UXデザイン検定基礎とは
UX検定基礎は、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上の取組みに欠かせないスキルとマインドを実践的かつ体系的に学ぶ、全ビジネスパーソン向けの資格試験です。
UXインテリジェンス協会では、デジタル前提の社会で、様々な業務や状況において「ユーザー」に向き合い価値提供を行うスキル・マインドセットを「UXインテリジェンス」と定義しており、一部のスペシャリストだけでなく、すべてのビジネスパーソンに求められるものと考えています。
本資格の取得によって、UXやHCD(人間中心デザイン)の基本的な概念やその実践方法のアウトラインを理解し、自らの業務に活用するための基礎知識を有することを証明できます。
詳細はこちらの公式サイトをご確認ください。
検定概要
名称:UX検定基礎(HCD検®認定)
対象者:ビジネスパーソン全般(受験資格制限無し)
実施型式:知識問題(単一選択式:100問)オンライン実施(自宅受験)
受験資格:100分(100問)
出題範囲:シラバスより出題(下記参照)
受験した理由
前回の記事「HCD基礎検定を受けてみた」で書いた理由と同様で、UXについて体系的に学ぶためです。
HCD基礎検定との違い
「UX検定基礎」の中に「HCD基礎検定」が包含されており、「UX検定基礎」に合格すれば「HCD基礎検定」も合格と認定されるようなのです。
(私がHCD基礎検定を受けたのは「UX検定基礎」の練習として受けてみました)
シラバスと学習推奨図書

2)UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論
3)ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法
4)人間中心設計入門 (HCDライブラリー)
その他動画コンテンツ「UXインテリジェンス基礎コース」(全6講座)が用意されていますが、6講座で¥38,500とそこそこいいお値段するので私は遠慮しました。
【模擬問題1】
顧客視点で製品・サービスの認知から購入・利用に至る一連の体験の流れを時間軸に沿って可視化する手法を何と呼ぶか、正しいものを次の中から選びなさい。
①カスタマージャーニーマップ
②ペルソナ
③ビジネスモデルキャンバス
④ポジショニングマップ
勉強を始めてみると、知らない用語や勘違いして覚えている用語などが出てきます。あらためて確認する意味でいい勉強になりました。
勉強方法
HCD基礎検定の試験同様、過去問が公開されていないため推薦図書を中心に勉強するしかありません。ただ、noteの記事ではUX検定に関する情報や体験談などもあり、練習問題を個人で作っている方もいます。(有料ですが)
これらの情報と「人間中心設計入門 HCDライブラリー0巻」の内容をマインドマップ(figma jamで作成)にまとめて情報を整理しました。
その他の推薦図書も一通り読みました(kindleセールの時に半額で購入)。試験問題にはほぼ出ませんでしたが「アフターデジタル2 UXと自由」は読み物として面白く、検定に関係なく勉強になりました。
困ったところ
HCD基礎検定と同様に過去問がまったくなく、公式サイトにも3問しかサンプルがありませんでした。(この記事を書いてい時に確認したら例題が9問載っていました)。
なので参考図書を読んで上記のようにマインドマップで頭の中を整理しました。
結果と感想
結果は85/100点。合格はしたけれどけっこう危なかったかもしれません。合格基準点は公開されていないのですが、ツイートやnoteなどの情報を見る限りおそらく80点くらいと推測されます。
- UXインテリジェンスの理念 28/31
- UX関連基礎知識 11/13
- UXプロジェクト計画 1/2
- ユーザー理解 7/8
- ユーザー要求定義 9/12
- UXデザイン具現化 13/16
- UXデザイン評価 9/11
- UX運用・グロース 4/4
- UX組織化 3/3
HCD基礎検定の時と同様に、正解を公表していないので自分がどの問題が出来ていないのかがわからずフィードバックができないのが残念です。
推薦図書で役に立ったのは「人間中心設計入門 HCDライブラリー0巻」です。他の3冊は読み物として面白かったのですが、これらの書籍の中から出題された問題は2~3問だったと思います。そういう意味では試験にはあまり役に立ちませんでした。
またこの試験は「基礎検定」というだけあってレベル的には初級であり、すこし勉強すれば合格はできると思います。まだ中級以上の資格試験がまだ存在しないので中級以上が設置されたら試してみたいです。