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「井の中の蛙」だった私が、転職活動で目の当たりにした "実力不足" 〜勘違いしていた駆け出しの私へ〜

Last updated at Posted at 2025-12-13

この記事は、ひまプロ談話室 Advent Calendar 2025 の14日目の記事です!

導入

新卒でSES企業に入社し、エンジニア歴3年目になろうとしている🔰フロントエンドエンジニアの私が、転職活動を通して得た、痛いほどの現実を共有します。

同僚や同年代で、転職やキャリアに悩んでいる方の「頑張る理由」に、少しでもなれば嬉しいです。

1.1 結論

まず、この記事で一番伝えたいこと。それは、「力不足を知ることは恥ではない。それこそが、つよつよエンジニアになるための最初の一歩だ」 ということです。

私は、本当の意味で、自分の力不足を認めることができていませんでした。

しかし、転職活動という外の世界に飛び出したことで、現実を目の当たりにし、「力不足を受け入れるしかない」状況に立たされました。その瞬間が、私にとって 「本気で行動せねば」という原動力 になりました。

1.2 過去の自己評価 (井の中の蛙時代 🐸)

当時の私は、チーム内のスコープにおいて、新たな技術導入やコンテンツ開発を主導し、「自分がチームを成長に導いている」と思い込んでいました。先に進んでどんどん成長している、と慢心していたのです。

具体的な例

  • 通常フロントエンド領域だったにもかかわらず、AWSのサーバレスサービスを用いた動的コンテンツの作成に携わり、新たな知見をチームにもたらした。
  • AIツールの導入を推進した。
  • 大規模プロジェクトにおける、Nuxt.js 2から3へのマイグレーション推進とPMを担当した。

SESという業態もあってか、他のチームや案件の話(「HTML/CSSのみのLPコーディング」「JSは書いても運用業務のみ」など)を聞くたびに、「それに比べれば、バックエンド方面に滲み出たり、PMという裁量を持ったタスクをこなせている自分は、割とやれている方だ」 と勘違いしていたのです。

Part1: 大海の洗礼(過信の崩壊)

2.1. 転職活動の開始と最初の衝撃

正直なところ、「20社くらい申し込んだら、3社くらいは通るだろう」 と思っていました。(本当に甘い考えでした。)

しかし、自分がボーダーラインとしていた年収帯の募集を見てみると、求められているレベルが非常に高いことに気づきます。そもそも実務経験は2年程度ですが、求人では「経験年数3〜5年以上」がほとんど。経験年数以上の実績や力量があれば別ですが、当時の私はそこを満たせていませんでした。

この経験から、私は 「転職する気がなくても、市場価値の把握のために定期的に行動をしておくべきだ」 と強く感じました。

2.2. 面接での痛い質問と「ポテンシャル枠」の現実

特に印象的だったのは、とある面接での 「会社に入らなければいけない理由はなんでしょうか」 という質問です。

私の転職理由は「スキルアップをしたい」というのが主でした。AIや個人開発で自己研鑽がしやすいこの世の中で、「わざわざ会社に入る必要はあるの?」 という問いに、一瞬言葉を失いました。

もちろん、知識獲得や技術レベルアップは個人でもできます。ですが、会社規模の大きなサービスに携わる経験や、チームで開発を推進する経験は、個人では簡単に積めないものです。

そして、どの企業においても、私は 即戦力ではなく「ポテンシャル枠」としてしか評価されませんでした。 それが外の世界の現実でした。

2.3. 「優秀さ」の基準の再定義

現職でどれだけ評価されていても、外部に出た時には、普遍的な技術力や課題解決能力 で見られます。基礎的な知識や資格、誰もが目に見える大きな成果がないと、全く評価の対象に入らないのです。

さらに、自己研鑽を様々やっていたとしても、「独自の深掘り」がないと、「まあ、やってて当たり前だよね」 という評価になりがちなことも知りました。

Part 2:実力不足を自覚した後の行動と変化

私は「ポテンシャル枠」であることを割り切り、まずは行動することで「伸びしろ」を示そうと、いくつか具体的なアクションを起こしました。

3.1. 実力不足を埋めるための具体的なアクション

行動 1: 「100 Days of Code」

私は高校生の頃から筋トレを継続しているのですが、目指しているのはトレーナーではなくエンジニアです。だからこそ、エンジニアとして学び続ける姿勢 があるかをアピールするために、「100 Days of Code」を始めました。
成果としては、朝に勉強する習慣が身についた ことが非常に大きいです。これは本当におすすめできます。

行動 2: 「技術書を読む」

昔から全く読書をしてきませんでしたが、『チ。-地球の運動について-』というアニメを見て、本を読まないのはもったいない! という気持ちが強くなりました。
つよつよな方々が残した体系的な考え方が、手元で学べる書籍。これは読まないと損ではないか、と。

https://anime-chi.jp/ 本当に面白い作品なので、こちらも是非)

行動 3: コミュニティ参加

狭いスコープから脱却するために、コミュニティを探し始めました。
そんな時に、ひまプロさんがSlackコミュニティ「ひまプロ談話室」を始められたということで、すぐに申し込みました!
最新情報のキャッチアップや、社内では得られない別職種のナレッジを知ることができますし、同じように技術が好きな方々とお話をできることはとても楽しいです。

3.2. 行動によって得られた変化

直接的な転職の結果にはまだ結びついていませんが、起こした行動全てが やって良かった と心から思っています。

特にコミュニティには本当にすごい方々がたくさんいらっしゃるので、多くのことを学べます。皆さんが頑張っている姿を目の当たりにするので、「もっと学ばねば、新しいことにチャレンジしないと」という気持ちになり、やる気を根底から底上げしてくれます。

結論:改めて、未来の自分からのメッセージ

4.1. 勘違いしていた過去の自分へ贈る言葉

「力不足を知ることは恥ではない。それこそが、あなたがつよつよエンジニアになるための大きな一歩だ」

力不足を受け入れるのが恥ずかしいと思っていたわけではありませんが、一歩行動を起こさなければ一生この力不足には気づけませんでした。 同年代の若いエンジニアで、先輩方のようなつよつよエンジニアを目指すのであれば、まずは外の世界に出て自分の位置を知る行動です。

4.2. 読者へのメッセージ

まとめとして、転職活動は、自分の実力を測るための最高のフィードバックツール でした。

転職をする気がなくても、定期的に自分の市場価値を測ることが、エンジニアとして長く生き延びていくために、そして何より成長し続けるために必要なことだと感じています。

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