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Intel MacBookにUbuntu 26.04をデュアルブートでインストールしてみた

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Last updated at Posted at 2026-06-07

MacBookが古くなり、macOSのアップデート対象外になってしまいました。古いOSを使い続けるのはセキュリティ面でも不安があるため、Ubuntu 26.04をインストールすることにしました。

  • 作業環境
    • MacBook Pro (Late 2013)
    • メモリ: 8GB
    • ストレージ: 256GB
  • 構築する環境
    • Ubuntu Desktop
    • macOSとUbuntuのデュアルブート環境
    • 有線LANを使わないWi-Fiドライバー導入

Bootable USBの準備

8GB以上のUSBメモリを用意します。

Ubuntu ISOをダウンロード

公式サイトからUbuntuのISOファイルをMacBookにダウンロードします。
GUI環境で利用したかったため、Desktop版を選択しました。
Intel Macにインストールするので、Intel or AMD 64-bit architectureをダウンロードします。
ダウンロードした ubuntu-26.04-desktop-amd64.iso ファイルは約6.52GBありました。

balenaEtcherをインストール

Ubuntu公式ガイドでも推奨のbalenaEtcherをインストールします。
ISOファイルを元に、起動可能なUSBやSDカードを作成できる無料ソフトです。

Bootable USBを作成

balenaEtcherを起動します。
UbuntuのISOファイルとUSBメモリを指定して、Bootable USBを作成します。
EtcherはシンプルなUIなので、迷うことなく作業できると思います。

USBメモリ内のデータはすべて消去されるので注意です。

Ubuntuインストール

パーティションの追加

macOS標準の「ディスクユーティリティ」を起動し、内蔵SSDにUbuntu用の新しいパーティションを追加します。
Ubuntu公式サイトによると、最低でも25GBの空き容量が必要です。私は不要なファイルを削除してストレージ空き容量を140GBほど確保したので、macOS用に空き容量を20GBほど残し、新しいパーティションには120GB割り当てました。
新しいパーティションのフォーマットは MS-DOS(FAT) を選択します。

Ubuntuをインストール

macOSをシャットダウンし、Bootable USBを接続したまま電源を入れます。
電源を入れた直後から option キーを押し続け、起動ディスク選択画面が表示されるまで待ちます。
起動ディスク選択画面が表示されたら EFI Boot を選択して進めます。
Ubuntuインストーラーが起動したら、macOSを残したままのデュアルブート構成にしたいため、インストール先は「手動設定」します。

  1. Ubuntu用に作成した120GBのパーティションを選ぶ
  2. 「選択」をクリック
    • フォーマット: ext4
    • マウントポイント: /
  3. 「次へ」をクリックして進む

選択したパーティションにUbuntuがインストールされます。
誤ってmacOSで利用しているパーティションを選択すると、macOS側のデータが失われるので注意です。

インストール完了後、再起動を求められるので「今すぐ再起動」を選択します。
再起動中に「USBメモリを取り外してEnterキーを押してください」と表示されたら、Enterキーを押して進めます。

Ubuntuインストール後の作業

Wi-Fi接続、最新バージョンに更新、日本語入力設定をします。

Wi-Fi接続

MacBookにUbuntuインストール直後は、Wi-Fiが利用できないようです。
有線LAN経由でWi-Fiドライバーをインストールする記事が多く紹介されていましたが、自宅に有線接続環境がなかったため、以下の手順で対応しました。

  1. Wi-Fi接続できるmacOS側でWi-Fiドライバーのパッケージをダウンロード
  2. USBメモリに保存
  3. USBからUbuntuへパッケージコピーしてインストール

必要なWi-Fiドライバーを特定

Ubuntuターミナルで以下コマンドを実行し、

lspci -nn -d 14e4:

以下記事の BROADCOM WIRELESS TABLE と照合し、必要なパッケージを確認します。

私の環境では broadcom-sta-dkms が必要でした。

Wi-Fiドライバーと依存パッケージをダウンロード

一度Ubuntuをシャットダウンし、macOSを起動して作業します。
macOSを起動する際は、電源ボタンを入れた直後に option キーを押し続け、起動OS選択画面から Macintosh HD を選択します。
上記の記事にはオフライン環境向けの手動インストール方法も紹介されていますが、依存関係が非常に多く、個別にダウンロードするのは面倒でした。

一括ダウンロードできないか生成AIに質問したところ、DockerでUbuntu 26.04環境をシミュレートして依存関係を丸ごとダウンロードできるdockerコマンドを提示してくれました。

Docker Desktopをインストール

macOSでdockerコマンドを実行できるようにするため、Docker Desktopをインストールします。
古いmacOSでは最新版のDocker Desktopを利用できませんでした。自分のmacOSに対応したDocker Desktopバージョンを、リリースノートで「Minimum OS version」のように検索して確認したところ、macOS Big Sur (11.x) をサポートする最後のDocker Desktopは v4.24.2 です。

過去バージョンのインストーラーを検索し、ダウンロードしてmacOSにインストールしました。

Docker Desktopを起動してDockerアカウントにサインインすると、Docker Desktop設定画面に「自動更新しない」オプションが表示されるようになります。

古いバージョンのDocker Desktopは、Dockerのサポート対象外であることに注意です。

HomebrewからDocker CLIをインストールしたり、Rancher Desktopインストールすることでもdockerコマンドを利用できそうです。

Wi-Fiドライバーパッケージをダウンロード

1. Ubuntu側のカーネルバージョンを確認

macOSをシャットダウンし、電源を再度いれます。optionキーを押さない場合、自動でUbuntuが起動します。
Ubuntuのターミナルで以下を実行します。

uname -r

例:

7.0.0-14-generic

後ほどコマンド実行する linux-headers-xxxx のバージョンを、この値に合わせます。

2. macOSのターミナルで作業ディレクトリを作成

Ubuntuをシャットダウンし、MacBookの電源を入れた直後にoptionキー長押しで Macintosh HD を選択してmacOSを起動します。
macOSのターミナルアプリを開き、ダウンロードしたファイルを保存するフォルダーを作成し、その場所に移動します。

mkdir -p ~/Desktop/ubuntu-packages
cd ~/Desktop/ubuntu-packages

3. Dockerで依存関係を含めてダウンロード

macOSターミナルアプリで以下のdockerコマンドを実行すると、broadcom-sta-dkmsとその依存関係がubuntu-packagesフォルダに一括ダウンロードされます。

linux-headers-7.0.0-14-generic の部分は、自分のUbuntu環境のカーネルバージョンに置き換えてください。

DockerコマンドをApple Silicon (M1/M2/M3) のMacで実行し、Intel Mac (Intel/AMD 64bit) にインストールしたUbuntu向けのパッケージを取得する場合は、Dockerコマンドの先頭に --platform linux/amd64 を追加する必要があるかもしれません。

docker run --rm -v "$(pwd)":/tmp/download ubuntu:26.04 bash -c "
  apt-get update && \
  cd /tmp/download && \
  apt-get install -y --simulate broadcom-sta-dkms dkms linux-headers-7.0.0-14-generic | \
  grep '^Inst ' | awk '{print \$2}' > clean_list.txt && \
  apt-get download \$(cat clean_list.txt) && \
  rm clean_list.txt
"

コマンド実行後、ubuntu-packages フォルダ内に複数の .deb ファイルがダウンロードされていることを確認します。

最初に生成AIから提示されたdockerコマンドは、うまく動きませんでした。エラーが出る都度、実行コマンド〜エラーメッセージまでをコピーして生成AIへ渡すことで、最終的には上記コマンドで依存パッケージを一括ダウンロードできました。

環境によっては同じコマンドで動作しない可能性もあるため、エラーが発生した場合は実行したコマンドとエラーメッセージを生成AIへ渡して質問してみることをおすすめします。

4. USBメモリを通常用途向けに初期化

Ubuntuインストール後はBootable USBとして使わなくなるため、通常のUSBメモリに戻します。
macOSのディスクユーティリティを起動し、外部ストレージセクションで、USBメモリの階層の一番上にある本体(階層の親)を選択し、「消去」をクリックします。
ディスクユーティリティにUSBメモリが表示されない場合は、メニューから 表示 > すべてのデバイスを表示 を有効にします。
消去クリック後、以下入力してUSBメモリを初期化します。

  • 名前: 任意の名前をつけます (例: USB-1)
  • フォーマット: Ubuntuでも利用できる、ExFatなどを選択します
  • 方式: GUIDパーティションマップ

5. ダウンロードしたパッケージをUSBへコピー

作成した ubuntu-packages フォルダをそのままUSBメモリへコピーします。

UbuntuでWi-Fiドライバーをインストール

Ubuntuを起動し、USBメモリから ubuntu-packages フォルダを任意のディレクトリなどへコピーします。
Ubuntuのターミナルを開き、コピー先のubuntu-packages フォルダへ cd コマンドで移動して以下を実行します。

sudo dpkg -i *.deb

私は一度でインストール成功しましたが、生成AIによると依存関係の解決順によってはエラーになる場合があり、その場合は同じコマンドを数回実行すると解決するケースがあるようです。

インストールがエラーなしで完了したら、設定を反映させるためにUbuntuを再起動します。
再起動後、画面右上のメニューや設定画面に「Wi-Fi」の項目が出現し、インターネット接続できるようになります。

パッケージを更新

インターネット接続できるようになったら、まずUbuntuパッケージを最新状態にアップデートします。

sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt autoremove

日本語入力設定

「設定」→「キーボード」を開き、入力ソースに 日本語 (Mozc) が追加されていなければ追加します。
入力ソースに 日本語 (Mozc) が検索しても表示されない場合、「設定」→「システム」→「地域と言語」→「Manage Installed Languages」→「言語のインストールと削除」で日本語をインストールし、Ubuntuを再起動します。(ログアウト→再ログインだけでもいいかも?)

また「設定」→「システム」→「地域と言語」→「Manage Installed Languages」を開き、「キーボード入力に使うIMシステム」で IBus を選択します。IBus は日本語などの多言語入力に対応した入力フレームワークです。

USキーボードを利用している場合は、日本語 (Mozc) の入力モードを以下記事の手順でショートカットキー切り替えできるように設定できます。

キーボード設定で 日本語 (Mozc) 以外の入力ソースも複数登録している場合は、Command + Space キーで切り替えられます。

その他

  • 「マウスとタッチパッド」設定で、トラックパッドの速度を速くしました

サスペンド無効化

参考にした複数の記事では、Ubuntuインストール後にスリープやサスペンドを無効化する設定が紹介されていました。
私のUbuntu環境では、MacBookのフタを閉じて再度開いたり、サスペンドを試した場合でも正常に復帰できました。そのためサスペンド機能は無効化せず、デフォルト設定のまま利用しています。

rEFInd

rEFIndというマルチブートローダをインストールすると、MacBookの電源を入れた際にmacOSとUbuntuのどちらを起動するかの選択画面が見やすくなるようです。

Mac標準のブートローダでは、optionキーを押し続ければEFI Boot(Ubuntu) かMacintosh HD(macOS) の選択画面が表示され、optionキーを押さなければUbuntuが自動選択されます。
私は一旦、Mac標準のブートローダを利用しています。

おわりに

インストールと初期設定を終えた時点で、Ubuntu環境の使用容量は約20.2GBでした。

今回もっとも苦労したのは、有線LANなしでのWi-Fiドライバー導入です。
生成AIと何回かやりとりするだけで、依存パッケージを一括ダウンロードするコマンドを作成できたことに、時代の進化を感じました。

それでは、よいUbuntuライフを!

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