概要
Windows 11ラップトップにAppleのMagic Keyboard US配列をBluetoothで接続して使っている。なるべくMacのようなキーバインドを実現したい。2025年9月現在の設定。
要件
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US配列: 本体のキーボードとMagic KeyboardはUS配列。どちらでも使えるようにする
- Magic KeyboardのCommandキーをWinキーとして、optionキーをAltキーとして使う
- Magic keyboardのfnキーはあきらめる(iPadにつなげると漢字変換に使える)
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Emacs風キーバインド: Ctrl+Aは行頭、Ctrl+Dでdelete(カーソルの右を削除)、Ctrl+FやB、P、Nで十字移動など
- Caps lock: デフォルトではキーボードのAの左はCaps Lockになっているが、もちろんこれをCtrlとして使いたい。ただしCtrlはCtrl+Aで行の頭に移動し、Ctrl+Eで行の末尾に移動する (Ctrl+Aで全選択ではない)
- 日本語入力: 左optionタップで直接入力、右optionタップで日本語入力 (標準IME)
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キーボード以外
- マウススクロール: 上スクロールでコンテンツが上に移動するようにする。Windows標準とは逆にしたい。タッチパッドと同じ動き。
- ウィンドウの移動とリサイズ: ウィンドウの端だけでなくいろいろな場所でドラッグして位置や大きさを変えたい。MacのBetterSnapToolのような挙動
実現方法
参考
- Windows 10 × Mac用US配列キーボードで、Emacsキーバインドの使える快適なタイピング体験を実現する (主にこの記事を参考にした)
caps lockキーをCtrlキーに
Ctrl2capはSysinternals ユーティリティを使った。Ctrl2Cap v3.0は2025年2月に更新されている。オープンソースではなさそう。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/downloads/ctrl2cap
ツールの名前からは、変換が逆ではと思ったが、CapsLockキーをCtrlに変換でよいらしい。ctrl2cap /installで完了。
KeyhacとFakeymacsでEmacs風キーバインドと日本語変換
Emacsキーバインド定番のFakeymacs本家GitHubの手順にならう。CtrlとCapslockの入れ替えはこれではなく上記のsysinternalsを使った(理由は忘れた)。IME切り替えのAlt+Shiftは無効にした。
そのあとの手順。Keyhacをインストールする。今回は旧版1.82を使った。実行ファイルが手元にあり、事情により使っているマシンがgoogle sitesにアクセスできないため。次にFakeymacsをダウンロードし、config.py、_config_personal.py、_config_parameter.py、fakeymacs_extensions/*をkeyhacディレクトリにコピーした。
config_personal.pyでカスタマイズしたところ。
日本語変換。alt-ime-ahkの機能として以下をアンコメントした。これにより、左optionキーをタップで直接入力、右optionキーをタップで日本語入力できる。
fc.set_input_method_key += [["O-LAlt", "O-RAlt"]]
以上の設定を行い、動作を確認する。keyhac.exeのショートカットを shell:startupのディレクトリに置くと、起動時に以上の設定が有効になっている。
なお、Magic KeyboardのOptionはデフォルトでWindowsのAltキーにマッピングされている。(Option+tabでウィンドウ切り替えとか)
PowerToysでCommandキーをWinキーとCtrlキーにマッピング
- 右ctrlを右Winに
- 左Winを右Ctrlに
- Print Screenを右Winに
この設定により、
- Magic Keyboardでは右CommandがWindowsキー代わりとなって、単独hitでWindowsメニュー、右Command+shift+sでスクリーンショットなどが可能になる。
- 左CommandはMacのCommandキーつまりWindowsのコントロールキー代わりとなり、左Command+Aで全選択、左Command+Cでコピーなどとなる。
本体のキーボードでは、右Winキーがコントロールキーとなり、例えばWin+Aで全選択などになる。また、左Winキーは通常のWindowsキーとなる。
最近使い始めたWindowsラップトップは、何と右WinキーがCoPilotキーになっており、これは左Winを含んだショートカットらしい。左WinはすでにCtrlにマッピングしているので、このままだと本体のキーボードでWindowsメニューが使えなくなってしまう。仕方がないので使わないキーとしてPrint Screenをマッピングした。
Altdrag
https://stefansundin.github.io/altdrag/
https://github.com/stefansundin/altdrag
2015年のv1.1を使った。
左Altキー (Magic Keyboardでは左option)を押しながらマウスのポインタをウィンドウ上の任意の場所において、右ドラッグで移動、左ドラッグでサイズ変更できる。
レジストリをいじってマウススクロールの向きを逆にする
以下に従う。
https://repair.dospara.co.jp/blog/column_mouse_scroll
Win+Rで「main.cpl」を実行し、マウスのプロパティのウィンドウ > Hardwareタブ > Propertiesで プロパティのウィンドウが開く。Eventsタブ > Informationで 「Device HID\なんとかかんとか」と表示される。
regeditで Registry Editorを開き、
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\HIDnanntoなんとかかんとか」の
Device Parameters > FlipFlopWheelを0から1にしてパソコンを再起動。

