同じマシンで動いている複数のClaude Codeが、リアルタイムにメッセージを送り合えるようになりました。
コミュニティ製のMCPサーバー「claude-peers-mcp」を使えば、複数のClaudeセッションがお互いを認識し、直接やり取りできます。
この記事では、セットアップから基本的な使い方まで解説します。
参照元: https://github.com/louislva/claude-peers-mcp
claude-peers-mcpとは
複数のClaude Codeインスタンスが同一マシン上でお互いを「発見」し、メッセージを送受信できるようにするMCPサーバーです。
できること:
- ピア検出: 起動中の他のClaudeセッションを一覧表示(マシン・ディレクトリ・リポジトリでフィルタリング可)
-
リアルタイムメッセージング:
claude/channelプロトコル経由で即座に通知が届く - 自動サマリー: 各セッションが何をしているかをAIが要約(OpenAI API使用、任意)
- CLIアクセス: ターミナルから直接メッセージ送信・状態確認が可能
必要なもの
- Claude Code v2.1.80 以上
- Bun ランタイム
- (任意)OpenAI APIキー ← 自動サマリー機能に使用
セットアップ
1. リポジトリをクローン・依存インストール
git clone https://github.com/louislva/claude-peers-mcp.git ~/claude-peers-mcp
cd ~/claude-peers-mcp
bun install
2. MCPサーバーを登録
claude mcp add --scope user --transport stdio claude-peers -- bun ~/claude-peers-mcp/server.ts
--scope user にすることで、すべてのClaudeセッションから利用できます。
3. セッション起動時にチャンネルを有効化
claude --dangerously-load-development-channels server:claude-peers
注意:
--dangerously-load-development-channelsフラグはコミュニティ製チャンネルを読み込むために必要です。
環境変数(任意設定)
| 変数名 | デフォルト | 用途 |
|---|---|---|
CLAUDE_PEERS_PORT |
7899 |
ピア間通信のポート番号 |
CLAUDE_PEERS_DB |
~/.claude-peers.db |
セッション情報のDB保存先 |
OPENAI_API_KEY |
なし | 自動サマリー機能(gpt-4o-mini使用) |
使い方
MCPが有効な状態でClaudeに話しかけると、以下のツールが使えます。
他のセッションを確認する
「今動いている他のClaudeセッションを教えて」
内部で list_peers ツールが呼ばれ、起動中のセッション一覧とそれぞれの作業内容が返ってきます。
別のセッションにメッセージを送る
「セッションAに『APIの設計が完了したよ』と伝えて」
send_message ツールでリアルタイムにメッセージが届きます。相手のClaudeはチャンネル通知として受け取ります。
自分の作業内容を設定する
「私は今、認証APIのリファクタリング中だと他のセッションに伝えて」
set_summary ツールで現在の作業サマリーを登録。他のセッションが list_peers したときに表示されます。
ポーリングでメッセージを確認(フォールバック)
チャンネル通知が使えない場合は check_messages で手動ポーリングできます。
活用イメージ
フロントエンドとバックエンドを並行開発する場合:
セッションA(バックエンド担当)
→ API実装完了したら「/api/users のエンドポイント追加した」とセッションBに送信
セッションB(フロントエンド担当)
→ 通知を受け取り「了解、フロント側を実装するね」と返信
複数モジュールの同時リファクタリング:
セッションA: authモジュール担当
セッションB: paymentモジュール担当
セッションC: 統合テスト担当
→ A・BがCに完了を通知 → Cが統合テスト開始
Anthropic公式の「Agent Teams」との違い
Claude Codeには公式のAgent Teams機能(実験的)もあります。
| claude-peers-mcp | Agent Teams | |
|---|---|---|
| 提供元 | コミュニティ | Anthropic公式 |
| 通信 | 独立セッション間のP2P | Leadが管理するチームモデル |
| セッション起動 | 各自で起動 | Leadが起動・管理 |
| 必要なバージョン | v2.1.80+ | v2.1.32+ |
| 状態 | 安定版 | 実験的(CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1) |
シンプルに「すでに動いているセッション同士をつなぎたい」ならclaude-peers-mcp、「最初からチームとして立ち上げたい」ならAgent Teamsが向いています。
まとめ
- claude-peers-mcpを使うと、同一マシン上の複数Claudeがリアルタイムに通信できる
- Bunのインストール + MCPの登録だけで使い始められる
- フロント/バックの並行開発や、モジュール分割した大規模リファクタリングで特に効果を発揮しそう
コミュニティ製ということもあり、まだ発展途上ですが、マルチエージェント開発の可能性を手軽に試せる面白いツールです。
参照:
- GitHub: https://github.com/louislva/claude-peers-mcp
- Claude Code Agent Teams (公式): https://code.claude.com/docs/en/agent-teams