27
27

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

DockerでReact Native環境作成から、Expo Clientで実機確認するまで

Last updated at Posted at 2019-09-13

iOS、Android両方に対応するアプリを作成することができるReact Native。
最近、個人的に興味がわいたので、Docker環境作成にチャレンジしてみたのですが、あまり記事を見かけなかったので構築手順を書いておきます。

※2019/9/21追記
後述しますが、自分がやった時にホットリロードが効かなかったり、エミュレータ環境との連動がうまくできなかったりしてます...。
自分のやり方が悪いだけかもしれませんが、あまりDockerで構築するメリットがないかもしれません。

2019/9/26追記
WSLで環境作り直しました。
 →WSLでReact Native + Expo環境を作ろう

前提

  • docker導入済み
  • docker-compose導入済み

環境構築手順

事前準備

React Nativeで開発をしていく上で開発支援サービスであるExpoを使うと便利です。
React Nativeのプロジェクト作成・ビルド・デプロイを容易にしてくれたり、UIコンポーネントの実装を簡単にしてくれるSDKなどを提供しています。
環境構築も比較的楽に行え、アプリの内容をQRコードで発行して簡単に実機確認を行うことができます。

Expoが対応しているライブラリやモジュール以外は利用することができないという制約(一応利用すること自体はできるが、Expoの機能が使えなくなる)はありますが、すぐReact Nativeの開発をしたいという人には便利なツールじゃないかと思います。

Expoアカウントを作成

expo.png

  1. expo.ioにいき、「Create an account」を選択。
  2. e-mail、ユーザ名、パスワードを入力して「Create your account」を選択。

Expo Clientをインストール

expo-client.png

  1. 使用するiOS/Android端末にApp Store/Google playからインストール。
  2. 作成したExpoアカウントでログインしておく。

Docker環境作成

自分の場合、この時点でのディレクトリ構成は以下のようになっています。

ReactNative(プロジェクトフォルダ)
├─ docker
| ├─ node
|   ├─ dockerfile
├─ .env
├─ docker-compose.yml

Dockerfile

FROM "node:10-alpine"

WORKDIR /usr/src/app/

RUN apk update && apk add bash

RUN yarn global add expo-cli

後ほど、expo startする際にbashが必要になりますが、使用しているイメージのalpine linuxにはbashが入っていないため、インストールしています。
はじめからbashが入っているイメージを使用するのもありです。

React Nativeのプロジェクトを作成するCLIツールとして、以前はcreate-react-native-appがあったそうなのですが、expo-cliに統合されたそうなのでこちらをインストール。

.env

REACT_NATIVE_PACKAGER_HOSTNAME=(自分のローカルPCのIPアドレス)

コンテナに渡す環境変数を定義します。
REACT_NATIVE_PACKAGER_HOSTNAMEは、後ほど$ expo startでExpoアプリをホスティングする際のIPになります。デフォルトではコンテナのIPを使用してしまうために、Expo Clientから接続することができないので、ローカルPC自体のIPを指定しておきます。
IPはWindowsでは$ ipconfig、Macでは$ ifconfigで確認できます。

docker-compose.yml

version: "3"
services:
  node:
    build: ./docker/node
    volumes:
      - ./app/:/usr/src/app
    tty: true
    stdin_open: true
    environment:
      - REACT_NATIVE_PACKAGER_HOSTNAME=${REACT_NATIVE_PACKAGER_HOSTNAME}
    ports:
      - "19000:19000"
      - "19001:19001"
      - "19002:19002"

tty、stdin_open - $ docker-compose upしたコンテナを起動させたままにするために設定。
environment - .envファイルで定義した環境変数を設定。
port - Expoで使用する3つのポートを設定。

起動

バックグラウンドで起動

$ docker-compose up -d

RUN yarn global add expo-cliの個所でWARNがたくさん出ますが、ERRORがなければ動いてくれると思います。(すみません、WARNの内容まではちゃんと見れていません)

Expoプロジェクト

作成

# コンテナの中に入る
$ docker-compose exec node bash

# expoプロジェクト作成
$ expo init .

テンプレートが選択できます。とりあえずはblankを選択してEnter。

bash-4.4# expo init .
? Choose a template: (Use arrow keys)
  ----- Managed workflow -----
❯ blank                 a minimal app as clean as an empty canvas
  blank (TypeScript)    same as blank but with TypeScript configuration
  tabs                  several example screens and tabs using react-navigation
  ----- Bare workflow -----
  minimal               bare and minimal, just the essentials to get you started
  minimal (TypeScript)  same as minimal but with TypeScript configuration

Expoプロジェクトの表示名を聞かれます。入力してEnter。

? Choose a template: expo-template-blank
? Please enter a few initial configuration values.
  Read more: https://docs.expo.io/versions/latest/workflow/configuration/ ‣ 0% completed
 {
   "expo": {
     "name": "<The name of your app visible on the home screen>",
     "slug": "app"
   }
 }

Yarnを使ってパッケージをインストールするか聞かれます。Yでインストール実行。(nを選択するとnpmでパッケージをインストールします)

? Yarn v1.17.3 found. Use Yarn to install dependencies? (Y/n)

これでExpoプロジェクトのひな型が作成されました。

起動

以下のいずれかでExpoサーバとして起動。

$ expo start

$ yarn start

しばらくするとQRコードが表示されます。
expo-start.png

Expo Clientで実機確認

表示されたQRコードをiOS/Android端末から読み込むと、Expo Clientが立ち上がりビルドが始まります。
なお、注意点として、ExpoサーバになるPCとiOS/Android端末は同じネットワークにつないでいる必要があります。
しばらくしてビルドが終わると初期ガイドが表示されます。
app-guide

ガイドを消すと、Expoアプリの画面が表示されます。これが実行結果です。
blankテンプレートを選択したのでシンプルな画面ですね。
一連の手順で比較的楽に実機確認をすることができました。
ただ、ホットリロードがうまく動作していないのか、コードの変更が即座に反映されませんでした。なぜ...。
app-preview.png

補足

http://localhost:19002

アクセスすると、Expo DevToolが使用できます。
ここからシミュレータを起動したりできるみたいです。
(X Code、Android Studioのインストールや設定が別途必要になるようです)
後述していますが、自分はうまくいきませんでした...。
expo-devtool.png

http://localhost:19001

HTMLが表示されます。
expo start時の表示でMetro Bundlerだと書いてありましたが、なんなのかはよくわかってません。
metro-bundler.png

http://localhost:19000

Expoプロジェクトの情報?が表示されます。
expo-server.png

エミュレータについて

自分の環境はWindowsなので、Docker環境の中にAndroidのエミュレータ環境を作ろうとしましたがうまくいきませんでした...。

一応やってみたこととしては

  1. openjdkをインストール
  2. Android公式からコマンドラインのzipファイルをダウンロード
  3. Andoid SDKを格納するディレクトリを作成し、zipファイルを解凍して配置
  4. Android SDKに関するパスを設定
  5. sdkmanager、avdmanagerコマンドが実行できることを確認
  6. sdkmanagerコマンドで必要なSDKをインストール
     ↑
    ここでエミュレータをインストールしたのですが、なぜかemulatorコマンドが実行できませんでした。パスはちゃんと通しているはずなのに、ひたすらNo such file or directoryが出てしまい...。一体なんなのか。

WSLで環境構築した方が、早いかもしれませんね。
だからDockerで構築している記事がほとんどなかったんでしょうか...。

参考

27
27
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
27
27

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?