「封筒」で送られる情報には、情報以上の価値がある時代になっています。
─── そして、価値があるということは、ユーザーがそれを積極的に取得したいと思える仕組みを作ることができるはずです。
ただ、私にはその価値をうまく提供する方法を思いつきませんし、それを実現しようというモチベーションもありません、ただ「こんな需要があるよね」ということに気が付いてしまったので、今日はそのお話をします。
封筒が届く、ということ
私はさっぱりなのですが、妻が投資をしており、たまにこんな封筒が届きます。
この封筒、どうやら投資をしている会社から送られてくるもので、今期の会社の状況やどれくらいの配当金が出たのかを情報として通知してくれるものらしいです。
で、この封筒ですが、投資をしている会社の分だけ届くみたいです。何十社にも投資をしている人は封筒がなん十通も届くそうです。
私は妻に、「これ、紙の無駄じゃね?」って言ってしまったのですが、実は結構大事なものらしくて、各社が『今期もお願いします!』というお願いも込めて送って来るものなのだというのです。
私は、ゲームをしながら「はぇー、そうやねんなー」って感じだったのですが、そのときに面白い話を聞きました。この封筒、送っている各会社が思ってもみないような価値をユーザーにもたらしているというのです。
SNSではマウント合戦が起こっていた
さて、SNSでは面白いことが起こっています。
あとから「そのポスト載せてもいいの?許可貰ってるの?」みたいなことを言われても面倒くさそうだったので、ポストは載せませんが、大量に届いた封筒を並べたり、重ねたりしてSNSにアップする人がいます。
今年も大量封筒が届きました、配当金ほくほく!
見てこの量、100社以上に投資している者のみ見ることができる光景。
まさに不労所得、配当金は追加投資に回します。積み上げていきましょ!
─── こんなポストが写真付きで上げられるわけです。もしかしたら、皆さんも一度は目にしたことがあるかもしれませんね。
こんな感じで、マウント合戦が起こっています!何のマウントだって?「俺はこんなに投資をして、配当金を得ているぜ!」マウントですよ。
(すみません、適当なことばっかり言っています。)
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また、私は普段ブログ界隈にいるので、こんなハガキをSNS上でよく見かけます。
Google広告によって収益が発生した証拠とでもいいましょうか。簡単にいうと、この封筒が届いたのということは、Google Adsenseで収益を得たという証拠であり、ブロガーとして自慢できる代物です。
ついにGoogleさんからお給料もらいました。
私のブログもついにここまで来ました。慢心せずに頑張ります!
いったんAdsenseはクリアかなー、次はアフィリエイトで稼ぐぜ!
ブロガーの登竜門とも言われるGoogle Adsense、この封筒が届いたブロガーは「俺はGoogle様から給料をもらってるぜ!」ってマウントを取るわけです。
(すみません、適当なことばっかり言っています。)
───これらを見て、私は確信しましたね。
"封筒"ってやつは、いまや特別なものになっていると。
SNSに投稿しやすい封筒は、それだけで価値があると。
"価値"の正体
現代において、ほとんどの情報はWebで見ることができ、それはまた便利です。ただ、それではどうしても満たせないものがあります。それが人間の承認欲求です。
もうすでに誤解は与えているのかもしれませんが、誤解を恐れずにいえば、彼らはSNSでどれだけ自分が凄いかをこの封筒でアピールしています。
それが特別な人しかもらえないものであればなおさらです。
封筒には可能性があります。
情報に付加価値をつけることができます。
面白いところは、それは「紙」程度でいいことです。大層なクリスタルスタンドや、商品券、賞状やトロフィーである必要がないことです。
ということでオチはありません。「封筒で情報を送ることについて、いま一度本気で考えたら、なにかひとつコンテンツを伸ばすことができるんじゃないか?」と思ったって話です。
私の記事はただの妄想ですが、誰かうまく使ってくれる人がいればぜひ!
以上です。