これは「「はじめに」の Advent Calendar 2021」15日目の記事です。
Terraform 1.1リリース
2021/12/08に1.1がリリースされています。
(投稿日はちょうど1週間後)
CHANGELOG
リリースブログ
新機能・変更点
地味な差分ですが、紹介していきます。
なお、 v1.0 Compatibility Promise
は維持しているようです。
macOS 10.13 (High Sierra)未満は非サポートに
- 10.13未満はサポートされません。
- 4年前なので、まだ現役でアップグレードしていないMac多そう・・・
moved
ブロックが追加。
terraform state mv
リソース名の変更、特にmoduleのリファクタリングなどを安全に行うための仕組みらしいが・・・
ドキュメントが見当たらないので、どうやって使うのか不明・・・
コレが多分目玉機能だと思うのだけれども。
terraform plan
terraform apply
リソースの削除があった場合、追加で情報を出力するようになるとのこと。
Azure AD Graphが非推奨に
MicrosoftがAzure AD GraphからMicrosoft Graphへの移行を進めていることに合わせて、Terraformも対応を始めたようです。
backend "azurerm"
にuse_microsoft_graph = true
を設定してterraform init -reconfigure
を実行すればMicrosoft Graphに移行できるようです。
(※筆者にAzure環境がないので、挙動を確かめられません)
また、Terraformv1.2から、use_microsoft_graph = true
がdeafultになるそうです。
terraform graphコマンドの変更
内部実装を公開しなくなったことに合わせて、以下のオプションが廃止のようです。
-type=validate
-type=eval
ドキュメントには validate
があり、 type=plan
と同じ結果を返すようです。
terraform state mv
のコマンドの厳密化
-backup
-backup-out
を -state
なしで実行した場合、エラーになるように変更。
-backup
-backup-out
はレガシーオプションという扱い。