技術的な内容のブログではないです。
こんにちは、ふくちです。
ありがたいことに、2025/10/01に出版された「AIエージェント開発 / 運用入門[生成AI深掘りガイド]」の技術レビューへ参加させていただきました。
その時に見たこと・感じたことを纏めておこうと思います。
著者のみのるんさん、大坪さん、塚田さん、貴重な機会をいただきありがとうございました!!そして発売おめでとうございます!
※書評については他の方の記事をご参照ください
私がやったこと
以下3章におけるハンズオンを実践し、問題なく実施できるか・わかりにくいところなどが無いかを調査しました。
4章: LangGraphでAIエージェントを作ってみよう
5章: MastraでフルスタックのAIエージェントアプリを作ろう
6章: 応用的なAIエージェント開発に挑戦しよう
レビューさせていただいて感じたこと
個人的な感想としては、「解説が丁寧すぎて、解説読む→コード書く→再度解説読む とめっちゃ腹落ちする」「ぶっちゃけ私レビューする必要ある?(ミスが見当たらない)」 という感じでした。
(何なら私が手順ミスってて余計なコメントをしてしまい、御三方に確認の手間を取らせてしまった、ということがあったくらいでした…)
特に各フレームワークに初めて触れる方も多いと思いますが、そんな方でも理解しやすく、何を作業しているのかが見えなくなりづらい作りと書き方になっていたと感じています。
これからAWS上でAIエージェントを構築していく際はBedrock AgentCoreをメインで使っていくことになると思うのですが、AgentCoreを使うためにはエージェント構築をコードで行わないといけないわけです。
その際にどのフレームワークを使えば良いのか・具体的にどうやって使っていけば良いのかについて迷う方も出てきそうですが、この書籍を一通り読んで手を動かしておくとコードベースでの理解が進み、エージェント構築のハードルが下がるのではないかな、と思いました!
私自身もきちんとLangGraph/Next.jsに入門できて大変勉強になりましたし、Mastraも久々に触ると今こんなことまでできるようになっているのかと新たな発見が多かったです。
ちょっと前にフレームワーク少し触ったけど忘れてきたなーという方の再入門にもうってつけだと思います!
命削りすぎ…なエピソード
ライブラリアップデートに追われる日々
少し日を開けて確認する度にライブラリバージョンアップデートのメモがそこかしこに貼られていて、本当に命削り過ぎでは…?というのを目の当たりにしていました。
寝て起きたら変わっていた、ということもザラにあったようで想像以上に大変な作業だったかと思います。別で仕事もしているのに…
しかも海外発のサービスやフレームワークがほとんどのため、そこの担当者たちと英語でミーティングしたりもしていたそうです。
そこまでやるのか……と正直思ってしまうほどでした。そのくらい本気だったのが伝わってきますね。
ワールドツアーと被ったみのるんさん
またこちらの出版イベントでも仰っていた通り、みのるんさんがご自身の担当執筆領域以外でも多数コメントをされており、これまでの執筆経験を存分に活かされているというのも見ていました。お忙しい中でここまでできるバイタリティが本当にすごいなと…
※みのるんさんは執筆最終盤期間、ワールドツアー中でした。この量の登壇/イベントが重なりながら本が書ける人っていたんだ…という感覚でした。
中身を一度書き直した(らしい)大坪さん
他にも大坪さんは、仮で書き上げた原稿から3日でまるっと中身を書き換えたそうです。しかもハンズオンの量的には恐らく一番分量が多かったMastra+Next.jsのところです。
ハリネズミさんがMastraエキスパートで、その助言を受けて中身を大幅改定したそうなのですが、あの量(95ページくらいある)を書き直したの…?となりました。恐ろしいです…
ちなみにStrandsマルチエージェントのトレース画面表示の仕組みのところでも一役買われていたようです。知見が深すぎる。
1章増やした塚田さん
さらに塚田さんが担当したLLMOps。元々1章だった予定が、塚田さんの筆がノリまくった結果2章に拡張したそうです。元あった予定を超えるほど書けるって凄いですよね…
塚田さんは元よりLLMOps領域(とりわけLangfuse周り)の発信も多くされており、その知見を余す所なく出していただいているという感じだと思います。
現状国内で唯一と言って良いLLMOps詳細解説本にもなっているというわけです。
まさしくタイトル通り、「開発/運用入門」だなと…
個人的にはここめちゃくちゃ知りたかったので、とっっっってもありがたかったです…
ということで、著者御三方の熱量が尋常ではなかったです。
こんな姿がちらちら見えていたので、私もできるだけ有益なコメントを残して少しでも貢献せねばと思っていたのですが、元がほぼ完璧すぎて私の出る幕はほとんどありませんでした;;
まとめ
とんでもない熱量で書かれた最高のAIエージェント開発/運用本になっており、これからの時代は一家に一冊必須ではないでしょうか!
この本でAIエージェントの開発から運用まで学び、独自のエージェント開発ガンガンやっていきましょう〜!
最後になりましたが、みのるんさん・大坪さん・塚田さん、執筆お疲れ様でした&発売おめでとうございます!献本もありがとうございました!
本書執筆・普及の一助となれていれば幸いです🙏