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Azureのメッセージングサービス4種

Last updated at Posted at 2020-03-31

はじめに

AzureのメッセージングサービスをMS Learnで勉強していたが日本語が難解なのでQiita上に翻訳しつつ理解する。

Azureのメッセージングサービス4種

  • メッセージ系
    • Queue Storage
      • シンプルなメッセージキュー、データ量が多い場合
    • Service Bus
      • キュー:単一の受信者(サブスクライバ)
      • トピック:複数の受信者(サブスクライバ)
  • イベント系
    • Event Grid
      • シンプルなイベント
    • Event Hubs
      • 高スループット、多数のパブリッシャー、セキュリティ、回復性を持つイベント

メッセージとイベントの違い

項目 メッセージ イベント
データ 含まれる 含まれない(参照のみで軽量)
送信側が受信側を意識するか する しない
特徴 分散アプリで通信の処理を保証したい ブロードキャストで利用、多くの場合一時的

メッセージ

Queue Storageの特徴

  • シンプルなキュー
  • Azure Storageを利用
  • 無制限のキューサイズ
  • RESTベース
  • ストレージの容量で課金
  • 単一の送信先

Service Bus

Service Bus キューの特徴

  • 柔軟なキュー
  • 容量は最大80GB
  • 以下のいずれかを選択可能
    • At-Least-Once:最低1回(重複あり、損失なし)
    • At-Most-Once:最大1回(重複なし、損失あり)
  • トランザクション有(複数メッセージをグループ化)

Service Bus トピックの特徴

  • 複数の送信先
    • 複数クライアントからのサブスクライブ・処理が可能

キューのメリット

  • 信頼性向上
    • メッセージの読み取り側の準備ができるまで待機させられる(非同期に処理できる)
  • メッセージの配信保証
    • At-Least-Once
      • 少なくとも1回。つまり1回は確実に配信されるが、重複(2回以上同じメッセージ)がありうる。
    • At-Most-Once
      • 最大1回。つまり0回=配信されないことがある。重複はない。
    • 先入れ先出し法(FIFO:First in, First out)
      • 通常、先にいれたメッセージが先に出て行く(FIFO)だが、そうでない(順序が保証されない)ものがある。順序が入れ替わると困る場合はFIFO保証を含むシステムを選択する必要がある。
  • トランザクションのサポート
    • グループ化されたメッセージが全て処理されるか、どのメッセージも処理されないかのいずれかの状態になるか。

サービスの選択

Queueストレージ、Serviceバス(キューorトピック)の選択基準は以下の通り。

Queueストレージを選択(最も単純)

  • データ量が多い(キューのサイズが80GBを超える)
  • 簡単にコーディングできるシンプルなキューがほしい

Service Busキューを選択

  • At-Most-Once保証(最大1回、重複なし)が必要
  • 順序保証(FIFO)が必要
  • トランザクションが必要(全て処理される or 何も処理されない)
  • データ量が比較的少ない(キューのサイズが80GB未満)

Service Busトピックを選択(最も複雑)

  • 複数のサブスクライバー(受信者)が必要

イベント

Event Grid

特徴

  • フルマネージドのイベントルーティングサービス
  • イベントベースのアプリや、サーバレスのアプリを簡単にビルドできるようになる
  • ほとんどのAzureサービスからのPublish/Subscribeをサポート
    • サードパーティサービスとも連携可
  • At-Least-Once(少なくとも1回、重複あり)
  • 一度の配信でひとつのイベントを配信

イベントとは

  • EventGridを通過するメッセージデータ
  • イベントは最大64KB
  • 変化の通知が目的でデータは含まれない。多くの場合、データを指すURLや識別子が渡される。

イベントソースとは

  • Event Gridにイベントを送信するクライアント
  • 種類
    • サブスクリプション、リソースグループ
    • コンテナーレジストリ
    • イベントハブ
    • Service Bus
    • ストレージアカウント
    • Media Service
    • Azure IoT Hub
    • カスタムイベント

イベントトピックとは

  • イベントをグループに分類するもの
  • トピックはパブリックのエンドポイントであり、イベントの送信先となる。
  • 以下の2種類がある
    • システムトピック
      • Azure組み込みのトピック。
      • Azureサブスクリプションには表示されないが、サブスクライブは可能。
    • カスタムトピック
      • アプリまたはサードパーティのトピック。
      • サブスクリプションに表示される。

イベントハンドラ(サブスクライバ)とは

  • Event Gridからイベントを受信するコンポーネント
  • 種類
    • Azure Functions
    • Webhook
    • Azure Logic Apps
    • Microsoft Flow

Event Hubs

特徴

  • Event Gridよりも高スループット、多数のパブリッシャー、セキュリティ、回復性を持つ
  • キャプチャ機能を利用して、Azure Data LakeまたはBLOBストレージに永続化
  • 全ての発行元(パブリッシャー)が認証・トークンが発行される
  • At-Least-Once(少なくとも1回、重複あり)
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