防災について考える
防災は「知っている」だけでは足りない
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防災教育というと、
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ハザードマップを配る
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避難経路を確認する
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講話を聞く
といった「知識を伝える」取り組みが多くあります。
しかし実際の災害時に求められるのは、「知っている」よりも とっさに動けるか、そして 日常の延長で防災に触れているか です。
そこで「キノコラリー」という遊びの仕組みとシビックテックという考え方を組み合わせることで、何か新しい形ができるかも?
シビックテックのポイント
以下のポイントが大切と考えています。
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行政任せではない
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住民・地域・学校・NPOなどが主体
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完成品より「使われ続ける仕組み」
まさにシビックテックの視点が活かせるのでは?と考えています。
防災を「イベント」にしないために
防災イベントは多く開催されていますが、
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その日だけで終わる
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子どもは楽しいが、大人は参加しづらい
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学びが日常に残らない
という課題もあります。
そこで考えたのが、「遊びながら、気づいたら防災に触れている仕組み」、「ゲーミフィケーションの要素」を加えた仕組みです。
キノコラリーとは何か
キノコラリーは、
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二次元コード
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スマホ
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モンスターバトル
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キャラクター
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ミッション(クイズ)形式
を使った 冒険学習型デジタルスタンプラリーです。
特徴は、
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子どもから大人まで参加できる
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正解・不正解より「体験」を重視
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地域・場所・人と結びつけられる
という点にあります。
これを防災と組み合わせることで、
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避難所
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防災倉庫
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トイレトラック
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地域の危険ポイント
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消火栓
などを 「スポット」として用意し、周遊しながら楽しく防災のことを学ぶことができます。
キャラクタ
実際に子供たちや地域の人たちにイラストを描いてもらい、キノコラリー内に登場させています。自分の描いたキャラクタが登場することで、より前のめりに楽しく参加していただけます。
キノコラリーの画面
防災 × キノコラリー = シビックテック
① 行政だけで完結しない
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地域の人がスポットを提案できる
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学校が授業で使える
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PTAや地域団体が運営に関われる
② 正解を教えすぎない
キノコラリーでは、
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クイズ、ミッション形式
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周遊と体験
が自然とできる設計となっています。
③ 日常の延長に防災がある
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学校の探究学習
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地域イベント
その中に自然と防災が入り込むことで、「防災が特別なものではなくなる」これこそが、シビックテック的な価値だと考えています。
テクノロジーが「主役」ではない
キノコラリーで使っている技術は、
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Webアプリ
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二次元コード
と、一般的なものであり、技術が主役ではなくこのプラットフォームを使って
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どんなことができるか?
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継続した仕組みにできるか?
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地域や行政、大人や子どもたちを巻き込めるか?
という点が大切と考えています。
防災は「教える」から「一緒に考える」へ
キノコラリーを通じて感じているのは、
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子どもが大人に教える
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大人が「あ、知らなかった」と気づく
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世代を超えた会話が生まれる
という変化です。
これは、一方向の防災教育では生まれにくい価値です。
防災を地域文化に
防災は、
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怖いもの
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面倒なもの
として扱われがちですが、
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遊び
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物語
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キャラクター
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体験
を通すことで、地域の文化として根付かせることができる。防災 × キノコラリーは、そのための 小さなシビックテックの実践だと考えています。
キノコラリーご一緒しませんか?
地域の防災イベントや学校の防災学習などでご一緒することも多いキノコラリー。
それ以外のテーマでもイベントなど、内容に合わせて一緒に企画からご一緒できればと思います。お気軽にご連絡ください!
キノコラリーを活用した防災に関する取り組み
キノコラリーでぼうさい甲子園
令和3年度「ぼうさい大賞」x 埼玉県立日高特別支援学校
令和4年度「優秀賞」x 埼玉県立日高特別支援学校



