Zabbix構築ガイドの後編です!
前編でDBの準備まで終わったので、今回はついにZabbix本体をインストールし、監視対象のサーバーを登録するところまでやっちゃいます。
前編はこちらから: https://qiita.com/hameko/items/b0c98e2e9e47ff89d411
今回のバージョン
今回は安定版の Zabbix 6.0 LTS で進めていきます!
Ⅰ. Zabbix Serverのインストールと起動
ついに本体のインストールです!公式ドキュメントの手順通りに進めます。
1-1. Zabbixリポジトリをインストール
RHEL/CentOS環境でZabbixをインストールするなら、まずリポジトリの追加が必要です。
️ EPELを使っている場合
EPELリポジトリにもZabbixパッケージが含まれている場合があります。競合を防ぐため、excludepkgs=zabbix*を追記してZabbix関連パッケージを除外しておきましょう。/etc/yum.repos.d/epel.repo を編集:
ini
[epel]
...
excludepkgs=zabbix*
Zabbix 6.0 LTS のリポジトリを追加します。(RHEL 9向けです)
bash
# ZabbixリポジトリのRPMファイルをインストール
sudo rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/6.0/rhel/9/x86_64/zabbix-release-latest.el9.noarch.rpm
# キャッシュをクリア
sudo dnf clean all
1-2. 必要なパッケージを一気にインストール
Server本体、Webインターフェース、Agentなど、必要なものを一気にインストールします。
sudo dnf install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-apache-conf zabbix-sql-scripts zabbix-selinux-policy zabbix-agent
これでZabbix本体のインストールは完了です!
️ Ⅱ. 設定ファイル編集とサービスの起動
インストールしただけでは動かないので、設定ファイルを編集してDBと連携させます。
2-1. Zabbix Server設定ファイル(zabbix_server.conf)の編集
DBへの接続情報などを設定します。前編で設定したDBパスワードを使いますよ!
sudo vim /etc/zabbix/zabbix_server.conf
以下の行を見つけて、設定を修正します。
| パラメータ | 設定値 | 備考 |
|---|---|---|
| DBPassword | 前編で設定したパスワード |
必須。zabbix ユーザーのパスワードを指定 |
| SourceIP | Zabbix ServerのIPアドレス | サーバーを特定するIPを指定 |
| ListenIP | 0.0.0.0 | 複数IPからの監視を受け入れる場合はこれでOK |
| DBSocket | /var/lib/mysql/mysql.sock | 環境により異なりますが、多くの場合これでOK(事前に存在確認推奨) |
2-2. Webサーバー(Apache)設定の修正
Webインターフェースの動作に必要なタイムゾーンを設定します。
sudo vim /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf
php_value date.timezone の行を見つけて、Asia/Tokyo に修正します。
# /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf 内
php_value date.timezone Asia/Tokyo
2-3. サービスの起動と自動起動設定
設定が終わったので、Zabbix ServerとAgent、Webサーバー(Apache)を起動します!
# Zabbix ServerとAgentを起動
sudo systemctl start zabbix-server
sudo systemctl start zabbix-agent
# Webサーバー(Apache)を起動
sudo systemctl start httpd
# サーバー起動時に自動で立ち上がるように設定
sudo systemctl enable zabbix-server
sudo systemctl enable zabbix-agent
sudo systemctl enable httpd
確認しよう!
systemctl status zabbix-server でステータスを確認して、active (running)になっていればOKです!
### Ⅲ. Zabbix Webインターフェースの初期設定
ブラウザからZabbixにアクセスし、最後の設定を終わらせましょう!
1. 初期セットアップウィザードの実行
ブラウザで以下のURLにアクセスします。
http://(Zabbix ServerのIPアドレス)/zabbix
Step 1: Welcome
「Next step」をクリック!
Step 2: Pre-requisites check
ここでは、PHPの設定が環境要件を満たしているかチェックされます。すべてOKになっていれば「Next step」へ。
Step 3: Configure DB connection
ここで、前編で設定したDBの接続情報を入力します。
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| Database type | MySQL |
| Database host | localhost |
| Database port | 3306 |
| Database name | zabbix |
| User | zabbix |
| Password | 前編で設定した DBPassword |
入力したら「Next step」へ。
Step 4: Zabbix server details
Zabbix Serverに関する情報を設定します。
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| Host | Zabbix Server (好きな名前でOK) |
| Port | 10051 |
| Name | 空欄でOK |
Step 5: Pre-Installation Summary
設定内容を確認し、「Next step」をクリックして完了!
Step 6: Install
セットアップ完了です!
2. ログイン
初期ログインは、以下の情報を使います。
User: Admin
Password: zabbix
ログイン後、セキュリティのため、すぐにパスワードを変更しましょう!
### Ⅳ. 監視対象サーバーを登録!
これでZabbix Serverは動き始めました。最後に、監視したいサーバーを登録して、CPU/メモリ監視を始めます。
️ 監視対象サーバーでの作業
ここからの作業は、監視したいサーバー側で行います。
1. Zabbix Agentのインストールと設定
監視対象サーバーにAgentをインストールし、Zabbix Serverとの接続情報を設定します。
# Zabbixリポジトリのインストール(Agent側も必要)
sudo rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/6.0/rhel/9/x86_64/zabbix-release-latest.el9.noarch.rpm
sudo dnf install zabbix-agent -y
Agentの設定ファイル(/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf)を編集します。
sudo vim /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
【設定必須項目】
| パラメータ | 設定値 | 備考 |
|---|---|---|
| Server | Zabbix ServerのIPアドレス | 最重要! Zabbix Serverからの接続を許可するIP |
| ServerActive | Zabbix ServerのIPアドレス | Active Agentで使う(データ送信先) |
| Hostname | 監視対象サーバーのホスト名 | Zabbix Web UIに表示される名前と完全に一致させる |
設定後、Agentを起動します。
sudo systemctl start zabbix-agent
sudo systemctl enable zabbix-agent
2. Zabbix Web UIでホスト登録
ZabbixのWeb画面から監視対象サーバーを登録します。
1. [設定] > [ホスト] > [ホストの作成] へ移動。
2. ホストタブに情報を入力。
ホスト名: Agent設定の Hostname と完全に一致させる
表示名: 好きな名前
グループ: 適切なグループを選択
3. インターフェイスタブで Agent を追加。
IPアドレス: 監視対象サーバーのIPアドレス
4. テンプレートタブで、監視設定を適用します。
[選択] をクリックし、Template OS Linux by Zabbix agent を検索して追加。
これで登録完了です!少し待つと、ホスト一覧の**Availability (ステータス)**が緑色に変わり、監視が自動で開始されます。
### まとめ
前後編にわたる長い作業、お疲れ様でした!
これで、RHEL 9.0上にZabbix 6.0 LTS Serverを構築し、Linuxサーバーの基本的なCPUやメモリ、ディスクの監視を自動で始めることができました。
Zabbixは監視設定が豊富なのが魅力です。次は、メール通知の設定や、もっと踏み込んだアプリケーション監視に挑戦してみてください!