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【入社エントリ】自由なフリーランスデザイナーが、会社員になった理由

Last updated at Posted at 2025-12-16

自己紹介

こんにちは、LITALICO Advent Calendar 2025を担当します、@hemm です。 現在はLITALICOのBXデザイン室でデザイナーとして働いています。
私は制作会社、フリーランスを経たのち、LITALICOの正社員になりました。

今日は「なぜ自由なフリーランスから、あえて正社員に戻ったのか」という話を書きたいと思います。
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もう「売りたくないもの」をデザインしたくない

もともとは新卒でWeb制作会社に入り、そこでデザインを0から学びました。様々な案件に関われる楽しさはありましたが、長く続けていくうちに、だんだんと「モヤモヤ」が…

それは自分が「いいな!」と思えない商品やサービスの広告をデザインすることへの抵抗感。 興味を持てない高級マンションやサプリメント、ユーザー目線で考えられていないサービス…そういったものを、デザインの力で魅力的に見せて売ることに、徐々に疲弊…。
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子どもの急な体調不良で会社に迷惑をかける場面もあり、「自分が納得できる仕事を選びたい」「自由な働き方をしたい」 と会社を辞め、フリーランスに。

本気の会社だ!

数年間フリーランスとして働いているうちに、業務委託としてLITALICOに関わり始めたのですが、それまで福祉と無縁だった私は、まず事業内容を知って「もっとたくさんの人に広めたい!」と、すぐにLITALICOのファンになりました。(早い)

そして、決定打となったのが6月の「ワークス総会」への参加。ワークス総会は、LITALICOワークスに関わるメンバーが全国から集まるイベント。業務委託でしたが、前日の準備から関わらせてもらい、学園祭のような雰囲気を楽しませてもらいました。そこで初めて社長のお話を聞いて、あ、この会社は「障害のない社会をつくる」というビジョンを本気で実現しようとしてるんだ!」と熱量に衝撃を受けました。利用者さんのインタビューにも感動して、関わってまだ2ヶ月なのに泣いてしまう私…。

社会貢献や素晴らしいビジョンを掲げる会社は多いけど、熱量と本気度がすごい。そして想いだけで終わらずに、実際のアクションに落とし込んでいる。「あ、これはキレイごとじゃなくて、本気の会社だ!」と体感しました。
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それと、総会準備の中で、チーム以外の多くの方と接する中で感じたこと、「みんないい人ばかり!」。 普段、街でお店に入った時や仕事をする中で、「あ、この人すごく感じがいいな」「話しやすいな」と思うことって、たまにあるけど、LITALICOは、そういう「たまに出会う素敵な人」を、日本中からかき集めてきたの?というくらい、みんな親切で、初めましての私にも気さくに話しかけてくれる。ここなら緊張しないで自然体で仕事に集中して働ける!と居心地のよさを感じました。

でも、ついていくのに必死

LITALICOで働くようになってからは、一人でデザインしていた時と違って、優秀な先輩に相談ができて、丁寧なフィードバックがもらえる、今まで自分になかった視野がどんどん広がっていく。入ってくる情報の鮮度も高い、AIのことも勉強してこなかったので、入ってからはデザイナーとして日々アップデートされています。

個人的に、インハウスデザイナーに対して守りのイメージがあって(偏見)ずっと同じことの繰り返しで飽きちゃうのかな?とか、デザインのクオリティも、制作会社の方が高いのでは?と勝手に思い込んでいたのですが、全然そんなことない。先輩のデザインのスピードの早さとクオリティの高さに4月からずっとひれ伏しています…。

正直、関わる前は「大きな組織だと意思決定が遅かったり、働きにくさもあるのかな。」と思っていたけど、全然そんなことない!むしろ意思決定は早くて、求められるクオリティも高くてついていくのに必死(笑)こういった成長の機会は一人では得られないものでした。

そして、懸念していた子育てとの両立。 多様な働き方をしている社員がいて、 子育てと両立して働いている。(でも働きやすさだけじゃなく、アウトプットの質も高い。)急な子どものお迎えに罪悪感を感じなくていい。

じゃあフリーランスでいる意味なくない?

  • 素晴らしいビジョンと、尊敬できる仲間がいる。
  • デザイナーとして成長できる環境がある。
  • 子育てしながらでも、無理なく働ける。

あれ、じゃあフリーランスでいる意味なくない?
緊張しつつも「社員になりたい!」と面接をお願いしました。(しかるべきルートを踏みつつ…)

でも、面接で「なんで正社員になりたいと思ったんですか?」と聞かれても、すでに一緒に働いているし、業務委託でも社員と同等に扱ってもらえているしな…と、まるで同棲してるのに改めて結婚を迫るような気まずさを勝手に感じて一人頭を抱える。「別に今までの契約でもよくないですか?」なんて言われたらどうしよう!
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ビジョンへの共感とか、もっと福祉の制度や障害について詳しくなりたいんです!とか志望動機を伝えたけど(もちろん全部本当!)でも結局のところ一番言いたかったのは 「ここはすごくいいところだから、私も仲間に入れてよ〜!」というのが本音です。(さすがに言わなかったけど)

社会という「畑」を耕すのは、自分のため

そんなこんなで、12月から私は正社員となりました。

入社の決め手として「総会でビジョンに共感した」と書きましたが、日々の業務の中でも、デザインの意思決定ひとつひとつに、ビジョンの実現に本気で向き合う姿を感じてきました。

迷った時に相談したら「これはクリーンファイトじゃないのでやめましょう」とコメントされて「あ、本当に会社の行動指針に沿って意思決定してるんだ!」と感動したり、チームのみんなが常にユーザー目線で考えていて、当たり前のことを当たり前にやっていることにまた感動したり。

それと、デザインの際に参照する「表記の手引き」の存在も入社の決め手のひとつ。 言葉ひとつひとつに対して配慮されたガイドラインがあり、その理由や会社としてのスタンスも書かれている。 SNSなどで差別的な言葉や嫌なニュースが飛び交い辟易する毎日だけど、「ここなら安心してものづくりができる」と感じました。
社会をよくするために直接的に私ができることは少ないけど、自分の関わるデザインが、社会を少しでも良くすることに繋がっていると思うと、小さな「希望」が持てる。

「誰かにとって暮らしやすい社会は、自分にとっても住みやすい社会」 社会という「畑」を耕すことは、巡り巡って自分のためにもなる。子育て中の身としては、子どもたちが大きくなってからどんな社会であってほしいか、というのも強く意識するようになったので、どこかで誰かが荒地を作っても、負けずにどんどん耕していきたい!です。
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さいごに

LITALICOは、社会を変えるために、デザインにも妥協しないチームなので、正直ついていくのがやっとの毎日ですが、それが「売上のため」や「会社を大きくするため」ではなく、「誰かのためになっている」と思えるから、「よし、やろう!」とポジティブなモチベーションで頑張れています。

「もう売りたくないものをデザインしたくないんだよ〜」と悩んでいた昔の自分に、「いま、すごく素敵な場所で頑張ってるよ〜!」と教えてあげたいです。

これから苦労することもあると思いますが、素敵な仲間に助けてもらいながら、私なりに「障害のない社会を実現する」というビジョンを実現するためのデザインを作っていきたいと思います。 楽しみだ〜!

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