はじめに
ラボ環境として Proxmox VE 上に EVE-NG を構築しました。
しかし、物理ネットワークに接続するための Cloud0 (Bridge) インターフェース経由で通信ができず、かなりハマりました。
Proxmoxホスト側のブリッジ設定は合っているはずなのに、EVE-NG内のルーターやLinuxから外部(Googleなど)へのPingが通りません。
結論から言うと、Proxmox側の 仮想マシンのNICモデル設定 が原因でした。
環境
- ホスト OS: Proxmox VE 9.0.17
- ゲスト OS: EVE-NG Community Edition version: 6.2.0-4
症状
EVE-NG内でCloud0に接続したノード(VyOSやLinuxなど)から、インターネットやデフォルトゲートウェイへのPingが通らない。
(EVE-NG管理画面へのSSHやHTTPアクセスはできている状態)
解決策
EVE-NG仮想マシンのネットワークデバイス設定で、モデルをデフォルトの VirtIO から Intel E1000 に変更し、ファイアウォールを無効 にします。
手順
- Proxmox管理画面でEVE-NGのVMを選択し、「ハードウェア」タブを開く。
- 「ネットワークデバイス (net0)」を選択して「編集」をクリック。
- 以下の通り設定を変更する。
- VMを再起動する。
-
ブリッジ:
vmbr0(環境に合わせてください) -
ファイアウォール: チェックを外す (※ここも重要)
-
モデル: Intel E1000
-
他は各自の環境に合わせてください。
これだけで、今まで通らなかったPingが嘘のように通るようになりました。
補足:Proxmoxホスト側の設定例
念のため、私の環境のProxmoxホスト側 /etc/network/interfaces 設定も載せておきます。
addressとgatewayはここでは省略しています。
bridge-vlan-aware yes を入れておくとVLANタグも扱えるので便利です。
auto vmbr0
iface vmbr0 inet static
bridge-ports eno1
bridge-stp off
bridge-fd 0
bridge-vlan-aware yes

