1.初めに
弊社では、プログラミングレスでシステムを作る画期的なツール(ローコードツール)をいくつか採用しています。
今回は、その中で、私が業務で使用しているWebPerformerというツールを紹介したいと思います。
2.WebPerformerとは
キャノンITソリューションズ株式会社が開発したWebやモバイルアプリ開発に特化したローコードツールです。JavaやPythonで開発する際に使用する統合開発環境のeclipseに、プラグインとしてインストールすることで使う事ができます。
3.特徴
・一つ目は、システムの構築速度が高速であることです。
部品をドラッグ&ドロップしたり、少々関数を書いたり、データベース定義情報をそのまま入力したりすることで、アプリケーションを作成できます。基本設計工程で定義した事に従って項目を定義していくとほとんどシステムが出来上がるので、詳細設計工程という工程を一つ省略できます。
また、画面を定義するのに、htmlなどのようなコードを記述する必要もないので、
見積でお客様にご提案する際に使用する画面イメージやプロトタイプの作成にも向いています。
・二つ目は、作られるシステムは高品質なことです。
Javaのコードを100%自動生成するので、属人的なバグがないです。
当たり前ですが、普通にプログラミングする際は、人間がコードを書くので、バグが出るようなロジックを書いてしまうリスクがあります。
しかし、このツールは、効率的かつバグが出ないコーディングをする事が保証されているので、
ヒューマンエラーによるバグが発生しにくいです。
4.WebPerformerを使った感想
ローコードツールを使うメリットとして、開発スキルの有無に関わらずアプリケーションを作れるといった謳い文句がありますが、個人的には、開発スキルがあれば、さらに性能を発揮できるだろうと感じました。
理由
・WebPerformerの標準機能だけでは、単純な仕様のシステムしか作れないというデメリットもありますが、Javaのプログラミングスキルを持っていれば、拡張機能が使えて、複雑な要望にも応えることができます。
・WebPerformerの構成はMVCに似ているので、MVCを理解していると、正しい作法で製造することができます。MVCとはデータベースの定義情報やSQLを書く場所(Model)、画面の入出力を担当する場所(View)、ModelとViewの仲介役(Controller)のように役割によって処理を分ける方法のことを言います。
WebPerformerも、MVCのように物事を分けて考える作法があるので、MVCでプログラミングをした経験がある人にとっては、ツールの覚えも早く、正しく使いこなすことができると思います。
5.最後に
弊社では、高度な開発スキルに加え、WebPerformerのような開発効率を上げるツールやナレッジを保有しているので、短い納期のご要望にも柔軟に対応し、高品質なシステムをお客様の元へお届けいたします。
システムの構築をお考えなら、お気軽にお問合せください。