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WindowsでReact Native + Expoを始める ~iPhoneのExpo Goで実機確認するまで~

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Last updated at Posted at 2026-08-03

はじめに

この記事では、Windows環境でReact Native + Expoのプロジェクトを作成し、iPhoneの実機で初期画面を確認するまでの手順を説明します。

この記事は、2026年7月31日時点の情報を基に作成しています。Expo SDKやExpo Goの対応状況は今後変更される可能性があります。

ExpoとExpo Goについて

Expo

Expoは、React Nativeアプリの開発を効率化するためのツールです。

React Nativeプロジェクトの作成、アプリの実行、ビルドなど、モバイルアプリ開発に必要な機能を提供しています。

この記事では、Expoが提供するcreate-expo-appを使ってプロジェクトを作成します。

Expo Go

Expo Goは、開発中のReact Nativeアプリをスマートフォン上で手軽に確認するためのアプリです。

PCでExpoの開発用サーバーを起動し、表示されたQRコードをiPhoneで読み取ることで、作成中のアプリを実機上で確認できます。

Expo Goは初期学習や簡単な動作確認に便利です。

一方、Expo Goに含まれていないネイティブライブラリや、アプリ固有のネイティブ設定が必要になった場合は、Development Buildへ移行します。

前提環境

今回使用する環境は次のとおりです。

OS:Windows 11
ターミナル:PowerShell
エディター:Visual Studio Code
Node.js:v22.20.0
開発端末:iPhone
実機確認用アプリ:Expo Go

この記事ではVisual Studio Codeを使用しますが、他のコードエディターでも作業できます。

1. Node.jsとnpmを確認する

PowerShellを開き、次のコマンドを実行します。

node -v
npm -v

それぞれのバージョンが表示されれば、Node.jsとnpmを利用できます。

実行例です。

v22.20.0
10.x.x

コマンドが認識されない場合は、Node.jsのLTS版をインストールしてください。

2. プロジェクト用フォルダを作成する

今回は、デスクトップにexpo-sample-appというサンプル用フォルダを作成します。

PowerShellで次を実行します。

cd C:\Users\ユーザー名\Desktop
mkdir expo-sample-app
cd expo-sample-app

ユーザー名は、実際のWindowsユーザー名に変更してください。
念のため、プロジェクトを作成する前に、フォルダ内が空であることを確認します。

Get-ChildItem -Force

何も表示されなければ、空のフォルダです。

3. プロジェクトを作成する

作成済みの空フォルダ内にプロジェクトを作るため、プロジェクト名には.を指定します。

npx create-expo-app@latest . --template default@sdk-54

.は「現在のフォルダ」を表します。

--template default@sdk-54は、Expo SDK 54の標準テンプレートを指定するオプションです。

POINT:Expo SDK 54を使用する理由

Expo SDKの最新版は57ですが、現時点では、SDK 57のプロジェクトをiPhone版Expo Goで開くことはできません。
そのため、Expo公式の案内に従い、実機確認にはSDK 54を使用します。

プロジェクトの作成と依存パッケージのインストールには、数分かかることがあります。

処理が完了すると、現在のフォルダ内にpackage.json、app、assetsなどのファイルやフォルダが作成されます。

続いて、インストールされたExpoのバージョンを確認します。

npm list expo

次のように54系のバージョンが表示されれば、SDK 54のプロジェクトです。

expo@54.x.x

依存関係や設定に問題がないかも確認します。

npx expo-doctor

expo-doctorは、Expoプロジェクトの設定や依存関係を診断するためのコマンドです。

エラーが表示された場合は、そのまま進めず、表示された内容を確認してください。

問題がない場合は、次のような結果が表示されます。

18/18 checks passed. No issues detected!

4. Expoを起動する

次のコマンドを実行します。

npx expo start

Metro Bundlerが起動し、PowerShell上にQRコードが表示されます。

次のような情報も表示されます。

Starting Metro Bundler

› Metro waiting on exp://192.168.x.x:8081
› Scan the QR code above with Expo Go (Android) or the Camera app (iOS)
› Web is waiting on http://localhost:8081

Metro Bundlerは、React NativeのJavaScriptやTypeScriptコードをまとめ、スマートフォンへ配信する開発用の仕組みです。

アプリを確認している間は、このPowerShellを閉じないでください。

Expoを終了するときは、次のキーを押します。

Ctrl + C

5. iPhoneへExpo Goをインストールする

iPhoneのApp Storeを開き、Expo Goを検索してインストールします。

PCとiPhoneは、同じWi-Fiへ接続しておきます。

Expo Goを起動し、画面の案内に従って初期設定を進めます。

今回のローカル動作確認では、EAS Buildなどのクラウドビルド設定までは行いません。

6. QRコードからiPhoneで開く

PowerShellに表示されたQRコードを、iPhoneの標準カメラで読み取ります。

QRコードを読み取ると、Expo Goで開くための通知が表示されます。通知をタップしてExpo Goを起動します。

Expoの初期画面が表示されれば、実機接続は成功です。

接続できない場合は、次を確認してください。

  • PCとiPhoneが同じWi-Fiに接続されている
  • PowerShellでnpx expo startが起動したままになっている
  • WindowsファイアウォールでNode.jsの通信が拒否されていない
  • PowerShellに表示されたStarting project at ...が対象プロジェクトのパスになっている
  • 別のExpoプロジェクトやMetro Bundlerが起動したままになっていない

起動中のプロジェクトは、PowerShellに表示される次の行で確認できます。

Starting project at C:\Users\ユーザー名\Desktop\expo-sample-app

7. 初期画面の文字を変更する

作成したexpo-sample-appフォルダをVisual Studio Codeで開きます。

今回作成したプロジェクトでは、初期画面は次のファイルにあります。

app/(tabs)/index.tsx

ファイルが見つからない場合は、Visual Studio Codeの全体検索で次の文字列を検索してください。

Welcome!

次のような記述があります。

<ThemedText type="title">Welcome!</ThemedText>

どのプロジェクトを開いているか分かるように、表示を変更します。

<ThemedText type="title">expo-sample-app</ThemedText>

ファイルを保存します。

8. 変更をiPhoneへ反映する

ファイルを保存するとiPhone側へ変更が自動的に反映されます。

次の表示へ変われば、ソースコードの変更がiPhoneへ反映されています。

変更がうまく反映されない場合は、iPhoneを振ってExpo Goの開発メニューを開き、Reloadを実行してください。

SDKの互換性エラーについて

次のようなエラーが表示された場合は、プロジェクトのExpo SDKと、iPhoneにインストールされているExpo Goの対応バージョンが一致していない可能性があります。

まず、プロジェクトで使用しているExpo SDKを確認します。

npm list expo

この記事の手順では、次のように54系のバージョンが表示されることを確認してください。

expo@54.x.x

この記事の執筆時点では、SDK 57のプロジェクトをiPhone版Expo Goで開こうとすると、この互換性エラーが表示されます。

まとめ

Windows環境でReact Native + Expoのプロジェクトを作成し、iPhoneのExpo Goで動作確認できました。

今回の主なコマンドは次のとおりです。

cd C:\Users\ユーザー名\Desktop
mkdir expo-sample-app
cd expo-sample-app

npx create-expo-app@latest . --template default@sdk-54

npm list expo
npx expo-doctor
npx expo start

PowerShellに表示されたQRコードをiPhoneで読み取り、Expoの初期画面が表示されれば、最初の環境構築は完了です。

今回は、iPhone版Expo Goで簡単に実機確認するため、Expo SDK 54を使用しました。

今後、認証、通知、課金、音声、ディープリンクなどのネイティブ機能を本格的に実装する場合は、新しいExpo SDKへの更新とDevelopment Buildへの移行を検討します。

参考資料

この記事の内容は、次のExpo公式ドキュメントを参考にしています。

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