バージョンによって動かなくなることがあった
RStanは時にRやrtoolsのバージョン対応がシビアとなり、CRANリポジトリのRStanでは動かず、RStanリポジトリから最新のバージョンを取得しないと動かないということがあった。
今回は、Windowsに最新のR 4.5とrtools45を入れ、RStanが動くかどうか確かめてみた。
必要なもの
- R(2025/10/03現在、4.5.1が最新)
- Rtools(2025/10/03現在、rtools45が最新)
- RStudio(お好みで)
- RStanリポジトリ(必要に応じて指定)
インストール
GitHubのRstan公式リポジトリにインストール方法があるため、これに従ってやってみることにする。日本語版は以下。
R 4.5.1のインストール
全てデフォルトのままインストール。
Rtools45のインストール
全てデフォルトのままインストール。
念のためPCを再起動。
RStanのインストールと動作確認
まずはCRANリポジトリからインストールを試みる。
install.packages("rstan", repos = "https://cloud.r-project.org/", dependencies = TRUE)
続いて動作確認。
example(stan_model, package = "rstan", run.dontrun = TRUE)
放送大学の教材を動かしてみる
放送大学で2017年度から2020年度まで開講していた心理統計法('17)のスクリプトを動かしてみる。
なお、R 3.6時代のWindows向けスクリプトであるため、ファイルの文字コードがSJISとなっている。実行前にUTF-8へ変換しておく。
これまた概ね問題なく動作した。
一度挫折した人もお試しあれ
現時点ではCRANリポジトリのRStanでも最新のRやrtools上で簡単に動作することが確認できた。
以前RStanのインストールがうまくいかず、Rのバージョンを戻したり挫折したりした人ももう一度試してみてほしい。現行の最新版で問題なく動作するはずである。


