はじめに
私は とあるバックエンドチームで ScrumMaster をしています!
チームで半期の振り返りを行った際に、毎月の出来事を4コマ漫画にして振り返る という手法を試したところ、想像以上に効果がありました ![]()
本記事では、そのやり方と実際に感じたメリット・大変だった点を紹介します。
なぜ4コマ漫画なのか
半期や四半期の振り返りでは、どうしても直近の出来事に意識が引っ張られがちです。
数か月前の出来事は忘れられてしまい、結果として振り返りが浅くなることがあります。
そこで、月ごとの出来事を4コマ漫画として可視化することで、当時の状況や感情を思い出しやすくすることを狙いました。
作成手順
基本的な流れはシンプルです。
- 月ごとに4コマ漫画を1本作成する
- 半期の振り返りでは、それらを順番に見返す
4コマ漫画の「ネタ(ソース)」は、以下のような方法が考えられます。
- MiroAI を使い、Sprintごとのレトロスペクティブで作成した付箋から月次サマリーを生成し、それを漫画生成の元にする
- 議事録を月ごとに AI で要約し、それを元にする
- 自分の記憶を頼りに、直接プロンプトを入力する
今回は Sprintレトロの付箋 → MiroAIで月次まとめ → 漫画生成 という流れで実施しました。
できたもの
以下が成果物のイメージです。
※ 内容はフィクションです。
一部4コマじゃないのはご愛敬
良かった点
まず感じたのは、記憶の呼び起こし効果です。
時間が経つと忘れてしまう出来事も、漫画を見ることで自然と思い出せました。
また、改善すべき課題だけでなく、
「この月は大変だったけれど、チームとしてよく乗り切った」
「このリリースは本当に頑張った」
といった ポジティブな側面 が可視化された点も非常に良かったです。
結果として、振り返りの場が反省会になりすぎず、アイスブレイク的な効果もありました。
大変だった点
一方で、月ごとに4コマ漫画を作成するのは、それなりにたいへん。
そのため、一度に上手くいくようにプロンプトの改善等、運用面の工夫は必要だと感じました。
おわりに
4コマ漫画を使ったレトロスペクティブは、
- 記憶を呼び起こしやすい
- ポジティブな成果も共有しやすい
- 場の空気を和らげる
といった点で、半期・長期の振り返りと非常に相性が良いと感じています。
少し手間はかかりますが、チームの温度感や成長を実感できる手法として、一度試してみる価値はあると思います。
