「Difyで業務効率化した事例を共有しよう! by Dify Advent Calendar 2025」参加記事です。
何が問題なのかわからなくなることってありませんか?
家庭、仕事、お金、恋愛..複雑な環境下で自分はなにをしたらいいのだろう..
そういったときはソフトシステムズ方法論のリッチピクチャをひとりでつくってみるのはいかがでしょう。
ガチの方法論ユーザの方からは、「本来リッチピクチャは、複数のメンバで作り上げるもの」とおしかりをうけるかもしれません。
ですが、不◯とか相◯とかオンラインカ◯ノとかの話など、他には絶対漏らしたくないことはあるとおもいます。
AIと2人(?)で対話しながら絵を作れば、それもリッチピクチャといってもいいじゃないですか。
ということでDifyを使って作ってみました。
0. 構成
- Difyエージェント リッチピクチャ作成支援エージェント ←フロントエンド
- Difyワークフロー wf_richpicture_generator
- Difyチャットフロー cf_richpicture_generator
1. Difyエージェント リッチピクチャ作成支援エージェント ←フロントエンド
1.1 前提
何が問題なのかわからなくなっていること。
1.2 機能
- ユーザは何が問題なのかをかかえていて、できるだけながく対話して問題がなになのかをききとる
- 問題の中に複雑な用語や最新情報が必要になってきた場合は ツール「perplexity_ask」を使う
- ユーザがまとめてといってきたら、one shotで与えているサンプルにフォーマットを合わせた会話要約JSONを内部で作成し、ツール「Difyワークフロー wf_richpicture_generator」をよびだし、結果を返信する
2. Difyワークフロー wf_richpicture_generator
2.1 前提
AIと対話した結果を要約しJSON形式にした会話要約JSONを作成していること
2.2 機能
以下の3つの入力パラメータを入力すると、パラメータで指定された形式のリッチピクチャを作成します。
| パラメータ名 | 必須 | 種類 | 説明 |
|---|---|---|---|
| conv_json_file | 必須 | 単一ファイル(.json) | 会話要約JSONファイル |
| output_type | 必須 | 選択 | SVGもしくはmermaidのどちらか |
| output_expression | 必須 | 選択 | clearly(明確に)、accurately(わかりやすく)、with_insight(深く洞察して)のどれか1つ |
- 作成時のSOTAだったGPT-5(high,middle)を使っています
- LLMの直後にPythonコードでmermaidもしくはSVGコードのみを抜き取る処理をいれてます
- 「ワークフローをツールとして公開する」を選択し他のDifyアプリからも使えるようにする
- (今回はやっていないが)MCPツールとして公開可能なのでローカルPC上のMCPクライアント(Claude Desktopなど)連携できる
3. Difyチャットフロー cf_richpicture_generator
ワークフローだとChatUIがないので、ワークフローをツール呼び出しで使えるようにして、ラップしたチャットフローも用意しました。
3.1 前提
AIと対話した結果を要約しJSON形式にした会話要約JSONを作成していること
3.2 機能
以下の3つの入力パラメータを入力すると、チャットUIが使えるようになり、「リッチピクチャを作成して」ボタンを押すと、リッチピクチャを表示します。
| パラメータ名 | 必須 | 種類 | 説明 |
|---|---|---|---|
| conv_json_file | 必須 | 単一ファイル(.json) | 会話要約JSONファイル |
| output_type | 必須 | 選択 | SVGもしくはmermaidのどちらか |
| output_expression | 必須 | 選択 | clearly(明確に)、accurately(わかりやすく)、with_insight(深く洞察して)のどれか1つ |
4. 実行例
チャットフローでリッチピクチャを作成してボタンを押すと、以下のように返信します。
作成されたリッチピクチャを押下したところ:
某政党の党首という立場でAIと対話して作ったのですが、どうも対話内容が複雑すぎてwith_insight(深く洞察して)設定で作成したらSVG画像がこんなになってしまいました..
本来問題点を明確にしていくためのものなのでwith_insight(深く洞察して)して作ってはいけないものなのですが、AIに問題点を邪推^H^H推論してもらって描いてもらうとこうなりました..
clearly(明確に)、accurately(わかりやすく)だともっと整理された状態になり、よりSSMのリッチピクチャらしくなります。
なお、今回のDifyはCommunity版を使いました。なので、GPT-5をgpt-oss:120bなどのローカルLLMモデルにすれば、外部に一切情報がもれなくなります。裁判員裁判のAI裁判員とかでも安心してまかせられる..かも?
5. まとめ?
このDifyアプリを11月に作ったのですが、その後Googleがnano banana proをだしたため、チャットフローとワークフローはまるまる不要になってしまいました..
AIエージェント開発って、賽の河原で石を積んでいるような忍耐力がいるのだと実感しました..
今回は青鬼Googleにbananaで思いっきり蹴られてしまいましたが、めげずに来年も作っていこうと思います..








