はじめに
全世界のObsidianユーザーの皆さん、こんにちは。
Obsidianでノートを作成していると、他の人と共有したり、印刷したりするためにPDF化する場面が多々あります。しかし、エクスポートするだけでは、見た目やレイアウトが意図通りにならないこともあります。
前回の記事(小技その12|がしがしPDFにエクスポート)では、PDFエクスポート機能を活用する方法を紹介しました。今回はさらに一歩進んで、PDFの出力をカスタマイズし、レイアウト調整をするコツをお届けします。
見やすく、プロフェッショナルなPDFをとても簡単に作成できるようになります。
PDF出力のカスタマイズ
フォントサイズを変えるだけでレイアウトが変わる
ObsidianのPDFエクスポートでは、フォントサイズを変更することで、文書の見た目やページ内の収まりが大きく変わります。たとえば、
- フォントサイズを小さくする → 1ページ内に多くの情報を詰め込める
- フォントサイズを大きくする → 読みやすくなり、強調したい部分が目立つ
これはObsidianの「設定 > 外観 > フォントサイズ」から調整できます。
私の場合は、13ptから16ptのあいだで調整することが多いです
1ページに収める工夫
報告書や資料を作成する際、「この情報を1ページにまとめたい!」ということがあります。そんなときは、以下の方法を試してみましょう。
- フォントサイズの調整
- 余白設定の変更(エクスポート時のオプションで調整可能)
- 画像サイズの最適化(必要に応じて縮小)
このように細かく調整することで、印刷時の無駄なページを削減し、すっきりとしたレイアウトを実現できます。
見た目を整える追加の工夫
PDFエクスポート時の改ページ
前回の記事でも紹介しましたが、改ページを意図的に挿入することで、読みやすい文書を作ることができます。Obsidianでは、次のようなHTMLタグを使うことで、PDF内で明確な改ページを作成できます。
<div style="page-break-after: always;"></div>
これを適切な位置に挿入すると、新しいページからセクションを開始できます。
CSSスニペットでさらに自由度を上げる
Obsidianでは、CSSスニペットを使うことで、より細かくPDFのスタイルを調整できます。奥深い世界なので、この記事では詳細に立ち入りません。
ページ番号について
標準のPDFエクスポートでは、ページ番号が打てません。どうしても打ちたい場合はBetter PDF PluginでPDFを生成するのがオススメですが、実際にページ番号が必須のケースは(ぼくの場合は)ごく限られます。
プラグインのリンク:l1xnan/obsidian-better-export-pdf: Obsidian PDF export enhancement plugin
おわりに
ObsidianのPDFエクスポート機能は、シンプルながらもカスタマイズ次第でプロフェッショナルな文書作成が可能です。特にフォントサイズや余白の調整を意識することで、用途に応じたレイアウトを簡単に実現できます。CSSスニペットを活用すれば、より高度な調整も可能です。
みなさんもこれらの小技を利用して、Obsidianで快適なPDF作成を楽しんでください!
実際の作例です。一枚物の資料(打合せ議題)をサクサクっと作りました。
参考リンク
環境
ここで書いていることは、下記のバージョンで実施しました。
- Obsidian v1.8.9
- macOS Sequoia 15.2
- MacBook Pro (14-inch, 2021)