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高速マルチスレッドping&tracerouteツール【pingkeeper】の紹介

Last updated at Posted at 2018-07-05

#はじめに
高速マルチスレッドping&tracerouteツール【pingkeeper】の紹介です。

最大100件までの宛先に同時にpingおよびtracerouteを実行できるツールです。

特にtraceroute機能は、100件までの宛先までの経路を同時に表示するだけでなく、自動でログファイルに出力するため、ネットワークの回線切り替え作業時の確認などにとても便利です。

pingの送信間隔、実行回数、送信バイト数、タイムアウト時間、TTL、フラグメント禁止といったオプションを指定することができます。表示列の選択や列幅の変更もできます。これらのオプションは、実行中でも変更することができます。

pingkeeperの詳細情報(vector)

キャプチャ02.PNG

#■使用用途・目的
最大100件までの宛先に同時にpingおよびtracerouteを実行できます。
100件を超える場合は、宛先リストを分割し、別途pingkeeperを起動して読み込ませることで対応できます。

IPv4 だけでなく、IPv6 にも対応しています。

pingの送信間隔、実行回数、送信バイト数、タイムアウト時間、TTL、フラグメント禁止といったオプションを指定することができます。

表示列の選択や列幅の変更もできます。これらのオプションは、実行中でも変更することができます。

最初に、宛先リストタブ画面にてIPアドレスまたはFQDN(ホスト名)を1行ずつ並べて記述し、ping実行ボタンを押してください。

宛先としてFQDN(ホスト名)が指定されている場合は、名前解決を行ってからICMPリクエストを送信します。

#■特徴

複数の宛先に、同時にpingを実行することができます。
(.NET Framework 4.0 以降がインストールされている必要があります。)

宛先リストは、デフォルトで targetlist.txt を読み込みます。
hostsファイルの形式であれば、それ以外のファイルから読み込むこともできます。

あらかじめテキストファイルを作成して記述しておき、ファイルを読み込ませることもできます。
宛先リスト画面やping実行画面へのドラッグでも読み込ませることができます。

宛先リストの書式は、hostsファイルと同じで、

IPアドレス		ホスト名(表示名)

のように1行に1件ずつ宛先を並べて記述してください。

'#' 以外に、スペース、タブ、セミコロン(;)もコメント文字として扱われます。

応答までの所要時間、失敗回数のカウント、タイムアウト時の途絶時間を出力させることができます。また、結果をファイルに保存することもできます。

ping結果のログは、各フィールドをタブ区切りとしていますので、テキストエディタやExcel等で開いて確認することもできます。

##tracerouteについて
traceroute処理については、処理速度を優先しているため、timeoutを待たずに次のHopへの問い合わせを行っています。

このため、結果の中に"No Answer"と表示されるHopがある場合は、その後のHop数が多めに出力されている場合がありますが、ご了承ください。

traceroute結果のIPアドレスからFQDNへの逆引きも可能です。
逆引きにはDNSやhostsファイルのほかに、読み込んだ宛先リストを参照することもできます。この場合、DNSやhostsファイルでの逆引きを行う前に、宛先リストが先に参照されます。

送信バイト数、timeout時間、TTLなどの値は、pingと共用しています。

遠隔値のネットワーク等で途中の遅延が大きく、連続応答無しが規定回数を超えると報告される場合は、メイン画面のタイムアウトの数値を増やして再実行してみてください。

tracerouteの結果についても、ログに出力できます。

ログオプションにて、

"traceroute終了後に結果を保存し、tracerouteログファイルを開く"

にチェックを入れておくと、テキストエディタなどですぐにログ出力結果を確認することもできます。

ただし、チェックが外されている場合は、traceroute結果の自動保存はされません。

##表示行数、列幅の変更
1画面に表示する行数や、表示する列の選択、列幅の変更もできます。

画面左には、参考情報として、ping開始時刻、現在時刻の表示のほか、ネットワークのトラフィック情報(送受信バイト数) も表示しています。ただし、IPv4のトラフィック量のみの表示です。

#■種別
フリーソフト

#■動作環境
・Windows XP 以降
・Windows Server 2003 以降

なお、実行するには .NET Framework 4.0 以降が必要です。

#■インストール・アンインストール

以下のファイルが含まれています。

pingkeeper.exe  (本体)
readme.txt      (説明書) 
targetlist.txt  (宛先リスト) サンプルの宛先リストです。
pingkeeper.ini  (各種オプション設定の保存ファイル) 初期設定から変更された場合に自動生成

readme.txt をお読みになったあと、targetlist.txt を宛先に合わせて編集し、pingkeeper.exe と targetlist.txt をお好きなフォルダに配置して、実行してください。

ログフォルダは、pingkeeper.exeが配置されているフォルダに作成されます。
アンインストールは、上記のファイル・フォルダを削除するだけです。

#2020/10/21追記

PingKeeper ver1.06の配布が始まりました。

Pingログ/Statisticsログが(自動保存)されるタイミングを、
Pingkeeper終了時からping終了時に変更しています。

変更に伴い、Pingログ/Statisticsログおよびtracerouteログの保存を、

・自動保存
・名前を付けて保存
・保存しない

から選べるようにしています。

設定は、
[ツール]-->[各種オプション]の
[pingログ/Statisticsログ]タブおよび[traceroute]タブにて
変更できます。

また、ログファイル自動保存時のデフォルトファイル名に、
(複数のPCから同一共有フォルダに保存する場合等の、ファイル名の重複を避けるため、)
Windowsのコンピュータ名を付加するように変更しています。

#参考
高速マルチIPスキャンツール【MultiIPScan】の紹介

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