい嘘)」への懸念です。
経営層やマーケターが数字を見て意思決定をする際、「AIがそう言ったから」では通用しません。
今回のアップデートで「なぜその数字になったのか」が可視化されることは、Explainable AI(説明可能なAI) の実用化において非常に大きな意味を持ちます。
ユーザーはAIの解釈が意図通りかを確認でき、安心してデータを活用できるようになりますね。
🔗 References
2. BigQuery: ガバナンスと開発者体験の向上 (2/4)
BigQueryは、セキュリティ/ガバナンスと開発者体験(DX)の両面でアップデートがありました。
2-1. データポリシーを列に直接適用可能に (GA)
ガバナンス強化に関する重要なアップデートです。
📅 アップデート概要
- 機能: Direct association of data policies on columns
-
内容:
- データポリシー(アクセス制御、マスキング、変換ルール)を、テーブルの「列(カラム)」に対して直接紐付けることができるようになりました。
- これにより、データベース管理者がより直接的かつ詳細に機密データの保護設定を行えるようになります。
- ステータス: Generally Available (GA)
💡 Expert's Insight
BigQueryにおける「最小権限の原則」の実装がより柔軟になりました。
これまではタグベース(Policy Tags/Taxonomy)での管理が主でしたが、列への直接適用が可能になったことで、クレジットカード番号や個人情報など 「特定カラムのマスキング」 をより直感的に、かつ厳格に管理・運用できるようになります。
エンタープライズ利用におけるセキュリティ要件への対応力が向上しましたね🛡️
🔗 References
2-2. クエリエディタでパラメータ化クエリが利用可能に (GA) (2/2)
地味ながら開発者体験(DX)を大きく向上させる機能です。
📅 アップデート概要
- 機能: Parameterized queries in Query Editor
-
内容:
- Google CloudコンソールのBigQueryクエリエディタから、パラメータ付きクエリ(
@param_name)を直接実行できるようになりました。 - これまではCLIやAPI経由でしかテストしづらかったパラメータ化クエリを、コンソール上で手軽にデバッグ可能です。
- Google CloudコンソールのBigQueryクエリエディタから、パラメータ付きクエリ(
- ステータス: Generally Available (GA)
💡 Expert's Insight
SQLインジェクション対策として必須の「パラメータ化クエリ」ですが、コンソールでの動作確認が面倒だったのがネックでした。
今回のGAにより、コンソールで SELECT * FROM table WHERE id = @id と書いて、パラメータ値をGUIで入力して実行……というフローが可能になります。
アプリケーション埋め込み用のSQL開発がかなりスムーズになりますね✨
🔗 References
3. Looker Studio: 画像エクスポートなど便利な小技機能が追加
Looker Studio(旧 Google Data Portal)にも、地味ながら「待ってました!」という機能追加が来ています。
📅 アップデート概要
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Looker Studio Pro for Google Workspace:
- Google Workspaceの管理コンソールから直接 Looker Studio Pro のサブスクリプションを購入可能になりました。組織導入がスムーズになりますね。
- Looker Studio Pro を追加、設定する
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会話型分析の推論プロセス表示 🤖:
- 「Show reasoning」をクリックすると、Conversational Analyticsがどのように質問を解釈したかのステップが表示されるようになりました。AIの回答根拠がブラックボックスでなくなります。
- クエリがどのように解釈されたかを確認する
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チャートの画像エクスポート 🖼️:
- チャートをPNG画像として保存したり、クリップボードにコピーしたりできるようになりました。資料作成が捗ります!
- チャートを画像としてエクスポートする
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特定のコンポーネントへのリンク 🔗:
- レポート全体ではなく、特定のチャートやコントロールを指定してURLリンクを共有できるようになりました。「このグラフを見て!」が伝えやすくなります。
- 特定のコンポーネントへのリンク
💡 Expert's Insight
「チャートの画像コピー」と「特定チャートへのリンク」は、現場のデータアナリストにとって 「神アプデ」 と言えるでしょう。
これまでスクリーンショットを撮ったり、「3ページ目の右上のグラフを見て」と口頭で伝えたりしていた手間が解消されます。
データは「見てもらってナンボ」ですから、こうした共有機能の強化はデータ活用文化の浸透に直結します✨
🔗 References
4. その他: セキュリティとガバナンス
細かいですが、管理者の方にとって重要なアップデートもありました。
Gemini Enterprise & NotebookLM (2/4)
- 監査ログの拡充: ユーザーのクエリ(プロンプト)とそれに対するレスポンスが、Cloud Loggingの監査ログで確認可能になりました。企業利用におけるコンプライアンス遵守のために必須の機能です。
Looker Action Hub (2/6)
- DataRobot Actionの廃止: 2026年2月6日をもって、Looker Action HubからDataRobotのアクションが削除されました。利用されていた方は代替手段の検討が必要です。
まとめ
今週は派手な新機能というよりは、「実運用における信頼性と管理性」 を高めるアップデートが多かったですね。
- Looker: AIの回答根拠が見えるようになり、信頼性が向上✨
- BigQuery: 列ポリシー、パラメータ化クエリと、開発・運用機能が大幅強化🔧
- Looker Studio: 画像コピーやリンク共有など、現場に嬉しい機能追加🖼️
これらの機能を活用して、より堅牢なデータ基盤を作っていきましょう!
それでは、また来週のアップデートでお会いしましょう👋