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女性エンジニア応援!エンジニアとしてやりがいを感じた経験談をシェアしよう! by パナソニック コネクトAdvent Calendar 2024

Day 23

たびたび「女性の方がテレワークに順応してるよな」と思うんだけど、みんなはどう思う?

Last updated at Posted at 2024-12-23

筆者は男性です。本記事は『女性エンジニア応援!エンジニアとしてやりがいを感じた経験談をシェアしよう!』テーマですが「※男性からの投稿も大歓迎です。」とあったので、妻の話をしようと思います。


また、女性が絶対にさけられない、生理、妊娠についても少し触れています。予防線となり申し訳ございませんが、センシティブな話題なので、前提として「この記事の内容は私の感想」であり、これを一般化する意図はないことを先に述べておきます。

さらに、この記事に限っては、あえて「男性は」「女性は」とクソデカい主語を使おうと思います。つまり、きちんとした読み物ではございません。ひとりの男性の、ちょっとした感想を、取りとめもなく殴り書いたモノだと思っていただいて構いません。


テレワークでもキッチリ成果を出せる人とは。

私の嫁はクッソ優秀です。過去記事でも何回かお世話になっています。

また、妻の考えていたタスクを聞いて、私は『名のある家事』しか知らないことに気が付きます。上記でいう「洗濯をする」「洗濯物を取り込む」「洗濯物を片付ける」などです。しかし、これらはアプリ開発でいうところの、設計、開発、テストのような大きなタスクの概要でしかありません。つまり、本来であれば(仕事であれば)さらに小さなタスクに分割しなければならなかったのでしょう。

私はこれになかなか気が付けずにいたのです。

(…)

細分化をしないで───例えば「掃除」というタスクで「床に掃除機をかける」だけを遂行して───「今日は俺が掃除をした!」と言われたらそりゃ腹も立つでしょう。

「料理なんて、そんなに手間かかるの?」といった(本当にバカげた)勘違いは、工数感が明確になっていないが故のすれ違いだったりします。

出典:Qiita(2024/2/13)
"「家事」も「仕事」も、タスクを細かく分割できる人がうまくいく理由"
https://qiita.com/haihaikazuma/items/cadbf00a1f848a8e20a6


これは、同じエンジニアである妻から聞いた話なのですが、彼女の案件で「メンバー全員で公式ドキュメントを読みあわせる」という取り組みがあったそうです。

で、この方法「チーム全体にとって大きなメリットがあるんじゃないか?」と思ったので、共有させていただきます。

(…)

私はこの問題について、かなり解像度を高く提起できていると思っています。

なぜなら、私がそうだからです。

私も全部読まないし(全部読んだ気にはなっている)、判断もできないクセに"大事そうなところ"だけをつまんで読みます(時間もないし)。また、読んでも理解できないことが多く、公式サイトを閉じてそれっぽいブログサイトの記事を読んで、分かった気になっています(何も分かっていない)。

当然、これでは残念な結果になります。お客さんとの会話についていけず、課題や問題を上げることもできず、上司に「何か気になることはありますか?」と振られてもトンチンカンなことしか言えず、なんといいますか、こうやって無能が爆誕するんだなーって我ながら情けなく思ったりします。

出典:Qiita(2024/10/30)
"チームに無能がいなくなる『メンバー全員で公式ドキュメントを読みあわせる』に感銘をうけた話。"
https://qiita.com/haihaikazuma/items/fa9f04af7e3f2f688c21


そして、弊社の女性社員もみんな優秀です。もしかしたら珍しいケースかもしれません。採用担当が優秀なのかもしれません、本当にみんな優秀です。

要するに、私の周りには私よりも賢く、仕事のできる女性が多いのです。


で、そんな彼女らに対し、特に「すごいなぁ」と感じるときがあります。

それは、テレワークでもキッチリと成果を出すところです。


私は、たびたび「女性の方がテレワークに順応してるよな。」と思います。なぜなら、女性は男性が持っていない次の能力を持っていると感じることが多いからです。

・自制が聞く
「やりたいこと」と「やらなければならない」ことを分離する能力が高く、自宅にある「魅力」にあらがうことができているように思います。朝はお化粧を半強制されていたり、仕事で疲れていても晩御飯を作らないといけなかったり、洗濯をしないと着ていく服がなかったり、そういう経験が多いからか「すべきこと」を優先して実行できるのかなと思っています。

・マルチタスクが得意
女性の方がマルチタスクは得意なのではないかと思います。もっと具体的に言うと、脳の切り替えが早く、くっきりしているのではないかと思います。そのため、マルチタスクになりがちなリモートワークでも問題なくタスクをさばきます。

ほか、「休憩と仕事の境目がなくなる」という話もよく聞きますが、脳の切り替え───この場合は「休憩」と「仕事」の切り替えも早いため、休む時には休んで、働くときにはキッチリ働ける人が多いんだと思っています。

・チャットでのやり取りがうまい
女性同士のコミュニケーションがそうなのでしょうか。短い内容でパパっと、複数のメッセージで返ってくるイメージをしてください。「即レスする人」───つまりは返信が早い人が多い印象です。短い言葉で単刀直入に伝える能力が高いと思っています。また、他人の心を読むのも得意なので「欲しい答え」だけを返す能力も高いと思っています。

・スケジューリング能力が高い
ネイル、髪の毛(ヘアカラーやパーマ)を事前に予約して、予定を合わせる。朝は何時に起きて、きちんとお化粧してから出社する。おしゃれのために逆算して時間を使う。旅行に行く計画を立てる…これらのスケジューリングを行う機会はきっと男性よりも多いはずで、予定を立てる、逆算して時間を使う能力が高い気がします。


私の妻もリモートワークが得意

以前、妻の生理がひどく、体調を崩してリモートワークになった時がありました。妻が耐え切れず会社に電話し、上司もコンプラを守らないといけないもので、解決策にもなりませんが「とりあえずの対応」として在宅勤務になったのです。

で、そのときに、やっぱり妻もリモートワークが得意なんだなって感じました。

・当たり前のことを当たり前+αでする。
・言われた仕事は即行動、3割で確認、6割で提出、修正で完成。
・即レス、即返信、自分のボールはできるだけ早く手放す。

こんな基本はあたりまえ。プラスして妻も上記にあげました(私にとっては)特殊な能力をいくつか持っており、リモートワークでも成果を出しまくっていたのです。


で、すごいなぁと思ったので、素直にこう褒めました。

「リモートワークでも活躍できるのスゴ過ぎるやん。もし不調とかなっても全然テレワークでええやん(笑)」と。


しかし、その瞬間、私は「しまった…!」と思ってしまいます。


さらに「しかし」なことに、私自身も何が「しまった…!」なのか分かりませんでした。「間違ったことを言った!」とか「デリカシーのないことを言ってしまった!」とかそういう理由は何もなかったのです。

───なにか触れてはいけない話題に触れてしまったみたいに、───なにか言ってはいけないことを言ってしまったみたいに、───みんなが避けていた話題をつい口にしてしまったみたいに、ハッとしてしまったのです。


「体調の悪い女性はリモートワーク」という対応

女性には避けられないものがあります。生理と妊娠です。

今の世の中は、育休についてはそれなりに語られており、「仕事と育児の両立」がピックアップされていると思います。プライベートを優先したい私にとっても、これはとても良いことだと思います。


しかし、じっさいには悲惨な現場も多いようです。

「仕事と育児の両立をしてます」って言ってるワーママさん、煽り抜きで、どうやってつわり期を乗り越えたのか教えてほしい。


わたしは2週間で4キロ痩せて、普段は料理をしない夫が「なにか食べられるものある……? 作るよ……?」と背中を撫でるくらいだったんだけど、御社なら働き続けられますか?

12時間寝てもまだ眠くて、車も電車も乗車時間5分でギブアップ、他人の香水の残り香だけでトイレに直行するわたしでも、やっていけますか?


もしかして働き続けてるワーママって、つわり期でも1日8時間パソコンの前に座ってられるとか、電車で通勤できるとか、そういう体質の人にかぎった話なの?

出典:Books&Apps(2024/9/30)
"妊婦が仕事を辞めるのは「しかたないこと」"
https://qiita.com/haihaikazuma/items/cadbf00a1f848a8e20a6


結論。子持ち同僚のフォローがしんどすぎて会社辞めた。


大変だなあと思うから急な子供の発熱も学校行事にも快く送り出していたんだけど。

もうダメだ。

というか、もう嫌になった。

ずっと、本当ーーーーーにずっと、週の半分以上は遅刻、 中抜け、早退。

それも当日に。

いや、仕方ないんだよ。仕方ないんでしょ。


病気は当たり前に子供全員移る、何なら親も感染して、卒業式だ、入学準備だ、面談、送迎、春休みだからお昼は長めに取りまーす、明日は入学式でーと、びっくりするほど業務時間内に来ない。

当然、その人の仕事はこっちに降りかかる。

(…)

でもそんなん俺たち外野が言っちゃいけない世の中になってんじゃん。

家庭ごとに事情があんだろ、育児にはとっくに創意工夫こらしてんだろ、その結果たどり着いた仕事との両立方法が「会社の風潮にズブズブに甘えて仕事に穴作りまくっても気にしない」なんだろ。

お察しの通り有給ははちゃめちゃに余ってるから、辞めることは消化開始日ギリに育児中社員に伝えてやった。

今まで我慢してきた分、ここだけは明確に悪意を向けさせてもらった。


頑張ってるワーママは沢山いるとか、お前もいつか分かるよとか、社会全体で子育てしようとか、他人の綺麗事は何も聞きたくない。

あの「うちの子が〜」と言われたら何もかも許さなきゃいけない感じ、もう全部嫌だ。

出典:はてな匿名ダイアリー(2023/4/16)
"育児中社員の仕事巻き取るの限界すぎて会社を辞めた"
https://anond.hatelabo.jp/20230416015338


こんな「やるせない」記事も少なくありません。まるで働けない女性は腫れ物扱い───まるでコンプラを避けるように、ハラスメントにならないように───です、暗い気持ちになります。少なくとも文章は読みやすいものになっていますが、読んでいて面白いと思える内容ではありません。

妊婦さん自身の体調が(動けないほどに)悪くなるのは当たり前。会社に迷惑をかけるのも当たり前。家族に迷惑をかけるのも当たり前。金銭面で追い込まれることも当たり前。………それで精神的にも追い込まれるのもよくあること。


───だけど…と、ここでふと思ったのです。もし「本当にテレワークに順応している女性が多い」のであれば…と。

テレワークならもしかして………


もう8時間きっちり働くのは不可能なんだから、調子のいい1時間でも働いてもらったらいいじゃないか。彼女らなら、それでも十分な成果を上げられるのではないか、と思ってしまったのです。


例えばこんなのはどうだろう。基本休んでもらって、その人が動けるときだけ雑用として働いてもらうスタイル。その人を最初からリソースに入れないので、その人が働いてくれた分だけみんなが楽になるシステムとか。

もちろん、スポット対応でいいし、重要なタスクや説明が必要なタスクではない、「技術調査」とか「簡易検証」とか「設計書の図や表作成」みたいなのでいいと思うんです。

これだったら、自分が動かなければ平常運転、だから「働かなきゃ…」みたいに追い詰められないし、ノルマもないから体の動かない日があっても罪悪感はない。動けそうな時は全力で「みんなのために」働く。自己肯定感もあがるし、会社にも名前があがるだろいから、復調時の復帰もしやすい。


例えば妊婦さんであれば「まったく動けない人」「いない人」にするのではなく、「ちょっとしたタスクをやってくれる便利な人」にしてあげられてら素敵だなって思ったわけです。


夢のまた夢のまた夢

───もちろんこれが現実的じゃないのは分かります。こんな ”思い付きの” アイディアは無
理があるに決まっていますし、もし制度として完ぺきだったとしても会社側には負担しかないないので実現はしないでしょう。

まぁ、とはいえです。『だからといって、今の”とりあえず休ませる”の先に「女性エンジニアのキャリアを応援する社会」があるわけないんだよな…』とは思っちゃいますね。


ちなみに、こういうと「しんどい妊婦に働かせるのか!」という意見もあると思いますので、そのあたりについてもちょっとお話します。

まぁ言っていることはそういうことです。ただ、そっちのほうが精神的健康のためにもいいんじゃないかなーとか思うわけです。


結局、人の心が死ぬのは「自分が誰かの負担になっている」「社会に参加できていない」「どうして自分は役に立たないんだ」と気が付いたときです。(心が死ぬという言い回しをしましたが、鬱になるとかそういう類の話です。)

体調不良のうえ、心まで死なない方法があるとすれば、それは1時間でもいいから働き、社会に参加することです。会社にとって「必要な人材だ」ということを認識すること。そして、いつでも帰ってこられる場所を作ることです。外界とのつながり、といってもいいのかもしれません。


「しんどい妊婦を働かせる」というのは、直感的には反対意見を集めると思います。

だけど「女性が安心して休める会社や社会」が構築されていない現実じゃ「とりあえず休ませる」だけでは精神的に追い詰めるだけになるだけなんじゃないかとも思ったんです。


そういうわけで、ちょっとの時間でも、自分が「動けるよ!」「頑張れるよ!」「役に立てるよ!」ってときは、仕事や役割を与えてあげるというのも、ある意味ではサポートだと思ったわけです。


--


まぁ、今日書いた内容はすべて夢の話です。解決できない問題でしょう。

そんな会社、あるわけもないでしょう。別に現実的でないことは分かっているのでそれは別にいいです。

「うちの優秀な妻ならテレワークでも…」と思いましたが、いろんな壁もありそうで、人による、状況による、などの変数もあるでしょう。(もしかしたら、1日1時間すら元気な時間がないという可能性もありますし、そういう人はじっさいにいそうですし…)


ここまで読んでいただいたのに、こんな何も生まない、意味のない暗い記事になってしまいすみません。投稿するかも迷いましたが、この絶望的な無力感───何もできない───を感じてしまった今の想いをちょっと書き記しておくことにしました。


以上です。

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