目次
1.見つけた課題
2.マーケティング
3.アプリについて
4.最後に
1.見つけた課題
今回、私が着目したのは、静岡県吉田町です。吉田町の課題は、町外に通学する学生が多いことです。
吉田町には小学校が3つ、中学校が1つ、特別支援学校が1つ、高校が1つしかありません。
そのため、年代が上がるにつれ町外の学校に通学する子供が多くなっていきます。それにより、
・気軽に自宅と学校を往復できない
→交通手段が限られている場合や、通学のために長い時間が必要な場合が多いため
・車での送迎が必要なことがある(子供から親への連絡が必要)
→送迎する人(主に親)も予定を開けておかなければならない
・高校でできた友人と自宅が離れていることが多い
→遊びに行く予定を立てるときに時間がかかる・苦労する
などの課題が多く存在します。
そこで、課題解決のために、複数人で共有できるカレンダーアプリを考えました。
2.マーケティング
今回は・ペルソナの設定
・カスタマージャーニーマップの設定
・SWOT分析
・STP分析
・4P分析
の順でマーケティングを行いました。
ペルソナ
ペルソナとは?
自社の製品・サービスを使用する典型的なユーザーを表すために作成された仮想的な人物像のこと。ターゲットよりも具体性が高く、同じ属性を持つユーザーのグループを代表する一人の人物です。(参考:https://satori.marketing/marketing-blog/what-is-marketing/marketing-persona/)
カスタマージャーニーマップ
カスタマージャーニーマップとは?
設定したペルソナの行動、思考、感情を分析し、認知→検討→購入・利用へ至るシナリオを時系列でとらえる考え方をカスタマージャーニーといい、それを設計するためのツールをカスタマージャーニーマップといいます。(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC)
先ほどのペルソナを参考に、このようにカスタマージャーニーマップを設定しました。

SWOT分析
SWOT分析とは?
外部環境や内部環境を強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つの分野で要因分析をする経営戦略を策定する方法の一つです。(参考:https://www.innovation.co.jp/urumo/swot/)
シェアスケジュールの内容と社会的な環境から、このようにSWOT分析をしました。
※訂正→外部環境と内部環境が逆になっています。正しくは上段が内部環境、下段が外部環境となります。

STP分析
STP分析とは?
効果的に市場を開拓するためのマーケティングの手法です。セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)の3つから自社が誰に対してどのような価値を提供するのかを明確にしていきます。(参考:https://ferret-plus.com/9701)
先ほど作成したペルソナ、既存の類似アプリとの比較から、このようにSTP分析をしました。

4P分析
4P分析とは?
Product(製品・サービス)、Price(価格)、Place(販売場所・提供方法)、Promotion(販売促進活動)の頭文字をとったものです。マーケティング施策を考える際に使用するフレームワーク(枠組み)の一つです。(参考:https://cs.oricon.co.jp/michitari/article/264/)
今まで考えたアプリの内容や業界の種類から、このように4P分析をしました。

3.アプリについて
自分の考えを実際に動きで確認するために、Marvelというサイトを使ってプロトタイプを作成しました。このシェアスケジュールを使えば、
・気軽に自宅と学校を往復できない
→学校関係、家族関係など様々な予定を把握しておくことで、たくさん往復しなくていいようにする
・車での送迎が必要なことがある(子供から親への連絡が必要)
→①子供側が学校で提示された予定をシェアスケジュールの家族グループに記入
②親がシェアスケジュールで確認、帰宅時の連絡漏れをなくす
・高校でできた友人と自宅が離れていることが多く、一緒に予定を立てにくい
→友人と予定を共有し、みんなが都合の良い日を可視化する
と吉田町の課題解決につなげられると考えます。
4.最後に
今回初めてプロトタイプを作成しましたが、実際に動かしていくなかでたくさんの改善点を見つけ、修正しました。自分の頭の中だけではうまくできていると思ったことでも、いざ形になってみると利便性に欠けていたり、わかりにくかったりしたので、プロトタイプを作成することで主観的な思い込みをなくすことができました。また、各分析を行うことにより、このアプリを使ってほしい人や目的をより明確にすることができました。プロトタイプを作成したり、アイディアに具体性を持たせていく過程の中で、事前に各分析を行うことは、どんなことがこのアプリに必要なことなのか、どのようなアプリを作れば課題の解決につながるかなどの自分の考えを整理するために重要なことだと感じました。町外に通学する学生やその親がこのアイディアを見て、「便利そうだな」「使ってみたい」と感じていただけたら嬉しく思います。
静岡県立島田商業高校 こちらクリック
Marvel HP こちらクリック





